実は冬の時期にアミアンを訪れたのには1つの目的があった。この都市では夏場と冬の2つの時期に大聖堂の壁面をスクリーンにしたプロジェクションマッピングを行うので、それを見るためだ。
7年前に訪れた時はちょうど開催が終わった直後で、悔しい思いをした。それで、「いつかは」と考え続けて今回やっと開催時期に合わせて訪問することが出来た。
午後7時からの開始ということで、少し前の時間に広場に到着。その時には観客はパラパラだったが、開始直前になると続々と人が集まって来た。そして午後7時。重厚な音楽と共にマッピングが始まった。
薄暗かった大聖堂のファザードがふわりと明かりが灯り、
白い波が湧き出した。
それが白く塔を縁どって、
青に変わってゆく。
菱形の模様が壁面を駆け巡り、
円形に変化し、
扉口に描かれた像が映し出された。
万華鏡のような円が出現し、
次にはファザードが黄色に変化した。
内部に建ち並ぶ列柱が勢ぞろい、
一瞬聖堂の輪郭が消えて、ステンドグラスが浮き上がる。
今度はファザード全体がオレンジで塗りつぶされた。
そして、多色の風車が回り始める。
こうして変幻自在のプロジェクションマッピングはさらに続いてゆく・・・・
聴覚と視覚が刺激されますね
プロジェクションマッピングは、今でこそ日本でも急速にレベルアップしてあちこちで楽しめるようになりましたが、フランスでは10数年前から各所でやっていました。それも、大聖堂の壁面全体を使っての歴史的な情景の再現などのテーマですので、とても感動的です。
その中でも私の見た限りではアミアン、ルーアン、シャルトルなどが素晴らしかったと思っています。
次回もこのプロジェクションマッピングの続きをアップする予定です。