ヴェネツィアを散歩中に目に留まったあれこれを紹介しよう。
まずは、スキアヴォーニ河岸にあるV・エマヌエーレ2世像の剣先に、ちょうど月が刺さった瞬間。ちょっとレア。
月といえば、サンマルコ小広場のサンマルコ像が月を背負っているところも1枚。
メルチェリエ通りの、サンマルコ広場入口付近アーケード上に、石臼を抱えたしわくちゃばあさんが通りを見下ろしている。このばあさんはルチア・ロッシさん。
実は彼女は反乱軍鎮圧のヒロインだ。1310年反乱を企てた軍勢がドゥカーレ宮殿に向おうとした。それを見つけた彼女は通りの窓から石臼を投げ落とした。この石臼が旗手の頭に命中、大騒ぎとなり、これを察知した総督の部隊が反乱軍を鎮圧することが出来た。そんなヒロインを後世に伝えるために、こうして石臼ばあさんの肖像が残されたという。
次に、広場の鐘楼からの眺め。鐘楼が街並みにしっかりと影を落としていた。
その鐘楼から見たリベルタ橋。ヴェネツィア本島と陸とをつなぐ唯一のルートだが、あまりその全体を見る機会はない。
橋つながりで、満員のアカデミア橋。
こちらはため息の橋横の橋。サンマルコ広場に向かう人たちの群れだ。
さらに、カンナレージョ地区にあるトレアルキ橋。この辺りは普段はそれほど混雑しないが、この日はヴォガロンガというボートレースがあったため、橋の上は鈴なり状態だった。
そんな混雑に疲れてしまったのか、カフェに入ったとたんに眠り込んでしまった赤ちゃん。
一方、カステッロ地区はとても静か。賑やかなのは、空中に翻る洗濯物だけ。
そんなカステッロ地区、アルセナーレ(国営造船所)近くのサン・マルティーノ教会前にあるライオン像は、ヴェネツィアにある数多くのライオン像のうちでも最も情けない表情だ。何ともユーモラス。
ヴェネツィアは車が全く通らない、世界でも無二の都市。従って緊急時対応の場合も車ではなく船が活躍する。これは消防船。やっぱり赤い色なんだ。
こちらは救急船。
さらに警察の船。penitenziario とは刑務所のことだが、パトカー的な役割を果たすんだろうか。
最後に、その警察の警官とゴンドリエーレとの歓談風景を。