川崎市宮前区の鷺沼駅近くにある商店街の坂は春待坂と名付けられている。冬が過ぎて春が来ると、街路に植えられた桜が一斉に咲き誇り、住民に幸せを運んでくる。そんなところから名付けられたものと思われる。
その坂を下ってゆくと、左側のビルに螺旋階段が見えてくる。
建物の外側に付けられた階段。外階段には覆いがかけられて見えないことがよくあるが、ここはオフホワイトの鉄枠だけで囲まれているので、階段がよく見える。
回転する部分がイチョウの葉のような形になり、光を浴びると白い色が映えて美しい。
逆光になると、イチョウ部分のコントラストがさらに強調されて見えた。
一方こちらは階段部分がそっくり丸見えになった形。ブーメランがいくつも縦に並んだような階段だ。
夜の照明に照らされると、とても軽快な姿に見える。
宮前区の住宅街にひっそりとたたずむ階段だが、夜は周囲の暗さから引き立つ感じで、一段と存在を際立たせている。