遠藤賢司ことエンケンは、もう特別でしょう。
音楽という言葉だけでは捉えられない、ほとばしり、激情を吐き出すすごいエネルギーに圧倒されるばかりだ。
一緒に体を固めたり、揺らしたりして、激しく動いて、最後に解き放たれるような感じだ。
一般的にはエンケンはボブ・ディランのようなフォークシンガーだったと称されたり、
はっぴいえんどをバックにLPを出したりしていて、伝説のシンガーだが、実際に中津川フォークジャンボリーにも出ている。
映像はいくつも見たことがあるし、「カレーライス」や「東京ワッショイ」なんかも随分聞いた。
フォークというよりも強烈なR&Bのようでもあるし、ハードロックでもある。
いや、エノケンそのものなのだ。
自分でも今日はギター1本でハードロックやると言っていたぐらいだ。
全曲、激しく攻める。
ギターは激しく弾くので、1曲に1台。
チューニングも1曲で狂うんだろう。
ハープは必須。
ギターはマーチンが多いそうだが、削れてすごい。
戦場のカメラのよう。
ここまで使い込むと、かっこいいなあ。
左手を見れば、すごい弾き方だということが判る。
本当にすごい。
エンケンには静かな曲もあるのだが、この日は全曲押しまくる。
激しく歌うので、体ごとこっちへ飛んで来そうだった。
やっぱりカリスマは変わらない。
うわあ、立つとますますすごい。
日頃もロックしてるんだろうか。
新しいCDの「恋の曲」。
なんだか絶対に聴きたくなった。
エンディング。
ライブを見たらイイ。
音楽感が変わる。
もっとやって欲しいと誰もが思ったに違いない。
エンケンの歌は「純音楽」だと言われるが、そうに違いない。
激しくシンプルに向かってくる。
パンクなのかもしれないな。
SONY NEX-6、 16-50mm F/3.5-5.6/PZ OSS