横浜・元町には洗練された店が並ぶ。大型のチェーン店は少なく地元の品のある商店が連なるイメージだ。店へのアプローチ、階段もお洒落なものが目立つ。
そんな街・元町で「階段観察ぶらり散歩」を試してみた。
白い階段が出迎えるエントランス。ヘアサロンの店のようだ。
高揚感の高まるアプローチで、店へと誘ってくれる。
店からはみ出すように架けられた階段は、大きく旋回して、まさに破天荒な形態を主張している、
それとは対照的に、有名なレストラン霧笛楼の階段は、優雅なカーブを描く。
同じカーブでもこちらは一層緩やかで優し気。
対して、黒一色でまとめられた堅実無比のイメージ階段。
こちらはプラスチックの素材で軽快に仕上げられている。
「一枚板」の看板通り、階段も一直線の直球勝負。
コンクリートの壁に沿ったモノトーンの階段は、秘密の扉への入口のように人を誘い込みそう。
最後に思い切り背伸びをしたかのような、グイと上部を引っ張り上げた変形階段と出会った。
元町には霧笛楼の横あたりから中華街の朱雀門方面にかけて「百段階段」という立派な階段があったというが、関東大震災によって崩壊してしまったとのことだ。元町は階段にも縁のある場所なのだろう。