この日の散歩はS・M・フォルモーザ教会から。教会裏の小運河に面した壁面に面白い顔の像を見つけた。見事な変顔!!!
そんな変顔はS・G・パオロ教会裏にある別の教会ファザードでも見つけた。ここには4つもの変顔が並んでいる。
まずはむっつり顔。
つぎは困り顔。
今度は怒り顔。
そして思案顔。どうして教会の正面にこんな変顔シリーズを並べたんだろうか?
最初に戻って、フォルモーザ教会の全景を。
この広場にはいつも野菜や果物を売る出店が出ていて、近くのB&Bに宿泊していた時は毎日バナナを買って朝食代わりにしていたっけ。
イル・マスケッロというレストランのある小路側から広場を見ると、鐘楼が見事に空に突き出して見える。お気に入りの風景だ。
教会近く、クエリーニ・スタンパリア美術館横の橋欄干模様が、綺麗にシルエットになって道にデザインを映していた。いい感じ。
そこから北に向かってパオロ教会へ。教会脇の白い建物は同信会館だったものだが、今は市民病院になっている。
その広場にあるバルトロメオ・コッレオーニ傭兵隊長の騎馬像は、ヴェロッキオ作。
そのまま北上してカンナレージョ地区に入ると、ジェズイーティ教会がある。ここはバロックの殿堂だ。
とにかく豪華絢爛。
なにもここまで、と言いたくなるくらいの派手派手な内装だ。
その中に、ティツィアーノが描いた「聖ラウレンティウスの殉教」という非常に暗い絵が置いてある。まさに対照的な配置だ。
教会を出ると海が広がる。晴ればれと彼方を眺めると、遠くアルプスに繋がる山々が霞んで見えた。