高円寺は学生時代に住んでいた懐かしい場所。そこに出来た小劇場「座・高円寺」にユニークな階段があると聞いて出かけた。外観は”四角いテント小屋”だ。
中に入ると、階段の周囲にちりばめられたドットの光に圧倒される。
一段ずつ上っていくと、まるでその光によって進む方向を導かれるかのような気分になった。
見上げれば天井もドットの渦。
そんな光の中を斜めに切り裂く手すりのラインが、鮮やかにカーブを描く。
上階から下を見下ろすと、地下にはゆったりスペースが。寝そべってスマホに見入る青年の姿が赤いバックと妙に調和して印象的だ。
ここには劇場、区民ホール、阿波踊りホールと3つの空間があり、コミュニティの場所にもなっているようだ。これまでの公演のポスターも飾られていた。
設計は伊東豊雄。仙台メディアパークなどの設計でも知られた建築家だ。