福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

・十三佛は自己曼荼羅を導く究極の密教曼荼羅であること・・2

2017-11-02 | 法話
・十三佛は自己曼荼羅を導く究極の密教曼荼羅であること・・2

「十三佛の信仰」 
終活がはやりですが肝心の「死後を仏さまに導いて頂く」という考えまでには最近は多くの人が至っていません。しかし先に述べたように昔の人は死後にはこの十三佛様が導いてくださると考えていました。今でも四十九日・一周忌・三回忌等は誰もが行いますが、これはこの十三佛信仰からきています。以前は葬儀や年忌法要ではご本尊として十三佛掛け軸を掛けて十三佛様に故人の魂を導いて頂くよう祈ったものでした。最近は廃れてきているところもあるようです。(「十三佛の世界・ノンブル社」によると、東北・信越・四国等では掛けられていて東京・愛知等では掛けられなくなっているということです、私も無数の東京の葬儀に出席しましたが未だ曽てこの十三佛がかけられているのを見たことがありません)。しかし私は今でも頼まれた法要にはこの十三佛様の掛け軸を掛けて故人を導いて頂いています。導いてくださるご本尊がなくては法要になりません。しかし嬉しいことに最近十三佛霊場は各地に整備されてきています。北海道十三佛(開創平成15年)、出羽路(平成4年)、庄内(平成7年)、山形(平成4年)、秩父(昭和55年)、利根川(平成8年)、武蔵(平成5年)、多摩(平成6年)、鎌倉(昭和58年)、北信濃(平成11年)京都(昭和53年)、大和(昭和57年)、おおさか(昭和54年)、神戸(平成4年)淡路島(昭和52年)、紀伊の国(昭和61年)、出雲国(昭和59年)、伊予(昭和56年)、四国十三佛霊場(平成10年)、四国霊場十三佛(昭和初期)等です。これらを見るとまた十三佛信仰が戻りつつあることを感じてうれしい限りです。
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