【滋賀放射線セシウム木屑のその後】
琵琶湖のすぐ近くの河川敷に不法投棄された木のくずから放射性セシウムが検出された事件
で、読売テレビのニュース番組tenで報道されていた。専門家の検査では高濃度のセシウムで、
セシウムの比率から福島県から運ばれてきたものだと断定された。最終的に滋賀県が委託し
た業者により処理が行われたが、業者や処理方法などは発表されず、さらには運搬する業者
はインタビューに応じず有耶無耶に終わり、不義と不安と不信を残す結末となった。つまり
「全国の廃棄物処理施設で、被災地で処理しきれない災害廃棄物を処理していただくことを
広域処理といいます。その作業に従事する人(8000ベクレル/kgの放射能濃度の災害廃棄物
や灰の最も近くにいる人が 1,000 時間労働した場合)が作業に伴い受ける被ばく線量は、1
mSv(ミリシーベルト)/年を下回ります。これは、一般公衆が受ける追加的年間線量の限度
として定められた値です。周辺の住民は、災害廃棄物や灰からの距離が作業従事者よりも離
れているため、被ばく量はさらに少なくなります」 (環境省)との説明は、内部被爆を恐
れる国民の不安を払拭すものでないばかりか、終末処理方法の未確立にさまよえる ”放射
能汚染列島”を浮き彫りにしていると思うが如何に?!
【フード・ファントム・メナス(6)】
サケ(鮭)
●ノルウェー産などの養殖物なら放射能の心配なし
日本近海で獲れるサケの多くは、北海道や東北地方で人工的に採卵・放流されたシ
ロザケだ。このサケが、アリューシャン列島周辺、ベーリング海、アラスカ湾に行っ
て成長する。六年ぐらいして成熟すると、日本に戻ってくる。今のところ北海道やロ
シア産の紅鮭やシロザケ、カナダ産サーモンは、放射能の心配はない。
放射能汚染海域は、福島県沖から移動して、2013年にカリフォルニア沖に達し、
半分はそこからアラスカ湾沖に移動していく。だから、2014年以降は、アメリカ
やカナダから輸入されたサケも放射能に汚染されている心配がある。
放射能汚染のデータに気をつけていないと、食べてしまった後で、放射能汚染が発
覚するかもしれない。
今、気をつけるのは、宮城県で獲れたサケだ。女川湾沖で獲れたギンザケから20
11年10月に114ベクレル/㎏の放射性セシウムが検出されている。
チリ産、ノルウェー産の養殖物、それにタスマニア産のトラウトサーモン(ニジマ
ス)は、放射能は大丈夫だ。ただ、養殖魚がトロなのは運動していないからであり、
抗菌剤も用いられているので、私は原発事故前までは食べなかった。
サバ(鯖)
●ノルウェー産を選ぼう
太平洋産のサバは、伊豆半島沖から北海道沖を回遊している。
夏に北海道沖で太ったサバは、一般的には9月ごろ南下を始める。この「秋サバ」
が美味しいのだが、2011年9月に岩手県大船渡市沖で獲れたゴマサバから11ベ
クレル/㎏の放射性セシウムが検出されている。岩手県から南の宮城県、千葉県、静
岡県で獲れた秋サバを食べるときは、放射能汚染を覚悟しなければならない。
安全なサバを食べるなら、長崎県、福岡県、島根県、鳥取県などの東シナ海、日本
海産や、瀬戸内海産、それにノルウェー産がいい。
関さば、岬のブランドサバは、瀬戸内海の入り口で獲れたものだから放射能の心配
はない。
アジ(鰺)
●太平洋産を避けよう
アジは遠くまで回遊していかない魚だ。したがって、水揚げされた漁港の近くで
育ったものが多い。
千葉県銚子漁港で揚がったマアジから2011年9月に26ベクレル/㎏の放射性
アジは遠くまで回遊していかない魚だ。したがって、水揚げされた漁港の近くで育っ
たものが多い。
千葉県銚子漁港で揚がったマアジから2011年9月に26ベクレル/㎏の放射性
セシウムが検出されているから、やはり太平洋側のものを避けるのがいい。
漁獲量の半分は鳥取県と長崎県だから、放射能の心配がないアジを選ぶのはたやす
流通量の3%ほどは脂ののった養残物だ。この3%をあえて選ぶことをしないで、獲
れた産地を見て、天然物を選ぼう。
イカ(烏賊)
●太平洋産のイカの塩辛は危険です
イカの身の放射能の検査結果はすべて検出限界以下である。数値の詳細はわからな
いが放射能レベルは低い。
ただし、内臓では、北海道の千歳市で2011年7月にコウイカから344ベクレ
ル/㎏の放射性セシウムが検出されている。だから、太平洋産を原料としたイカの塩
辛は避けよう。
タコ(蛸)
●妊婦は足の部分だけ食べよう
タコは、放射能が検出されていないので大丈夫だが、妊婦は念のため、タコの頭や、
丸ごと食べられるイイダコは避け、足の部分だけを食べよう。
サンマ(秋刀魚)
●妊婦や子どもには食べさせないようにしよう
サンマは移動している。2011年8月7日に獲れた釧路沖のサンマから七ベクレ
ル/㎏の放射性セシウムが検出されている。南下するにしたがって汚染度は上昇する。
2012年はサンマから放射能が検出されなくなっているが、その理由は、検査数
を大幅に減らしたことによるので、妊婦や子どもは、十分に検査された上で「不検
出」ばかりになるまでサンマは食べない方が無難だ。
小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.35-40
【高性能小型モビリティ時代】
株式会社村田製作所は、中期経営計画で注力市場と位置づける環境・エネルギー市場向け
の取り組みとして、コンパクト、高入出力、長寿命を実現した高入出力型ハイブリッドリ
チウムイオン蓄電池モジュールを開発。その特徴は、(1)高入力:超急速充電が可能。
6分間の充電で約9割の充電量を確保 (2)高出力:コンパクトでありながら100Aまでの
大電流放電が可能 (3)長寿命:期待寿命10年 (常温環境下において、充電・放電を1日
1回行った場合) (4)異種電池との併用:エネルギー型リチウムイオン電池、リユース
電池鉛蓄電池との併用が可能であるという。
【符号の説明】
1:ラミネート型リチウムイオン二次電池、10:電極構造体、11:正極、12:負極、13:セパレータ、
20:外包材、30:正極端子、40:負極端子、50:電池保持ユニット、60:電解液注入ユニット、70,
130:圧力容器、80:案内レール、90:回転台、110,120:板部材。
『ガラパゴスが世界化?!』(「呼吸と疾病」)で掲載したが、自動車や様々な移動体が、
"環境リスク本位制仕様"に転換されていく過程を日々わたしたちは看ているのだが、従来サ
イズで残る機種もの残っていくが、圧倒的には、"デジタル革命渦論"の基本特性に従って、
高性能でいて(あるいは、高性能化がダウンサイジングを促進)、ダウンサイジングが進行
していくことは不可抗である。つまり、ここでも日本が世界をリードするしかないという再
認識に辿り着くというわけだ。
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