山下先生が言った。
「 こらっ、何処に行く?」
「 いや、元栓が何処にあるかと思って・・・。」
「 ダメだ、おまえは、ここに居れ。」
「 でも・・・。」
「 また、逃げようとしているな・・・。」
「 そんなこと無いですよォ~!」
「 ダメダメ。」
そして、校長が山下先生に言った。
「 トイレは、水が止まってから作業するとして・・・。
山下先生、これは、一体、どう言うことですか?」
山下先生は、俺を見ながら言った。
「 はあ、・・・・。
こいつが今日、掃除をサボったので、代わりにここを掃除させてる
んですけど・・。」
俺は、ビクッとして山下先生を見た。
“ 話はマズイ方向に進んでいる・・・。”
そして、俺は校長の顔を横目で見た。
“ 山下先生、俺が掃除をサボったことを校長にバラしてしまった・・・。”
でも、校長は山下先生の方を見て言った。
「 児童のトイレは、児童が使うから児童が掃除をする。
職員トイレは、職員が使うから、職員が輪番で掃除をする、じゃな
かったのかな?」
「 はあ、それは、そう言うことになっていましたが・・・。」
「 それに、今日は、山下先生が当番じゃなかったんですか?」
「 じ、実は、そうです・・・・。」
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