福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国八十八所の霊験その114

2014-08-22 | 四国八十八所の霊験
二度目のときは満濃池へはタクシーでいきました。白髪の運転手さんが不思議な人で信仰譚を語りだしました。

「わたしは喉にポリープが出き声がでなくなりました。手術もいやでしたので近くのお地蔵様にお詣りしました。そこにはお地蔵様を御守りしている行者さんがいまして、そのかたのいうことには「21回の願掛けをしなさい、そうすればよくなります」ということでした。勤務の合間を縫って時間を工夫しながら願掛けを続けました。案の定18回目くらいからすこしずつ声がではじめ、21日にはすっかりよくなりました。ありがたいことでした。いまもお礼におまいりは欠かしません。」といいます。

「念が通じる」といいます。「虚仮の一念、岩をも通す」ともいいます。神仏に念が通じるとほんとうにお蔭をいただけます。多くの人が必死の祈りでお蔭を頂いています。この遍路記はそのことを知らせたくて書いているようなものです。


◇ ◇ ◇

満濃池の帰りは電車に乗ることにして近くの塩入駅の待合室にいました。するとおばあさんが入ってきて話し掛けます。捨身が岳にお参りしてきた、というと老婆は「昔、父が地元の人と一緒に捨身が岳禅定の鐘をワイヤーで引っ張り上げ奉納したんです」といいます。捨身が岳から30kM近く離れた満濃池でしかも捨身が岳にお参りしたその日に、そこの鐘を奉納した人の子孫と遇うとは・・・。このあと、捨身が岳にお参りする都度、この話を思い出しながら捨身が岳の鐘を衝いていますが澄んだいい音色がします。
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