御大師様の先祖供養についてのお考え・・5
・性霊集巻七「知識の華厳会のための願文」では、供養は死者に届き永遠不滅の身を得さしめ、生きている人は如意円満となり、生きとし生けるもの一切が潤う、といっておられます。
「・・・宝閣は信解の神変を構え、憧幡は菩提の勇健を表ず。六樂倶に陳べ、八韻(8種の楽音)共に奏す。男女花を為り(花を捧げて供養し)、人天香を献ず(法華経に「諸天竜神人及び香華伎楽をもって . . . 本文を読む
これは「佛説熾盛光大威徳消災吉祥陀羅尼經」においてお釈迦様が不祥を除く為に読誦せよとおしゃった陀羅尼です。佛説熾盛光大威徳消災吉祥陀羅尼經・唐特進試鴻臚卿三藏沙門大廣智不空奉 詔譯 爾時釋迦牟尼佛淨居天宮にいまして、諸宿曜遊空天衆九執大天及び二十八宿十二宮神一切聖衆につげていわく「我今、過去娑羅王如來所説の熾盛光大威徳陀羅尼除災難法を説かん。若し國王及諸大臣所居之處及び諸國界にありて、或は五星 . . . 本文を読む
御大師様の先祖供養についてのお考え・・4
・性霊集巻七「菅平章事(菅野真道という参議)の為の願文」、ここでは四天王の像を造ったことで天皇の病気が治り、阿弥陀仏の像一躯、観世音菩薩、得大勢至菩薩の像を造ったことで父母を救うことができる、また造仏の功徳は国家を盛んにするとともに一切の生きとし生けるものに及ぶ、とおしゃっています。大師は先祖供養は国を救い、総ての生とし生けるものを救うとおしゃっています。 . . . 本文を読む
「業」はすべて「共業」である。
「大乗 の業 は縁起、相依、空 の理法の上に立 って いるので、個 人 は万人 (他人、社会)な くし
ては有り得な いし、 万人 (他人、社会 )は個 人なくしては有 り得な いのだから、業 (人間の行為行 動)はすべて個 人的 (不共業 )であると同時に社会的 (社会の人皆の行動、即ち共業) であるのである。'
しかも各個人の行為行動 は社会に影響を及 ぼすも . . . 本文を読む
御大師様の先祖供養についてのお考え・・3
性霊集の六・七・八巻は大師の達親文です。ここに大師の供養のお考えが凝縮されています。つまり造佛・写経・法要等の供養は施主の先祖を救うのみでなく一切の六道四生に及ぶとおっしゃっています。
例えば「・・三界を牢籠し(三界の衆生をよく率い)四生を綿絡して(胎・卵・湿・化の衆生を摂取不捨)同じく愛獄を脱して斉しく覚道に遊ばん。(「桓武天皇の奉為に太上御書の金字の法 . . . 本文を読む
事件事故をひき起こす者が後を絶たちません。これらの事件事故を惹き起こしたものが、「信仰深かった、神社仏閣にお参りに行っていた、先祖供養を怠らなかった」
などという話は聞いたことがありません。高位高官で事件事故を惹き起こした者でも、「信仰深かった人なのになどと近所に言われているのは聞いたことがありません。すべてこの逆です。引きこもりで事件を起こしたものでも近くの神社仏閣で拝んでいれば必ず良くなったは . . . 本文を読む
御大師様の先祖供養についてのお考え・・2
御大師様はあの世の迷える霊魂を救うことを相当深く考えておられたことが以下の一般的な記述からもわかります。
・「生まれ生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死に死んで死の終わりに冥し(秘蔵宝鑰)」とか「吾はこれ無始よりこのかた四生六道の中に父たり子たり(性霊集)」とおっしゃった上で、
三教指帰下では「いやしくもその道に合はば何ぞ近局に拘らん。 . . . 本文を読む
今朝も悲惨なニュースが様々流れています。最近「劫火に焼かれているような現象」が頻発しています。なんとも言えない状況です。なんとか救いはないものかとおもっていますが、法華経には不思議なことが書いてあります。「衆生劫尽きて 大火に焼かるると見る時も 我が此の土は安穏にして 天人常に充満せり」。
劫火に焼かれていると見えても仏の世界では安穏であるというのです。そんな馬鹿なことが・・と思いますがお経しかも . . . 本文を読む
平成20年にブログを開設しましたが、今日でちょうど4000日目となったようです。閲覧数は4,015,754、訪問者数は998,768人というように出ていました。この間、ご縁で神仏のお陰・御大師様のお陰を受けた方もかなりいらっしゃいます。仏縁が少しでも広まってくれたのならそれなりに大変うれしいことです。 . . . 本文を読む
御大師様の先祖供養についてのお考え・・1
1、御大師様は先祖供養を体系化されました。
・「弘法大師逆修日記(傳弘法大師御作)」で初七日から三十三回忌までの御本尊をつくられています。
「弘法大師逆修日記事
・初七日、正月十六日、秦皇王、本地不動種子カン、無動経に曰く。諸の仏土を見んと欲すれば明王たちまちに出現し、行者を頂戴して能く之を見せシム。いかにいわんや余の事をや。持に随って成就を得る。四悪趣に . . . 本文を読む