新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

トスカーナ① モンテプルチャーノはのどかな山岳都市。フィレンツェ市庁舎とそっくりの建物も

2020-09-26 | イタリア・トスカーナ

 今回からしばらくイタリア・トスカーナの小さな街を歩いた旅を紹介しよう。行程はフィレンツェからシエナを経由してモンテプルチャーノ、サンクイリコ・ドルチャ、ピエンツァを回り、フィレンツェに戻った旅。

 ただ、フィレンツェ、シエナはすでに紹介しているので、今回は残りの小さな町村の紹介になる。世界遺産にもなっているオルチャ渓谷周辺の美しい風景が目的だった。

 まずはシエナからバスでモンテプルチャーノを目指した。途中オルチャ渓谷を通るので、窓の外の風景に注意しながらのバス旅だ。

 最初にこんな風景が見えてきた。これがオルチャの緑かな。

 ああ、オルチャの中で最も有名な糸杉の風景が、はるかかすかに見える。

 かなり近づいたところでシャッター。だけど天候も曇り、バスのガラス越しなので車内のものも映ったりと、ちゃんとしたものは撮れなかった。残念!

 しばらくして、ようやくモンテプルチャーノの町並みが見えてきた。丘陵の頂上に位置する町。まさに山岳都市のイメージだ。

 モンテプルチャーノは、その地理的関係から古くからフィレンツェとシエナが互いに支配争いを展開してきた。15世紀以降にフィレンツェの領地となったことから、フィレンツェから呼ばれた建築家たちによって、町が形成されてきた。今では観光とワインの町として栄えている。

 まずは街の中心グランデ広場へ。近くに予約したホテルにチェックインし、広場から散策を始めた。ここが町の最も高い場所。中心にドゥオモが建つ。17世紀後半に完成した後期ルネサンス様式だ。ただ、左の鐘楼はその前からあったS・マリア教会のものを転用している。

 右隣にあるのが市庁舎。どこかで見たことのあるような・・・と思ったら、実はフィレンツェのヴェッキオ宮とそっくりだ。

 調べてみると、この建物も15世紀にメディチ家の領主ロレンツォが、フィレンツェで活躍した建築家ミケロッツォに命じて造らせたものだと分かった。道理で似ているわけだ。

 ドゥオモの向かい側には市立美術館があり、その前ではカフェが店を開いていた。なんかゆったりとした雰囲気が漂っている。

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寺社巡り・東京⑩ 2つの鬼子... | トップ | トスカーナ② キアーナ渓谷の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

イタリア・トスカーナ」カテゴリの最新記事