新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

南仏・コートダジュールへ② 昨日のアクシデントに続いて今日はストライキ!?

2021-11-23 | 南仏・コートダジュール

 

 翌朝、目覚めると雨は止んでいた。これなら鉄道も大丈夫だろう。取り急ぎ出発準備を整えて駅に向かう。

 ジェノヴァはコロンブスの出身地。駅前にある像に挨拶をして列車に乗り込んだ。

 電車は順調。イタリア鉄道には珍しく、ほぼ定時の11時30分ころには国境の駅ヴェンティミリアに到着した。ここでフランス鉄道に乗り換えていよいよフランスに突入だ。

 と、駅の列車掲示板を見上げても、ニース行きの電車が全く掲示されていない。

 どういうこと?

 駅員に尋ねると「今日、フランス鉄道はスト中。ニース行きは14時55分発の1本だけ」とのすげない返事。昨日の自然災害に続いて、今日は人災によるストップとなってしまった。あ~あ。

 どうあがいても仕方なく、駅の待合室で3時間も待たされる羽目に。ようやくニースに着いたのは夕陽が沈もうとしているところだった。

 ニースに到着。イタリアではほとんど曇りか雨、雪だったのに、ここは夕焼け空がほほ笑んでいる。丸々1日分の予定がつぶれてしまったが、明るい日差しだけが救いだ。

 ホテルにチェックインしてから早速街歩きを始めた。海側にあるマセナ広場には大きな観覧車があり、開放的な雰囲気だ。

 この日は火曜日。広場の先にあるはずのミゼリコルド礼拝堂は1週間のうち火曜日の午後だけしか開かないという情報を思い出し、礼拝堂に急いだ。

 

 どうにか間に合った。

 中央祭壇には聖母像が祀られている。ミゼリコルドとは「慈悲」を意味する言葉。この聖母像は「慈悲の聖母」というタイトルなのだろう。

 壁面から天井にかけての壁画も素晴らしく、間に合ってよかった。

 外はもう夜。夜空に一際明るく光っているのは時計台だという。

 マセナ広場に戻ると、スケート場が出来ていて沢山の人が集まっていた。これからショーが始まるという。

 そのショーがこちら。真夏のような格好をした女性たちによるアイスダンス。

 結構アップテンポの激しいダンスだった。

 少しの間、このところのアクシデントを忘れさせてくれる時間だった。まあ、ちょっとは救いもなくっちゃあねえ。

 明日からは順調な旅になりますように・・・。

コメント (2)
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