新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

南仏・コートダジュールへ⑧ モナコ上 市内を散歩。坂上から旧市街を望み、F1のコースを歩き、クリスマス市をひやかす

2021-12-14 | 南仏・コートダジュール

 マントンでだいぶ予定をオーバーしてしまった。次の目的地モナコへ急ごう。

モナコは面積2平方キロ。バチカン市国に次いで世界で2番目に小さい独立国だ。日本で例えると皇居の2倍程度だという。

フランスがモナコの独立を認めたのは1489年。19世紀以降観光産業に力を入れ、カジノやオペラハウス、カーレースなどの振興策を打ち出す一方、税制の優遇策で人を呼び込んだ。今では世界有数の観光地として定着している。

 マントン(フランス)から別の国へ向かうわけだが、全く心配はない。1ユーロのバスに乗って10数分揺られるだけ。朝にマントンに来た時も、ニース(フランス)-モナコ(公国)-マントン(フランス)と、2つの国の出入りをノーチェック、30分程度でしてしまっていた。

 モナコの「カジノ停留所」で降りて市内散策を開始した。まずは全体を見渡せる場所を探そう。だらだら坂をひたすら上る。ほどよい場所で振り向くと、多くのヨットを係留するモナコ港を見下ろすことが出来た。

 途中この付近の道はある時期F1のレース会場になるのだという。

 丘越しに出島のような一角が見えた。あそこが旧市街モナコ・ヴィル地区。グレースケリーが大公妃として過ごした大公宮殿のある場所だ。

 一旦坂を下りてモナコ・ヴィル地区を目指す。途中ホテルやビルの建ち並ぶモンテカルロ地区の家並みが壮観だ。

 港まで降りた。ここではクリスマス市が開かれていた。食料品などの店がズラリ。

 そしてプレゼビオ。キリスト誕生を祝う飾り物だが、このマリア様は立派な衣装に包まれていた。

 対してこちらは聖書が伝える通り馬小屋風の場所で誕生を待っている。面白いのは12月24日と25日でプレゼビオの形が一変すること。以前ローマで教会を回った時、すべての教会のプレゼビオに25日朝、前日にはいなかったキリストの赤ちゃんがマリア様の前に登場していて、びっくりしたことがある。

 特設の観覧車も出来ていた。

 またまた坂道を上って旧市街へ。こちらからは対岸に展開するビル群が正面に広がる。さすが一流リゾート観光地の貫禄だ。

 

 

 

 

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南仏・コートダジュールへ⑦ マントンの旧市街でバロックの建築群を見て、旧市街の細い道路をぶらぶら。

2021-12-11 | 南仏・コートダジュール

 マントンの旧市街を歩いた。中心となるのは大聖堂。高い尖塔を持ち、堂々とした風格を漂わせている。

 幾つもの塔が競い合うように並ぶ。

 海側には斜面に平行に建つ住宅群。色彩も赤系統で統一されている。たまたま天気は曇りだったが、晴れていればもっと輝いてるのだろう。

 坂を下りて海岸側から見る街並み。大聖堂の塔が突き出ている。

 港のクルーザーと組み合わせれば、マントン独得の風景が一層際立つ。

 一般住宅だけのアップ。これも意匠を凝らしたジオラマのようで美しい。やはりお隣のイタリア建築群にも似たイメージだ。

 町の通りは所々にポルティコがあり、それもまたアクセントになっている。

 道幅は狭く、それが明暗をはっきりさせる理由だ。

 微妙なカーブもあって、独特な街並みを形成していてそれが魅力になっている。

 ここにもポルティコ。人たちの姿がシルエットになって面白い効果が演出されている。

さあ、次はバスを使ってモナコへ行こう!

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南仏・コートダジュール⑥ 高台の墓地からの光景は、国境の街マントンを実感させるものだった

2021-12-07 | 南仏・コートダジュール

 海岸通りから旧市街に上る道すがら、見つけたのがサンミッシェル教会。モナコ大公オノレ2世によって17世紀に建設されたもの。そういえば、この町は当時モナコ公国の支配下にあった場所だ。

 12月とあってここにはプレゼビオ(クリスマスの飾りつけ)が展示されていた。

 庭には教会の模型?もあった。

 旧市街に入ると、狭い道や階段などもあちこちに見かけられる。

 さらに丘を上って行くと、柵で仕切られた墓地に到着した。入り口が開いていたので中に入ると、地中海が一望の下に見渡せる展望所になっていた。

 左側の突き出した岬の向こうはもうイタリア。隣のイタリアの町まではたった1.5キロだという。島国で生まれた身には、陸続きの国境など考えたこともなかったが、こうして実際に海と陸を見ていると、地政学的な歴史の違いがズシリと心にぶつかってくるのを感じる。

 墓は、19世紀に避寒客としてこの地で過ごした名士たちのものが多く、様々なデザインの墓も見られた。

 この墓などはまさに彫刻作品だ。

 海岸には大規模なヨットハーバーもあり、保養地として機能しいている町であることが実感できる。

 町全体を見下ろせる場所も見つけた。

 先ほどの女性像が逆光となって輝いていたので、その光景を1枚。

さあ、もう少し足を延ばして旧市街の美しい建築群に向かおう。

 

 

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南仏・コートダジュール⑤ マントンの浜辺で、神秘的な乙女像の見守る中「地中海の水」を舐めてみた。

2021-12-04 | 南仏・コートダジュール

  

 これまで地中海は、見たことは何回かあったが、海の水の触れたことはなかった。それで、市役所を出た後、とりあえず海岸に降りてみた。

 海岸付近で出会ったのが、この彫像。まるで地中海を見下ろすかのようにしながら物思いにふける乙女像。シルエットは何となく神秘的にも見えた。

 午前中の海岸通りはまだ静か。この辺の通りは「太陽の散歩道」と呼ばれている。

 今日の海は少し波が立っているなあ。

 そんな時、小さな3人の兄妹が通りかかった。ちゃんと手をつないで歩く後姿が、なんともかわいい。

 浜に降りた。ここの海は砂ではなく小石が敷かれてるような海岸だ。

 海岸線ギリギリに座って波を見つめるカップルの先客がいた。相当にギリギリで、今にも波をかぶりそう・・・。

 地中海の水をちょっとだけ舐め(さすがにしょっぱかった)、見事な波しぶきをカメラに納め、「地中海の小石」を10個ほど記念に拾って浜辺から引き揚げた。

 港に行くと、沢山の船が係留されていた。

 そして堤防では釣りを楽しむおじさんたち。12月というシーズンオフのせいなのだろう。何かのどかだなあ!

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