先日紹介した黒田記念館の左横の道を進むと、東京芸術大学に行き着く。
大学は旧東京音楽学校と美術学校とが統合されて1949年に設立された。国内の最高レベルの芸術家を育成する場所で、世界的な活躍をする人を多数輩出している。
校舎は2つに分かれていて、通りの北側が音楽学部の建物だ。 ここの卒業生では以前奏楽堂の項で紹介した滝廉太郎を始め、山田耕筰、団伊久磨など。
現在も活躍中の坂本龍一も、ここの卒業生だ。
少し進むと左側に美術学部が見えてくる。入口には旧東京美術学校玄関が残されている。立派な門構えで1913年の設立。都の歴史的建造物に指定されている。
構内には大学美術館がある。日本近代美術を中心としたコレクションが約3万点も所蔵されており、同大学卒業生の卒業制作なども多数に上る。
主な卒業生には横山大観、藤田嗣治から現代の村上隆まで多士済々だ。
中でも異色の存在として岡本太郎も見逃せない。
また、国の重要文化財に指定されている作品もいろいろ。
上村松園の「序の舞」や
高橋由一の「鮭」など、教科書で見た覚えのある作品も目白押しだ。
また、同美術館の階段も「作品」といってよいほどの面白さだ。
美術学部敷地の東端には別の門がある。これは元々学部正面にあったものだが、大学美術館の建設に伴いこの角地に移転された。レンガ造りが歴史を感じさせる。
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