大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道34

2008-04-01 19:46:51 | E,霧の狐道
 俺は、イライラして大声で言った。

「 カラスだ!!」

俺の声に驚いたのか、カラスは窓から飛び去った。

“ ん、何か変だぞ・・・・?”

 妙に辺りがシ~ンと静かだ。
校長の話し声も聞こえない。
でも、壇の上を見るとまだ校長はいる。

“ なに、これ・・・?”

 みんなの視線が俺に集中している。
俺は、バツが悪くて照れ隠しに言った。

「 いや、カラスが大車輪をしてたから・・・。
 アハハハ・・・・。」

生徒の一人が呟いた。

「 カラスが大車輪する訳ないよ。」

 体育館のみんながドッと笑った。
そして、校長は言った。

「 みんな、しっかり勉強しなさい。」

校長は壇を降り始業式は終わった。



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