哲学者の一族、コンタリーニ家の宮殿の一部として15世紀に造られた外階段。ルネサンス様式とゴシック様式とが混じりあった形だ。
連続したアーチがらせん状に連なっており、「カタツムリ」を意味するボーヴォロの名が付けられた。
こんな入口から上に昇って行く。
窓からは周囲の景色が眺められる。ちょうどサルーテ教会のクーポラが正面に見えた。
こちらはサンマルコ広場の鐘楼。
ロケーション的に周りに大きなな教会などがないため、近場の庶民的な家々の様子も眺められる。
ただ、何度も付近を通りかかったが、いつも「見学不可」状態が続いていて、中に入ったのは1回きり。古い都市を見尽くそうとしても、そう簡単には門戸を開いてはくれない、ということだろう。
トルチェッロ島は、ヴェネツィア発祥の地の1つ。7~10世紀には最も重要な街として2万人もの人がここに暮らしていたという。マラリアの流行で人々は他の島へ移住してしまい、今ではごく少数の人しか住んでいない。
そんな街に唯一手摺りの無い橋が存在する。
通行禁止となっていたが、石を積み上げて造られた階段はちゃんと存在していた。
ちなみにこの橋の名前は「悪魔の橋」。
カンナレージョ地区の外れをぶらぶら歩いていたら、こんな橋階段を見つけた。
渡ってみると、ここはヴェネツィア本島の北辺で、イタリア半島が目の前に望める位置。
鉄道橋の全体や海の模様が眺められるロケーションだった。
もう1か所。カルロ・ゴルドーニの家の階段。
ゴルドーニはヴェネツィアの代表的作家だ。民衆の姿を描いた劇で大きな支持を集めた。その生家が博物館になっていて、たまたま通りがかったので入館してみた。このころはほとんど階段に注目していなかったので、こんな写真しか撮っていないが、いわゆる邸宅の中庭風なスペースについていた階段だ。
丁寧なコメント有難うございます。
海外旅行などは当分無理なので、テーマを決めて以前の画像を活用したブログを始めています。階段は、だいぶ前にチェコで素晴らしい螺旋階段を見て、その面白さに目覚めました。
以来、少しずつ撮りためてきた物を、今回まとめてみました。主にヨーロッパ各地、それに国内のものもありますので、断続的になりますが連載したいと思っています。
よろしくお願いします。