イタリア北部の街ベルガモS・M・マッジョーレ教会は、12世紀ロマネスクの建築だ。尖塔の雄姿を眺めた後、中に入ると、想像をはるかに超える華麗な装飾が目に飛び込んできた。
白漆喰で整えられた壁面や天井に、きらびやかな金を惜しげもなく使って、豪華絢爛の館に造り上げてしまっている。
その中にある説教壇は、植物模様の繊細な細工による手すりが階段を囲み、渋い光沢を放つ。
また、17世紀フランドルから取り寄せたタペストリーはキリスト磔刑図だ。
また、タペストリーを背景にした告解聴聞席は、他の教会ではお目にかかったことのないほどの見事な彫刻が施されていて、まさに至福の時間を与えてくれた。
他には大作曲家ドニゼッティの墓もあり、見所満載の教会だった。
そして、夕刻に見た山麓に出現した夕焼け空の清廉な美しさも、忘れられないベルガモの思い出だ。
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