新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

よさこい讃歌2018・・・刻まれた記憶⑦ 「月が出たら」 SA:GAー彩雅

2018-12-17 | よさこい讃歌
 「SAGAー彩雅」















 ポッカリ月が 出ましたら

 舟を浮かべて 出掛けませう

 波はヒタヒタ 打つでせう

 風も少しは あるでせう


 沖へ出たらば 暗いでせう

 櫂からしたたる 水の音は

 ちかしいものに 聞こえませう

     --あなたの言葉の杜切れ間を

 
 月は聞き耳 立てるでせう

 少しは 降りて来るでせう

 われらくちづけ する時に
 
 月は頭上に あるでせう


 あなたはなほも 語るでせう

 よしないことや すねごとや

 もらさず私は 聞くでせう

      --けれど こぐ手はやめないで

 
 ポッカリ月が 出ましたら

 舟を浮かべて 出掛けませう

 波はヒタヒタ 打つでせう

 風も少しは あるでせう

               (中原 中也)
















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よさこい讃歌2018・・・刻まれた記憶⑥ 「夏は歌え」 dance company REIKA組

2018-12-14 | よさこい讃歌


















 夏は 太鼓

 雷のお尻を 叩け

 夏は 踊り

 夕立の足は 裸足だ

 夏は 砂漠

 かげろうは 真夏のお化け

 
 夏は 怒る

 太陽の眼を いからせて

 夏は 笑う

 満腹の 入道雲だ

 夏は 叫ぶ
 
 稲妻の 歯をむき出して


 夏は 真っ白

 少女らは 妖精のよう

 夏は 黄色

 ひまわりの 汗の色だよ

 夏は 青い

 大空の 果てない深さ


 夏は 泳げ

 海を蹴り 風を追い越し

 夏は 走れ

 背も腕も 大地の色だ

 夏は 歌え
 
 生きている よろこびの歌

                (谷川 俊太郎)



 











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よさこい讃歌2018・・・刻まれた記憶⑤  「花びら流れ」  朝霞なるこ遊和会 百物語 TACYON

2018-12-02 | よさこい讃歌
 「百物語」















 あはれ 花びらながれ

 をみなごに 花びらながれ

 をみなご しめやかに 語らひあゆみ

 うららかの足音 空にながれ

 をりふし 瞳をあげて

 かげりなき み寺の春を すぎゆくなり

 
 み寺のいろか みどりにうるほひ

 ひさし ひさしに

 風鐸のすがた しづかなれば

 ひとりなる

 わが身の影を あゆまする いしのうへ

                   (三好 達治)

 「朝霞なるこ遊和会」















 
「TACYON」







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