・相輪橖・・・・塔の相輪だけをはずして竿にさしたような形のもの。「最上に宝珠あり、その下に九層輪を付し層各に宝鐸を掛け下部は円柱となす(密教大辞典)。」「無垢浄光陀羅尼経には『陀羅尼呪をもって相輪橖の中及び塔の四周に置く』といひ阿婆縛抄七十八に『相輪橖の事はこの経より起これり、伝教大師これを作りて多くの大蔵経を籠め玉減り・・』とあり。弘仁十一年最澄は高四丈五尺の相輪橖を叡山に建て、その下に大日経、法華経等二十二部を奉納せしをはじめとす(密教大辞典)。」伝教大師は全国6箇所に相輪橖を建てられたとされます。このときのものは滅しているでしょうが、福岡県西蓮寺には元寇役戦勝祈念のものがあり、輪王寺 、四天王寺にもあるといいます。私が行をした徳島県太龍寺にも江戸時代の高いものがありました。錫杖の頭は相輪橖を模したものといいます。
・宝筐印塔・・・階段状の台座に方形の塔心を据え、その上に四隅に階段式の蓋と相輪を置いたもの。「一切如来全身舎利の功徳積集せる七宝塔にして其中に宝筐印陀羅尼密印を蔵す。大神験威徳あり。宝筐印陀羅尼経に印度摩訶陀國豊財園中に生じたる七宝塔の因縁に基きてこの塔の功徳、造塔法、陀羅尼を説けり。経によらば衆生この経を書写して塔中に安置せばこの塔一切如来金剛蔵卒塔婆となり、一切如来陀羅尼心秘密加持卒塔婆と為り、九十九百千萬倶胝卒塔婆となり、一切如来の神力に擁護せらる。此塔を礼拝供養すれば八十億劫生死の重罪一時に消滅し地獄の門を塞ぎて菩提の道を開き、又現世の諸災難を免るることを得。さればこの塔を造立すること古来おこなわれ、支那の越王壱銭弘俶八万四千の宝筐印塔を造立せること世に名高く、・・我国においても五輪塔と同じく墓標として造立するもの多し。(密教大字典)。」青岸渡寺塔(和歌山県那智勝浦町)など多いとされます。
・五輪塔・・・ 地水火風空の五大に象ったといわれ方形(地)、円形(水)、三角(火)、半月(風)、団形(空)の五輪を積み重ねたもの。その各輪に五大を表す「あ、ば、ら、か、きゃ」の梵字を書き入れる。「大日如来の三昧耶形なり。・・堂宇の落成、仏像の開眼の供養塔婆、及び亡者追福の為に建立する塔婆は皆五輪塔に擬す。・・五輪石塔の最も多く存するは高野山にして一の橋より奥の院に至る参詣道の両側に大小無数の五輪塔婆林立せり。(密教大字典)。」
・瑜祇塔・・・「瑜祇経の深意を表題せる塔にして具には金剛峯楼閣瑜祇塔と称す。金亀の上の多宝塔にして上層に五股を表したる五本の相輪あり。高野山中院にありし瑜祇塔は由緒正しき塔にして根本大塔に対し小塔と称せり(密教大字典)。」高野山金剛三昧院の瑜祇塔は両壇参拝次第によると大会堂付近で遥拝しますが御真言は「あびらうんけん ばざらだとばん(両部大日)」です。四国遍路では23番薬王寺にあったのを覚えています。(続)
・宝筐印塔・・・階段状の台座に方形の塔心を据え、その上に四隅に階段式の蓋と相輪を置いたもの。「一切如来全身舎利の功徳積集せる七宝塔にして其中に宝筐印陀羅尼密印を蔵す。大神験威徳あり。宝筐印陀羅尼経に印度摩訶陀國豊財園中に生じたる七宝塔の因縁に基きてこの塔の功徳、造塔法、陀羅尼を説けり。経によらば衆生この経を書写して塔中に安置せばこの塔一切如来金剛蔵卒塔婆となり、一切如来陀羅尼心秘密加持卒塔婆と為り、九十九百千萬倶胝卒塔婆となり、一切如来の神力に擁護せらる。此塔を礼拝供養すれば八十億劫生死の重罪一時に消滅し地獄の門を塞ぎて菩提の道を開き、又現世の諸災難を免るることを得。さればこの塔を造立すること古来おこなわれ、支那の越王壱銭弘俶八万四千の宝筐印塔を造立せること世に名高く、・・我国においても五輪塔と同じく墓標として造立するもの多し。(密教大字典)。」青岸渡寺塔(和歌山県那智勝浦町)など多いとされます。
・五輪塔・・・ 地水火風空の五大に象ったといわれ方形(地)、円形(水)、三角(火)、半月(風)、団形(空)の五輪を積み重ねたもの。その各輪に五大を表す「あ、ば、ら、か、きゃ」の梵字を書き入れる。「大日如来の三昧耶形なり。・・堂宇の落成、仏像の開眼の供養塔婆、及び亡者追福の為に建立する塔婆は皆五輪塔に擬す。・・五輪石塔の最も多く存するは高野山にして一の橋より奥の院に至る参詣道の両側に大小無数の五輪塔婆林立せり。(密教大字典)。」
・瑜祇塔・・・「瑜祇経の深意を表題せる塔にして具には金剛峯楼閣瑜祇塔と称す。金亀の上の多宝塔にして上層に五股を表したる五本の相輪あり。高野山中院にありし瑜祇塔は由緒正しき塔にして根本大塔に対し小塔と称せり(密教大字典)。」高野山金剛三昧院の瑜祇塔は両壇参拝次第によると大会堂付近で遥拝しますが御真言は「あびらうんけん ばざらだとばん(両部大日)」です。四国遍路では23番薬王寺にあったのを覚えています。(続)