SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

ASAHI PENTAX SP、Super Takumar 55mm/F1.8

2008-06-03 | カメラ・レンズ
5/31土曜日、長男と二人で渋谷の東急百貨店東横店に出かけた。
中古カメラフェアが開催されていたのだ。
最初は面倒がっていたが、たくさんの中古カメラを前にして、
大興奮となった。

いろいろ見ているうちに、「俺の持ってるデジタルカメラは小さいしつまらない。
ここにあるような古いカメラが欲しい。」と言いはじめた。
まあ、何にでも興味を持つし、何でも欲しい年頃だ。
「パパが持ってるカメラを貸してあげるよ。」と言ってはみたものの、
まさかライカM2は貸したくないし、程度の良い一眼レフも貸すのは心配だ。
何せ、私も小学校の頃、父親のカメラに興味を持ち、使わなくなったものは
分解バラバラ事件と相成った経験有りである。
そもそもフィルム代や現像代は高い。

いろいろ見ていたら、程度の良いASAHI PENTAX SPとレンズ(Super Takumar 55mm/F1.8)とフィルターがセットで2100円というものがあった。
動かしてみると、何ら問題なく、レンズのヘリコイドの動きも素晴らしい。
露出計用電池の蓋が錆びているので安いとのこと。
購入当時のフィルターが付いており、そのためにレンズも極上。
何せ、この55mm/F1.8は、このブログの最初の1枚目で使用した記念すべきレンズと同じで、アダプターを介してαで使用できるものだ。
この極上の55mmだけでも3500円の価値はある。

ということで子供とガチャガチャ触っていたら、何と私の隣に職場の同僚が居た。
彼もカメラフリークである。
それも古いカメラとレンズが大好きな人間だ。
仕事では忙しいので滅多にカメラの話はできない。
3人で喫茶店に行き、大人二人はカメラ談義、長男はSPをいじり回していた。
本当に嬉しそうだった。
やっぱり日本人の男児はメカ好きである。



表示の2100円は税込み価格。
買うときには子供に免じて、消費税無しの2000円にしてくれた。
小さな子供が一眼レフを物色してる姿を中古カメラ屋のおやじ達は
やさしい眼差しで見ていたのが印象的だった。
何せ会場に居るのは、70歳前後の男性が大半だ。



何十回もシャッター巻き上げては押していた。
この感覚がたまらないらしい。
現代のコンデジでは味わえないものだ。






フィルムを知らない6歳児だ。
フィルムとは何か、しきりに聞いてくる。
裏ブタを開けて、ここにフィルムが入るんだ。という驚き。
いろいろ触れるカメラは相当面白いらしい。



さて、職場の同僚である。
カメラの持ち方が、マ・ニ・ア!  である。
たとえコンデジであってもファインダー付きを選ぶ人だ。
それにリコーだ。
やはり、マ・ニ・ア!  である。



SPを愛でる。
幸せな瞬間。



やさしい接し方をする同僚。
彼のカメラ生活の歴史を垣間見ることができる。

彼も私もPENTAX SPも60年代の代物である。



値札をとって、更に触りまくる。
ピントの合わせ方が判ってきたようだ。



なかなか筋がいい。



こうやってパパは息子を巻き込んでいくのだ。

精密なメカが好きなのは日本人のDNAだ。
技術立国日本の復活のためにも、彼にもっとメカニカルカメラを買ってあげようではないか!!


帰宅後もずっと触り続けていた長男。
私の防湿庫からオリンパス OM10+50mm/F1.4を出してきて
SPと並べて悦に入る長男。
そして、寝るときも枕元に置いていた長男。

私とそっくりだ。


でも本当は、二人でママに怒られないか心配して、
何回も何回も買う決心ができなかったのだ。
見ては戻して、他を見ては戻って、屋上に出て歩いて。
時間が経過するばかり。
そのうち長男が電話でママに聞いてみて。という。
「2000円でそのセットは安い。お買い得!買ったらいいじゃない。」

カメラ好きのママでよかったな。


SONY α100、AF35mm/F2.0(OLD)




コメント (19)
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