まずはケルン大聖堂の外観から眺めてみよう。
その高さは157m。同じドイツのウルム市に161・3mという世界1の高さを持つ大聖堂があるが、その規模、歴史、壮大さなど何といってもケルン大聖堂が自他ともに認めるゴシック建築の代表だろう。
正式名名称は「ザンクトペーター・ウント・マリア大聖堂」。聖ペテロと聖母マリアの大聖堂ということになる。
正面扉口には聖人たちの像が両脇にずらりと並び、大きなアーチが広がる。
タンパンに描かれるのは聖書の物語。近年に修復されたのか、黄金色に輝いている。
上方の三角形の中央にはキリストが位置する。
聖人たちの像の位置は結構高く、近づくと見上げる形になる。
聖人たちの顔は見事にヒゲだらけ。
中央の柱に立つのは聖母子像。
アップしてみるとキリストの張りつめた表情に比べて聖母マリアは穏やかな顔つきだ。
面白かったのは南口扉のイラスト。サラリと伸びた白い手がとてもファッショナブル。
また、ドアノブはライオンがにらみを利かせている。まるでヴェネツィアみたい。
ただ、違うのはその横に人間の顔をした鳥がこちらを見つめていること。なんか面白い。
こんな外観だけでも人をワクワクさせる意外性を持った教会だ。
フランスの大聖堂をいくつか紹介してきて、やっぱりケルン大聖堂を抜きにして大聖堂は語れない、と改めて思って連載することにしました。
その雄大さや豪華さだけでなく、ドアの白い手など細かいところにも面白さ満開なのが、ケルンのすごさでしょうね。
街歩きをもう少しだけ続けるつもりです。
ここは何回か行ってはいるものの、じっくり見たことがなく、大変役に立ちました。
最後の白い手とドアノブは気がつかないけど必見ですね。
ありがとうございます