福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今朝の修法中日本の根本が分った気がしました

2013-12-08 | 法話
今朝も理趣法を行じたのですがその神分というところで「そもそも理趣三昧のところ、・・・冥衆定めて降臨影向したもうらん、しかれば則ち外金剛部・護法天等をはじめたてまつって、三界所有の天王天衆、ことには当山鎮守、勧請諸神、総じては日本国中大小神祇、普天卒土、権実二類、しかしながら威光倍増の為に、・・般若心経・」と祈るところがあります。ここにきたときハタと、明治維新以来今日まで日本が破滅への道をこれでもかこれでもかと突き進んできたのは、この神仏一体の祈りをやめてしまったからであると思い至りました。
明治以来、日清日露の大戦争、関東大震災、太平洋戦争と原爆、今回の東日本大震災と原発事故、そして近時の中韓ロ北朝鮮による脅威、このようにどんどん日本は危機に陥っています。100年ほどの間にこれほど頻繁に繰り返し根本的危機が日本を覆ったことは日本の歴史上ありませんでした。

 この原因を東日本大震災以来考えてきたのですが、今朝お釈迦様の成道の日の修法の中で奇しくも思い至らされました。今日の日本の災いのもとは、明治維新で日本古来の神仏一体の国体を否定して神仏分離という崩壊行為をやったためです。日本国の基盤である神仏一体の信仰を取り戻さなければ日本の将来はないと思いました。
 蒙古襲来時には日本国中の神社仏閣で同じように神官も僧侶も修法をしています。八幡愚童記には蒙古襲来時に叡尊上人等七百人の浄侶が石清水八幡で、「大般若一部、最勝王経百部、仁王講百座、・・一切経転読」「狩尾社に・・理趣経転読・・」等とあります。このように危機の時は神社でも密教の修法を行っていました。そもそも両部神道というように明治までは神仏一体が日本の基盤だったのです。是の神仏一体の信仰を再度日本人の間に取り戻し、日本の基盤を根底から再構築することしか今後の日本を救う道はないと思い至らされました。そしてとりあえずはみなさんに神社で般若心経をおとなえすることを勧めたいと思ったしだいです。
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