新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

階段紀行・日本 東京編⑭ 冠婚葬祭に縁のある階段は、やはり一味違った雰囲気を身に着けていた

2021-09-07 | 階段紀行・日本

 乃木坂にあるブライダル関連のビルでファッショナブルな階段を見つけた。白壁に囲まれた空間に階段が優美に曲線を描いて上昇する。

 そのうねりも微妙にリズミカルで、心を弾ませるものを含んでいる。

 それが黄金色の手すりによって縁取りされることで、心拍数は一層跳ね上がる。

 人生の一大イベントでもある結婚という出来事を、さらに彩らせるための仕掛けといえそうだが、やはりそうした仕掛け人はツボを心得ているという証拠なのだろう。

 東京・赤坂にある神社「日枝神社」。都心にあるが境内は意外に静寂な雰囲気に包まれている。

 この神社の裏側にあるのが千本鳥居。

 一般的に鳥居の中はそれほどきつい傾斜はないことが多いが、ここの場合は完全な坂道になっており、必然的に階段が設置されている。

 通ると、朱の色に染められた鳥居アーチの中なので、自らの顔も少し赤く染まったような感覚。出口がとても遠く感じられるられるくらい長い階段アーチだ。

 下りきって上を見上げると、階上の出口が霞んで見えた。

 例年6月に江戸三大祭りの山王祭が行われており、この神社も「山王さん」として親しまれている。

 日枝神社周辺はビル群が広がっているが、その中にビルの外壁にしがみつくように付いている非常階段を見つけた。何ともあの階段を上下するのは怖いだろうなあ。

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