大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道41

2008-04-15 19:50:56 | E,霧の狐道
 俺は、校長が段々俺を疑い始めていることを感じた。
校長は自分が期待した答えが返ってこないと不機嫌になる。
そして、徐々に、ネチネチ嫌な言い方を投げ付けて来るようになった。
 俺は、かなりウンザリし始めていた。
でも、耐えるしかないと思っていた。
しばらく問答が続いた後、校長は険しい顔で言った。

「 ワシは、誤魔化そうとするヤツは嫌いだ。」

俺は思った。

“ 誤魔化そうとしているんじゃないけど・・・。”

校長は、ソファに座り直して言った。

「 そもそも、ワシの若いころは・・・・・。」

 俺は、“ウワッ、始まった”と思った。
この“ワシの若いころは・・・”が始まると、グダグダした眠くなる展開となる。
ネチネチとグダグダの二重奏だ。
始業式や終業式の、貧血で倒れる子が続出する“死にそうに長くてくだらない話”がこれから始まるのだ。

“ 俺は、この話に、至近距離で耐えられるだろうか・・・。
 う~ん・・・・・。
 そうだ!
 まともに話を聞かないようにすればいいのだ。”


☆HOMEページに戻る。
  HOMEページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------