新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

ヴェネツィアあちこち④ 不死鳥劇場、殺人者通り、カタツムリの館・・・

2019-08-05 | イタリア・ヴェネツィア

モーツアルトの館から程近くにフェニーチェ劇場がある。ここはヴェルディの「椿姫」や「リゴレット」などが世界発上演された歴史的なオペラ劇場だ。これまで2度にわたって火災で全焼するという不運に見舞われたが、いずれも見事に再建され、今でも世界屈指のオペラ劇場として君臨し続けている。

 「フェニーチェ」とは「不死鳥」という意味。まさに名前の通りだ。

 内部の壁面には手の込んだ細工がなされている。

 貴賓席付近はなおさらの装飾ぶりだ。

 そのすぐ近くにあるのが、コンタリーニ・デル・ボーヴォロ館。らせん状の外階段を持つ美しい館だ。ボーヴォロとはカタツムリのこと。らせん状の貝殻を連想させることからつけられたようだ。

 階段を上るとヴェネツィアの街が程よい高さで見渡せる。サンマルコ大聖堂の丸屋根も。

 家々の屋根はみな赤茶色で統一されているのがよくわかる。

 サルーテ教会のクーポラがちょうど壁柱のアーチにすっぽりと収まった。

そこから北に歩くとマニン広場という広い広場に出る。

 ここにあるライオン像は、沢山あるヴェネツィアのライオン像の中でも一番の風格を備えていると思う。

 少し横道にそれるとアサシーニ通りという道がある。アサシーニとは殺人(者)を意味する言葉だ。中世時代にはこの通りで何件もの殺人事件が発生したらしい。

 今では芸術関係の図書が充実した書店やスパゲッティのおいしいレストランなどがあり、決して物騒な通りではないのでご安心を。

 このとおり、ワンちゃんもゆったりとお散歩中。

 夕方リアルト橋近くのサルバトール教会で合唱の夕べがあるということで足を運んだ。

 コーラスは多分アマチュアの人達によるもので、清らかな気持ちになることが出来た。

 主祭壇には以前、ティツィアーノの「キリスト昇天」があったのだが、今は無くなっていた。修復中?

 ただし、「受胎告知」は健在だった。

 教会を出たら、子供達のミーティングに出会った。みんなジェラートをほおばって元気そう。

 

 

 

コメント (4)
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