午後の散歩ですっかり腹ペコ状態になってきた。ぼちぼち夕食にしよう。
宿泊したホテルにはレストランが併設されており、チェックイン時に「宿泊客には割引サービスがあります」と聞いていた。そこでホテルのレストランに決めた。
部屋に戻って、窓から街並みを眺めてからレストランへ。
プリモはシーフードサラダ。タコやエビが入った海鮮サラダだ。私の好きなムール貝もたっぷり。海が近いこともあって食材は新鮮。
セコンドは牛肉のグリル。これも実にうまかったのだが、とにかくボリュウム満点で、残念ながら食べきれなかった。
腹ごなしに、もう1度散歩に出かけた。ようやく日暮れ時。夕焼雲がぽっかりと浮いていた。
市街地の街並みもほんのり色づいて・・・。
遠くの西空に日は沈んでいった。
まだ残る明るさを吸い上げたテーモ川の水面が、川沿いにあるホテルの建物をきれいに映し出している。
ベッキオ橋も水面にくっきりと。
道端の一角では、街灯の明かりを受け止めた自転車が主役を演じている。
黄昏が忍び寄るテーモ川の川面は、深い青に変わってきた。
山頂の城壁がライトアップされた。
川向こうの住宅群がオレンジの衣をまとい始め、街は昼とはまた違った装いが支配する。
そんな変身の中で、置き去りにされたボートが一隻、昼の名残を惜しんでいるよう。
ベッキオ橋のアーチの下から夜の街を垣間見る。幻想的な風景が目の前に展開されている。
さすがに今日は歩き疲れた。ホテルに戻ろう。
部屋の窓から城跡に「おやすみ」を告げてベッドへ。
また明日・・・
そうですね。イタリアの街の夜景は派手じゃないですが、しっとりとオレンジに染まりますから、心を温かくしてくれる美しさがありますね。
近頃は日本のイルミネーションも派手になってきていますから、なおさらイタリアの慎ましさが懐かしくなります。
食事に関しては、全く同感です。とにかく量が多くてなかなか完食するには大変です。だからヴェネツィアの、観光客向けのあっさりした盛り付けが、個人的にはちょうどよいといった感じです。
このステキなオレンジ具合が素人では写真に撮せなくていつも残念に思っています…。
どんなにエコでも、LEDばかりの明かりになってほしくないですね♪
それはそうと、どうして海外のご飯はあんなに量が多いんでしょうか…。