大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

なんじゃもんじゃ物語230

2007-11-24 19:49:27 | _2-19 港への道
なんじゃ殿様が言いました。

「 ホント、もう、ブラックの相手はしてられないや。
 僕、道端に置いておいたH1号を拾ってくるね。」

なんじゃ殿様は、クルッと向きを変えてH1号を拾いに行きました。
エッチソンが、お頭ブラックに言いました。

「 お頭、お頭、分かったふりは、止めておくれなはれ・・・。」
「 アハハハハ、これはだな。
 お前たちが、こいつを幽霊だと思うとビビるだろ。
 だから、ビビら無いように幽霊じゃないと説明してやったのだ。」
「 う~ん、分かったような、分からないような・・・・。」
 まあ、よろしおま。
 それで、こいつは、どうしてここに居るんでっか?」
「 うん、それはだな。
 何かのトラブルでここに居るようなんだ。」
「 う~ん、ますます分かりまへんなァ・・・?」

そのとき、シミコ婆さんが口を開きました。

「 何を、ゴチャゴチャ言うとるんじゃ!」

子分たちは、驚きました。

「 わっ、喋った、喋った!」

お頭ブラックが右手を挙げて子分たちに言いました。

「 この喋れると言うことを説明するとだな。
 空気の、この辺りから、こっちにこう行って、直角にこう来ると・・・・・。」
「 お頭、お頭、それ、さっきやりましたで・・・。」
「 アハハハハ、もう一回やると、もっと受けるかと思ったんだが・・・。
 まあ、とにかく、こいつは喋るんだ。」



☆HOMEページに戻る。
  HOMEページ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Photo Lounge 50  イルカ | トップ | なんじゃもんじゃ物語231 »
最新の画像もっと見る

_2-19 港への道」カテゴリの最新記事