
「伊藤桃 桃のふわり鉄道旅」という全国のJRローカル線紀行文を読んだ。
初版発行が2016年11月29日の新しい本だ。
伊藤桃さんはアイドルだが、今年1月10日にJR全線を完乗した鉄道アイドルでもある。
内容はローカル線の乗り歩きで、アイドルや女性を特に感じさせない、完全なる鉄道紀行で、
その見た目とのギャップに驚く。
詳しくは別記するが、その彼女が乗りつぶしの最初に選んだのが両毛線だ。
(ちなみに最後が久留里線。)
毎日大切に読み進めていたら、自分も旅に出たくなった。
ただ、長い期間旅に出ることは今はできない。
朝出て、夕食前に帰ってくる限られた時間だ。
いつか、JR完乗はしてみたいが、まだ先だろう。
まずは子ども達が高校に入ってからだな。

私も過去からあらゆる路線には乗ったものの、乗りつぶしを意識したわけではないので、
意外に乗り通していないし、地方のローカル線は全然乗っていないぐらいだ。
今回は両毛線に乗ろうと思ったのだが、両毛線も部分でしか乗っていないし、ほんの一部だけだ。
月曜日は代休。
朝早くに武蔵溝ノ口から南武線に乗って立川を目指した。

両毛線に乗るには、高崎線で高崎に向かうか、東北本線で小山に向かうのが一般的だし、
急ぐならば新幹線に乗れば良いのだが、どうしても八高線に乗りたくなった。
それに、「大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例」を使いたいので新幹線はNGである。
立川から拝島に向かう。

前にも写真を出したが、拝島に来たらこのホームドアを見たい。

八高線電化区間は20分ほどの待ち合わせ。
接続が早い方だ。

東福生あたり。
米軍基地の中だ。

米軍の飛行場の北端は八高線はこのようになっている。

周りがコンクリートの壁になっている。
川越行きの運転士は女性だった。

高麗川の手前はこんなことになっていた。
広い構内の線路が撤去されている。

八高線の電車は川越線に直通して川越に向かう。
非電化区間は1時間に1本のローカル線になり、キハ110系が運んでくれる。
個人的に関東で最も好きな区間だ。

跨線橋から。
接続は30分ぐらい。
まあ、ましなほう。
何せ電車は30分に1本で、ディーゼルは1時間に1本だから。

電車とさよなら。
キハ110系は新しい気動車だが、なかなか高級であり、2+1のクロスシートも好き。
420PS/2000rpmと余裕の馬力で勾配も楽勝。
編成での出力は電車と変わらなくなった。
ディーゼルエンジン音も高らかに出発。

さっそく、旧八高線色のリバイバルカラー車とすれ違う。
リバイバルカラーはこれ1本だけ。

ホームの感じもイイなあ。
旅の気分だ。

車内ものんびりしてイイ感じ。
この編成は臨時で3両編成に変更されていた。

沿線風景。

こういう景色をクロスシートで眺めながら、ディーゼル音と振動があると、心がゆったりする。

越生のあたりかな。

山間部を抜けると、高崎線に近づきつつ平野を飛ばす。
空が広い。
今回は高崎線で戻らないから、終点の高崎まで乗れる。
前回は高崎線で戻る時間だったので、倉賀野で乗り換えなければならなかった。
そうしないとルートが重複して一筆書きにならず、特例が利用できないのだ。
今回は両毛線で小山に抜けるので、高崎まで初めての乗車。
(つづく)
SONY α7Ⅱ、FE 3.5-5.6/28-70mm
