大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道39

2008-04-11 19:00:28 | E,霧の狐道
 話を聞いて、俺は思った。

“ 山下先生、自分の掃除当番を俺にやらせたのか・・・。
 とんでもないヤツだ!“

そして、校長は静かに山下先生に宣言した。

「 後で、ちょっと、お話しましょう。」

俺は、校長の影に回って、校長に見えないように山下先生にVサインを作って見せた。

“ ムフフフフフ、怒られたァ~。
 ザマァ~ミロ!!”

山下先生は、チラッと恐い顔をしてこちらを見た。

“ おっ、恐い・・・。”

そのとき、突然、校長はこちらを振り向いた。
俺は、サッとVサインを止めた。
 校長は、俺に向かって言った。

「 神谷君、ちょっと、校長室に来なさい。」
「 ゲッ!」

校長の後ろで、山下先生が俺に見えるように声を出さずに大きく口を動かした。

“ バ~~~カ!!”

俺は校長の顔を見ながら思った。

“ マズイコトになってきたぞ・・・。”

俺は思わず義務教育に退学があるのか考えた。

“ あ~あ、最悪だ・・・。”

そして、山下先生をトイレの前に残して、俺は校長に校長室へと連行された。




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