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日々の出来事 11月22日 芸術は爆発だ

2018-11-22 07:00:00 | A,日々の出来事_





 日々の出来事 11月22日 芸術は爆発だ





 今日は、鉄パイプを持った画家が大暴れした日です。(1980年11月22日)
1980年11月22日、東京都千代田区の東京国立近代美術館で、鉄パイプを持った売れない画家 山下要が“これらの絵はまっとうなものでない!”と叫びながら絵を壊し始めました。
 これに気付いた監視係が守衛を呼びましたが、守衛が駆け付けたときには、既に“チシアンのドンカルロス騎馬像”などの絵画作品約70億円相当が壊された後でした。
警察で山下要は、“ここでやらなければ、文句ばかり言い続けている負け犬になると思った” と供述しました。
このとき、杖を装って美術館に持ち込んだ鉄パイプは、若草色に綺麗に塗られ、先には小豆色の房が付いて芸術的に仕上げられていました。

 “ 芸術は、爆発だァ~!”












  コントルポアン 岡本太郎
















☆今日の壺々話










     消去法



「 将来、画家になったらいいか、詩人になったらいいか迷っているんだ。」
「 そりゃ、画家になりなさいよ。」
「 ぼくの絵を見たのかい。」
「 いや、君の詩を読んでみたんだ。」
















     日本昔話 “アヒル”




 昔々、ある農家の前で、画家が絵を描いていました。
すると農家から一羽のアヒルが出て来ました。
そして、画家に近寄って来て、卵を一つ産んで農家に帰って行きました。
画家はふと思い付き、卵を取り上げます。
そして、卵を七色に塗って地面に置いておきました。

 しばらくすると、雄のアヒルが農家から出て来ました。
雄のアヒルは画家の近くをウロウロしていましたが、画家の足元にある卵を見てギクリとして立ち止まりました。
そして、物凄く怒った様子で農家に戻り、雄のクジャクに決闘を申し込みましたとさ。
 めでたし、めでたし。
あ、めでたくは、無いか・・・・・。















オー・ヘンリー  “魔女のパン” 




 いつも乾いた古パンばかり買ってくやつれた客を、
パン屋の女主人が貧乏画家だと思ってて、
女主人はその男に好意を抱いていて、
きっと喜ぶだろうとバターをこっそり挟んでやったら、
実はその男は建築家で、
近々あるコンペの為に睡眠時間を削って設計図を描いていて、
設計図の誤った部分を消すのには消しゴムよりも古パンの方が適していたので、
いつも古パンを買っていたのだが、
コンペの前日、あと少しの所で古パンに挟まれたバターのせいで一世一代の設計図は台無しにされてしまいましたとさ、
って話。














ブルース・リー





 女子高に通う私が小3から密かにファンだった人、それは、キムタクでも、ブラピでも福山雅治でもなく・・・・。


『 ブルース・リー 』 


 寝巻きがカンフー着だったのは勿論のこと、部屋には彼の名言などが書いてある本、映画のビデオ、ブロマイドで溢れていた。
しかし、ここは女子高、ブルース・リーがアウェイなのは目に見えていた。

 当時私は美術部で、ある美術展の出品〆切が明日に迫っていたため、一人遅くまで残って絵を描いていた。
皆帰ったなぁ~、と思い、ふと立ち上がり背伸びをした時だった。

“誰も居イナイ→ここは広い教室→飛び蹴りの練習にもってこい”の図式が頭の中に。

気がつくと私は、

「 フォウアタ――ッ!!アタタタタッ――ホォォウ!」

とかいいながら、学校特有のあのデカイ黒いカーテンを標的に、飛び蹴り開始。
 その後、ついにはタオルをヌンチャクがわりに、

「 ホァタッ!ホァタッ!アタタタタ!」

と、もはや自分でも自分自身が止められなくなった、まさにその時だった。

「 ガチャ!!」

隣の準備室の扉が開いた。
 なんと、美術の先生だった。
初老の美術教師は、私の姿を確認すると静かに扉を閉めたのだった。

 その後、先生が旅行へいった時、美術部員にお土産を買って来てくれた。
私がもらったのは、NINJYAと書かれたスポンジ製のヌンチャクだった。
















誰か知りませんか?





 未だによくわからない番組?を観ました。
20年程前の話です。
 当時高校受験を控えていた私は朝型勉強に変えていて、その日も5時に起きていました。
テレビをつけても、当時その時間は何も放送されていませんでした。
ところが、その日、1局だけ放送されていたのです。
 美しい風景が映し出され、人は全く出てこないものの、どうやら昔話のようで、男性の語りだけが聞こえてきます。
語りの状況に合った美しい風景だけが次々と映し出されました。
内容はこうでした。


 ある1人の画家が、古民家にやってきてそこで暮らす事になりました。
(美しい山の中に1軒の古民家の映像)

ある日画家が絵を描きかけの状態で眠ると、次の日にはその絵が完成されていたのです。
(キャンバスの映像)

どうやらそれは、座敷わらしの仕業らしい。
 不思議の事にそれは何度も続き、完成された絵は飛ぶように売れ、いつしか絵が評価され、重要な絵を任される事になりました。
画家がいつものように絵を描きかけたまま眠ると、翌日、その絵は切り刻まれていました。

「 切り刻まれてはどうにもできない!!」

と、怒り狂った画家はガラス瓶を座敷わらしに向けて投げつけました。
(ガラス瓶が割れる映像)

翌日。
村人が画家の家を訪ねると

「 うわぁぁ…っ!!」

そして、天井から吊るされた先が輪になった縄が映り、

「 あぁ…前の主人と同じ死に方だ…。」

そこで、突然画面は吹雪の夜の雪山と山小屋になり、

「 …冬の夜はまだまだ長いです。ほら、あなたの後ろにも…。」

そして、何の前触れもなく、画面は砂嵐になりました。
 本当に怖かったです。
新聞にも載ってなく、学校で聞いても皆どこのテレビもやってなかったと言うだけ。
私が観たのは何の番組だったのでしょうか?




 どこの局だったか覚えてないですか?
覚えていたら、その局に問い合わせてみるのも手だとは思うのですが・・・。
20年以上も前の事をそれ程鮮明に覚えていらっしゃるのは、よほど怖い思いをしたのでしょうね。




 どこの局だったかは覚えていないというか…テレビ朝日だったような気がするのですが、自信がないのです(;^_^A
 他の局は、当時湾岸戦争真っ只中で、「湾岸戦争関連ニュースは○時から放送致します」みたいな映像が流れていました。
やはり、正体はわからずに終わってしまいました。





















 秋口の頃だったか、俺の勤めてる会社の社長の菩提寺が建物の一部を修復するとかで、俺も含めて若い社員が5、6人と監督役の係長が一人、荷物の運搬を手伝いに行かされたことがあった。
本来は休日である土曜日に、だ。

 ご本尊の裏にある位牌やらなんやらを丁寧に梱包して箱詰めしていたまでは良かったんだが、なんか妙に気になる物がある。
あからさまに額縁入りの絵画なんだけど、布被せてある。
それも複数枚。
 黙ってスルーしてれば良かったんだろうけど、やっぱり気になる。
そんでもって住職の息子さんに聞いてみた。

「 これ、絵ですか? 
なんでこんな風にしてあるんです?」

って。
 そしたら息子さん、カラカラと笑いながら、

「 ああ、それは皆『曰くつき』の絵です。
だから、うちで預かってるんですよ。」

って事も無げに言う。

「 あ~、ははは、そうですか~。」

聞かなきゃ良かったなあ、とプチ後悔しながら作業に戻って、やがて夕暮れになった。
 会社の大型ワゴン車二台分くらいのダンボール荷物を乗せたまま山道(田舎の高所にある寺だったので)を下って、その途中道の駅で食事をすることになった。
食事しながら係長に、

「 そういや、あの荷物どこに下ろすんですか?」

と聞くと

「 会社の倉庫。」

だと。

“ えー、なんか怖いじゃん。
やだなあ、位牌まみれの倉庫で在庫調べるのは・・・・。”

まあ、んなこと言っても仕方が無いので、会社に戻ってから倉庫の一角に荷物下ろして、それじゃあお疲れ様、という運びになったんだけど・・。

 ホントに嫌だったのは、その翌々日。
つまり月曜の夕方。
うちで注文した資材が入荷したんで、倉庫に運んだんだ。
 すると、例の位牌ダンボール箱のひとつが蓋開いてる。
そればかりか、なんか見覚えのある布の被った絵が、そのダンボールに立てかけてある。

“ うわマジで洒落にならん!”

と思ったけど、気になるなんて生易しいもんじゃないから、一応確認してみようと思った。
 布をそーっと捲って見てみると、女の人の肖像画だった。
肩口から上がモナリザみたいな構図で描いてある絵。
 ただ、まあ、さすが、寺で預かるだけのことはある。
ひとごろしみたいな目がこっち睨んでて、唇の端がきゅーっ、と笑いの形に吊り上ってる。
十人に聞いたら十人が「気持ち悪い」と言うであろう表情。
描いたやつの気が知れない、というレベルのヤツ。

 速攻で倉庫を出て、係長に進言した。

「 持ってきたはずの無い絵があるぞ!」

ちょっとした騒ぎになった。
 すぐにその時の面子が倉庫に集められて、

「 これ、誰が持ち込んだんだ?」

と質問。
そしたら、隣の部署の新人が手を挙げる。
 最早、彼以外の全員が「????」状態。
だって、そんなもの運べなんて誰も指示してない。
なんで、そんなことしたのか?

新人「 良く覚えてないんですけど、俺が入れたような気がします。」
係長「 気がした、ってのはどういうことだ。」
新人「 すみません、良く覚えてないんです。」
係長「 ・・・・・。」
俺 「 土曜日、ここに運んだ時は箱には封がしてあっただろ。
   開けたのは、誰なんだ?」
新人「 あ、それも僕です。」
俺 「 なんで? 
   今日、あの寺から荷物の問い合わせでもあったの?」
新人「 いえ・・・・。
   昨日、ぶらっと会社に来てこの絵を見てたから・・・・。」
係長・俺・その他「 ・・・・・・・・・・・・!」

 つまり、そいつはわざわざ嫌な絵を運んできたばかりか、日曜日に会社に来てその絵を眺めていたらしい。
休日で誰もいない会社の倉庫で、一人で。
 しかも、彼は自分がそういう行動をとったのは覚えているのに、“何故そんなことをしたのか”、がどうしても思い出せない、とのこと。
この時点で俺は鳥肌立ちまくり、係長も“こりゃヤバい!”と判断したらしく、すぐ寺に連絡した。

 後で聞いたら、電話の向こうで住職の息子さんがこんなこと言ってたらしい。

「 ああ、付いていっちゃいましたか。
その人を怒らないであげてください。
悪いのはその絵ですから」

手伝いメンバー全員が寺に持っていくことを拒否したため、返却は運送屋さんに任せました。
泣く泣く再梱包したのは、その新人でした。

















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