セーヌ河岸シュリー橋近くに 全面ガラス張りの近代的ビルが建っている
アラブ世界研究所で 10階建てのスマートな建物だ
このビルには 他では見られない特別な装置がある
名付けて「呼吸するビル」
広い壁面全体に張られたガラス窓が 差し込む陽の光に合わせて
自動的に開いたり閉じたりするという システムが組み込まれているのだ
仕組みを説明すると 窓の裏側に光電管が設置されていて
日光が当たる場所は カメラの絞りのように窓が閉じられ
影の部分は 窓が開くというものだ
これによって室内の光量は一定に保たれ 中の人たちは快適なオフィス生活ができるわけだ
建物内に入って 窓の裏側(室内側)からみると こんな具合だ
ただ単に丸い穴があるだけでなく 他にもひし形六角形八角形など
さらに風車のような形もあり 大小さまざまに変化している
それが日光の当たり具合で まるで自由自在に変化してゆく様は
いつまでも見飽きない芸術作品に 出会ったような気分だった
設計者のジャン・ヌーヴェルはフランス人建築家で
建築界のノーベル賞といわれる プリッカー賞を受賞している
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