島歩きの遅い午後 ホテルに帰る途中前を歩く少年を見つけた
ユニフォーム姿 大きな荷物を背負って
でも 軽快に歩いて行く
1時間ほど前グラウンドで見かけた サッカー少年団の1人だろうか
かなり激しい トレーニングの最中で
みんな真剣にボールを追いかける姿が 印象的だったが
今見掛ける少年は 打って変わって全身から開放感が漂っている
やり終えた練習をクリアーして 近づく試合での
シュートシーンを シミュレーションしているのだろうか
家ではマンマ自慢のパスタが 湯気を立てながら
少年の帰りを 待っているのに違いない
そんな空想をしながら歩いて行くと
周囲の台所から トマトソースの温かい香りが漂ってきた
写真とあいまって、あなたの文にひきつけられます。年老いたせいか、少年少女を観るのがうれしいです。子どもの姿を観察すると、その子が属する社会がどのようなものか、わかる気がします。わたしは野良道でよく小学生や中学生に行き合い、あいさつされます。そのあいさつが本心から出たものか、それとも先生に言われてしかたなくやっているのか。「きょうは暑くなりそうだから気を付けてね」そう話しかけたとき、その子がどんなふうに応えるか。その様子を観るのは楽しいものです。
海外を個人旅行すると、滞在先で地元の子供たちと出会うことが多くなります。最初はこちらから話しかけることが多いのですが、なじんでくると子供の方から話しかけてくることも良くあります。
特に南イタリアでは、割りと積極的な子供が多いような気がしました。こちらが1人で何度も同じような場所を歩き回ったり、美しい風景を待って一か所で長い時間過ごすせいもあって、話しかけやすいのかもしれません。
彼、彼女なりの目線でものごとをとらえるのですね。イタリアの子にはなんとなく明るいイメージをもっていましたが、やはりそうなのですね。南イタリアですか。地中海のあの明るさがわたしにはうらやましいほどです。
南イタリアは子供だけでなく大人も陽気で親切な人が多いようです。以前ある村にバスで出かけ、目的のホテルがわからなかったとき、道を尋ねた怖そうなおじさんが、「ちょっと待って」といい、自分の用事を済ませた後に、ニコニコ顔で自分の車でホテルまで送ってくれたこともありました。
旅先での出来事は、日常より鮮明に記憶に残りますね。