福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

きょう4月8日はお釈迦様の誕生日です。灌佛會の根拠となる御経です

2013-04-08 | 諸経
・佛本行集経樹下誕生品第六「菩薩生まれおわり、人の扶持するなくして即ち四方に行き、面ごとに各々七歩し、歩歩足をあぐるや、大蓮華を出し、七歩を行きおわりて四方をみ、目いまだかって瞬かずして、口自ら言を出だす。先ず東方を観て・・正語正言すらく「世間の中、我最勝なり。我今日より生分すでに尽く」と。
・・はじめて生まれし時、人の 扶持するなく四方の面において各々七歩を行くは、如来仏道を成するを得おわりて、七助道菩提法分(七覚支)を得る瑞相なり。菩薩生まれおわりて四方をみるは如来仏道を成するを得おわりて、四無畏の法を具足して得る瑞相なり。菩薩生まれおわり、口にみずから「我・世間において最も殊勝たり」と唱言せるは、如来仏道を成するを得おわりて、一切世間の諸天及び人の悉く皆尊重恭慶承事する瑞相なり。菩薩生まれおわりて口みずから「我、生死を断ず」と唱言せるは是れ最後遍の如来、仏道を成するを得おわりて、一に語るごとく行いたまふ瑞相なり。・・菩薩の初めて生るるや、上空中において諸々の雲霧無くして微細の雨、清浄の香水あり、・・種々の華、種々の諸香を雨ふらし、日光に曝すといえども萎れしむるあたわず。・・菩薩の初めて生るるや、上虚空において一切の諸天各々無量の優鉢羅花。鉢頭摩華。拘物頭華。分陀利華。諸是の如き等の種々の雑華を持し、また、雑種微妙の諸香を持し、復種々衆宝の華鬘を持して、菩薩の上に散じ、散じおわりて更に散じて是のごとく相続す。・・」


・佛説灌洗佛形像經(西晋沙門釋法炬譯)
爾時佛摩訶刹頭諸天人民に告ぐ。皆一心に聽け。佛言はく。人身難得し。無爲道亦然。佛世に値い難し。吾れ本從と阿僧祇劫の時。身を白衣と爲し累劫積徳す。毎生に自ら剋して五道を展轉す。財寶を貪らず、身を棄て施與し愛惜する所無し。自ら致って王太子と爲す。四月八日夜半明星出時をもって。
生れて地に墮し七歩行ず。右手を擧て言く「天上天下唯吾爲尊」。當に天人を無上の師と爲す。太子生れる時、地大動爲す。第一四天王。乃至梵天忉利天王。其中諸天各十二種香を持ち湯を和して雜種名花を以って太子を浴す。太子成佛道を得。聖法を開現し群氓濟度す。佛諸天人民に告げたまはく。十方諸佛皆用四月八日夜半時生。十方諸佛皆用四月八日夜半時出家。入山學道。十方諸佛皆用四月八日夜半時成佛。十方諸佛皆用四月八日夜半時而般涅槃。佛言。四月八日を用ふる所以は。春夏之際殃罪悉く畢ぬをもってなり。萬物普く生れ毒氣未だ行ぜず。不寒不熱の時にして氣和適す。正に是佛生之日。諸善男子善女人。佛滅後當に至心に念佛し無量功徳之力において。佛形像を佛の在す時のごとく浴すれば。福を得ること無量不可稱數なり。佛言はく。我れ本と菩薩道を行ずる時。三十六返は天王釋の爲め。三十六反を轉輪聖王と作す。三十六返を飛行皇帝と作し。諸の佛弟子信心善意者有れば。當に十方諸佛功徳を念ずべし、若し香花雜物を以って佛形像を浴する者は所願皆得。諸
天龍神常に隨って擁護し皆當證明す。佛諸弟子に告げたまはく。夫れ人身得難し、經法聞き難し。其れ天人能自ら減損妻子之分五家財物有れば。佛形像を浴するを用ふるもの佛在す時の如くすべし。所願悉く得べし。欲求度世取無爲道生生不與死會者可得。欲求精進勇猛如釋迦文佛者可得。欲求如文殊師利阿惟越致菩薩者可得。欲求轉輪聖王飛行教化者可得。欲求辟支佛阿羅漢者可得。欲求永
離三惡道者可得。欲求生天上人間富樂者可得。欲求百子千孫者可得。欲求長壽無病者可得。世間人民貪欲如海。寧割身上一臠肉。不肯出一錢物與人。人生時持一錢來不。
死亦不持一錢去。財物故在世間。人死んで當に獨り去て憶うこと此の苦不如。乃ち佛形像を浴する者。是の功徳生死を持し、相隨じて斷期有ること無し。佛言はく。若人一善之心有り、
是功徳を作す者は。諸天善神天龍八部四天王等。僉然擁護すべし。佛形像を浴すれば福報所生し。常に清淨なることを得る。是因縁に從って佛道成ずることを得。佛言はく。好香を持して佛形像を浴する者は。自ら其福智を得る。在清淨功徳名聞。諸の好華を持して佛の上に散ずる者は。自ら其の福端政好色を得ること比べるもの有ることなし。諸の幡を持して佛に上るものは自ら得の其福在り。
所從生當得自然好衣無極。佛言。我累功積徳行善至誠。持戒忍辱精進一心智慧。乃自致得作佛。今日賢者某甲皆慈心好意を爲し。信じて佛道に向ひて度脱せんと欲求し。種種香花を持して。佛形像を浴せば。皆な七世父母五種親屬兄弟妻子在厄難中となす故に。十方五道中勤苦すと爲す故に。佛人民愚癡なるは佛道を信ぜざるとなす故に。其後世に人と生れしめ。端好潔白にして衆人所敬す。塵垢身に著せず。生れるところに従って。常に佛に會ひ。生れるところに従って。常に法に會ひ。生れるところにしたがって。常に比丘僧に會ひ。某甲をして經に明らかにならしめ。智慧曉了なり。佛十二部經。四阿含。安般守意。三十七品。四意止。四意斷。四神足。五根。五力。七覺。八直行道。若し能く至心に佛道を求める者は阿惟越致を疾得し、佛の三十二相。八十種好紫磨金色。十種力。四無所畏。十八不共を得しめ。口に八種音聲を出し。飛行洞視在所至到。諸天龍鬼神鬼子母官屬其身を擁護す。令行出入當得安隱。若し山中を行けども虎狼に逢はず。若し軍旅に入れども兵甲を被らず。若し江湖を行けども風波に逢はず。病痩者有ること無し。當令縣官無呼召者。有妻子女産生難令得安隱。若賈販に行けば財利百倍す。衆の邪惡氣は不得妄干。水火盜賊怨家債主不得妄害。口舌消滅皆令厭伏。其精進中に悔を得ること莫しめよ。行ずること菩薩得道の如く佛の如し。
佛説灌洗佛形像經

過去現在因果経巻一
「・・二月八日日初出時。夫人見彼園
中。一大樹有り。名ずけて無憂と曰う。花色香鮮。枝葉分布。極めて茂盛と爲す。即ち右手を擧げて。之を牽摘せんと欲す。菩薩漸漸にして右脇より出ず。于の時に樹下。亦た七寶七莖蓮花生じること大いなる車輪の如し。菩薩即便ち蓮花上に墮つ。扶侍する者無し。自ら七歩行いて。其の右手を擧げて師子吼さる。「我一切天人之中において最尊最勝なり。無量の生死今盡く矣。此生は一切人天を利益せんがためなり。」是の言を説き已った時、四天王は即ち天を以って太子の身に接し、寶を机上に置く。釋提桓因手寶蓋を執り、大梵天王又白拂を持す。侍左右立す。難陀龍王。優波難陀龍王。虚空中に於て。清淨水を吐く。一温一涼なり。太子の身を灌す。身は黄金色にして三十二相有り。大光明を放ち三千大千世界を普照す。天龍八部亦た天空中に於て伎樂を作すし歌唄を讃頌し衆の名香を燒き諸妙花を散ず。又天衣及以瓔珞を雨らす。・・・」

修行本起経上「・・・到四月七日。夫人出遊す。過流民樹下。衆花開化し明星出の時、夫人樹枝を攀ず。便ち右脇從り生れて地に墮つ。七歩行じて。手を擧げて而言く。「天上天下。唯我爲尊。三界皆苦。吾當安之」。應時天地大動。三千大千刹土。大明ならざるは莫し。釋梵四王。其官屬諸龍鬼神と、叉陀羅阿須倫を閲す。皆來し侍衞す。龍王兄弟有り。一を迦羅と名け、二を欝迦羅と名く。左は温水を雨らし。右は冷泉を雨す。釋梵摩持天衣裹之。天花香を雨し、彈琴鼓樂。熏香燒香。擣香澤香。虚空側塞。夫人抱太子。乘交龍車。・・・」


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