大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道38

2008-04-09 19:03:52 | E,霧の狐道
 山下先生が言った。

「 こらっ、何処に行く?」
「 いや、元栓が何処にあるかと思って・・・。」
「 ダメだ、おまえは、ここに居れ。」
「 でも・・・。」
「 また、逃げようとしているな・・・。」
「 そんなこと無いですよォ~!」
「 ダメダメ。」

そして、校長が山下先生に言った。

「 トイレは、水が止まってから作業するとして・・・。
 山下先生、これは、一体、どう言うことですか?」

山下先生は、俺を見ながら言った。

「 はあ、・・・・。
 こいつが今日、掃除をサボったので、代わりにここを掃除させてる
 んですけど・・。」

俺は、ビクッとして山下先生を見た。

“ 話はマズイ方向に進んでいる・・・。”

そして、俺は校長の顔を横目で見た。

“ 山下先生、俺が掃除をサボったことを校長にバラしてしまった・・・。”

でも、校長は山下先生の方を見て言った。

「 児童のトイレは、児童が使うから児童が掃除をする。
 職員トイレは、職員が使うから、職員が輪番で掃除をする、じゃな
 かったのかな?」
「 はあ、それは、そう言うことになっていましたが・・・。」
「 それに、今日は、山下先生が当番じゃなかったんですか?」
「 じ、実は、そうです・・・・。」


☆HOMEページに戻る。
  HOMEページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------