【納豆を極める】
●世界初納豆ペーパー構想
12年前に渡辺杉夫著『納豆―原料大豆の選び方から販売戦略まで』を参考に納豆
生産事業プランを構想したことがあり、2、3種類の粒径に処理し、食感をよくし
た-例えば、ペースト状の納豆に挽き割り納豆を練り込み、海苔あるいは味付け海
苔風に乾燥切断し商品出荷する"納豆ペーパー"(Natto paper/Paper Natto)事業
を世界ではじめて構想したことがあったが、納豆のもつ医薬的有用性が認知しされ
てきたこともあり、急速に世界に普及されてきている。 "納豆ペーパー" を考えつ
いた個人的な動機は、1つには納豆特有のにおいがいやであったことがあり、朝か
ら頂くには閉口していたので、といっても晩酌が入る時間帯には、例えば、マグロ
のサイコロ切りに納豆と刻み大葉の和え物とか、お寿司の納豆巻きなどは抵抗なく
頂いているが、納豆臭をマスキングあるいは脱臭が目的であった。2つめに、納豆
市場の世界的拡大のために、海苔巻きや薄切りチーズ風に加工することでハンバー
ガーやサンドイッチに挟みむことができ、さらには、テンペのようにべと付きをな
くし食べやすくする工夫から考えついた。しかし、このブログの新シリーズ「極め
る 一汁一菜」の実践記で、普通の納豆に、酢醤油を掛けることで臭みを消すこと
ができ、水素イオン濃度を上げることで切れ味が出てくることを発見し、後述する
"鮎魚醤酢"の考案につながっていく。
●納豆菌と発酵食品の再評価
納豆は日本の伝統的な発酵食品の一つである。周知のとおり納豆は大豆を出発原料
にしてこれを納豆菌で発酵させる。納豆はごく日常的な食品でありながらも高機能
性の食品として高い評価を受けている。これまでに報告されている納豆の効用・効
能・栄養価などについては、
1.血栓溶解
2.骨粗鬆症の予防
3.病原性大腸菌の死滅効果(抗生物質的効能)
4.老化や癌の予防
5.高血圧の改善
6.糖尿病の予防や改善(血糖値を低下させる)
7.二日酔いの予防と早期解消(アルコール分解能)
8.高栄養(豊富な含有アミノ酸)
などが特に注目されている。この中で上記第2項に関して話題となっている「納豆
菌の骨粗鬆症予防効果」は、納豆などに多く含まれる成分「ポリアミン」に骨量の
減少を抑える効果があることを、 金大医薬保健研究域薬学系の米田幸雄教授らの
研究グループがマウスなどに よる実験で突き止めた。ポリアミンは老化抑制効果
が注目されているが、骨への効果が判 明したのは初めて。骨粗鬆(しょう)症な
どに対する副作用が少ない予防、治療法の開発 につながことが公表されている(
2012.03.02「北國新聞」)。
そこで、納豆菌を使った発酵食品の製法が以下のように提案されている。つまり、
大豆だけではないと(出典:特開2010-259427「納豆菌含有物とその製造方法」)。
大豆を出発原料とする納豆は、通常、大豆の洗浄工程→大豆の浸漬工程→大豆の水
切り工程→大豆の蒸煮工程→大豆への菌接種工程→菌接種大豆の容器充填工程など
を経てつくられるものだが、次のような課題があった。
1.従来の納豆は丸大豆をそのまま納豆にした粒納豆が市場の大半を占める。粒納
豆は歯ごたえや食感が重要なもので、そのままでは歯の弱い者・離乳食・調理用
などには適さない。そのため、必要な場合は包丁で刻んで使用せざるを得ない。
2.挽割納豆が主に調理用納豆として出回っている。挽割納豆は大豆をあらかじめ
割ったものであるから、食べやすさの点で粒納豆よりも改善されている。しかし
細かく割るほど納豆の製造技術が難しくなる。大豆を直径(丸目ふるいの穴径)
4.0~5.0mmに分割したものが主流となっている。このサイズの挽割納豆
は噛まなくてよいというわけにいかず、離乳食にはまだ不十分である。
3. 粒納豆を原料にして圧力をかけて格子を通過させて刻むことを特徴とするキザ
ミ納豆の製造技術は、丸大豆から製造された納豆を二次加工でキザミ納豆にする
というものである。したがって当該文献技術は、高い製造コストがかかること、
二次加工時の雑菌汚染に起因した衛生問題、使用する粒納豆の熟成が不足すると
苦味が出るといった点が懸念される。
4.ヒータや送風ファンが設けられただけの技術は、温湿度の管理を十分に行うこ
とができない。したがって品質にバラツキのある納豆製品になってしまう。
5.容器に蒸煮大豆を充填してから取り出すまでの間に、運搬用台車への積み込み・
容器への充填・取り出しなど多くの人手を必要とする。したがって小容器のもの
では効率が悪い。さらに使用した容器は廃棄することになるので、その経費も多
く必要とする。
6.側方から調温調湿気体を送入して多量生産を行なうので、納豆菌により多量の
蒸煮大豆を発酵させることができる。しかし調温調湿気体を送風するための高価
な各種設備が必要になる。
7.品温検出のために容器内に品温センサを配設する必要がある。これを行うべく
蒸煮大豆内に温度センサを設置するとき、雑菌の混入する危険がある。
8.発泡樹脂系容器を使用しているため、容器を大型化したりするときは、容器内
の温度の均一化ができず所定箇所に熱がこもったり熱が行き渡らず、納豆菌の発
酵による自己発熱で局部過熱や一部発酵不良箇所が生じる。これを防止するため
に温度制御を行なうのは困難であり、その結果、完成品が品質劣化することもあ
る。
9.粒状固形物の納豆をペースト状・液状・粉末状などに加工することは、納豆の
ネバネバした性質から原料として扱いにくく、工業的には大変難しい。
10.加熱処理した大豆の粉末からなる黄な粉は、蛋白・澱粉などの成分が強い加熱
で熱変性しているため、本来の納豆用としては異質の原料になっている。納豆の
製造方法からも異なるカテゴリーに属する。
11.大豆本来の成分をそのまま残しかつ作業性を重視すれば、粉末状の大豆原料か
ら製造をスタートするのが望ましいと考えられる。しかし生の大豆は、粉砕機に
かけても粘性をともなうため均質な粉末を得ることが困難である。これは脱脂し
た大豆についても同様である。それに粉砕機は粉砕に多くの時間を要する。この
時間の長い粉砕では、摩擦抵抗による温度上昇で蛋白・澱粉などの成分が熱変成
してしまうので、本来の成分や性質を保持したままの大豆粉を得るのが難しい。
このような課題を踏まえ、上記特許は、動物系食物・植物系食物・動植物混合系食
物のうちから選択されたいずれかを原料とする。20℃での粘度が2千~60万cps
粘性物である。酸素を含有した気泡が粘性物の内部に分散している。粘性物の気体
含有率が5~80%である。粘性物に納豆菌が接種されている。納豆菌を接種された
粘性物はその一部が発酵しているとともに残部が未発酵状態の高栄養・高機能・消
化吸収性・咀嚼緩和性・良好な食感・発酵性・保存性・貯蔵性・二次加工性~高次
加工性・生産性・新味性・嗜好性・原料の広範な選択範囲・低価格などを満足させ
る納豆菌含有物が提案されている。
ここで、納豆菌含有物の具体的な魚介類として、赤貝、浅蜊、鮎、鮑、烏賊、イク
ラ、鰯、ウニ、海老、牡蠣、数の子、蟹、鰈、キャビア、鯨、鯉、鮭、ザリガニ、
秋刀魚、食用蛙、筋子、鱸、スッポン、鯛、蛸、鱈、鱈子、鰊、蛤、鰤、鮪、ムー
ル貝が例示されていて鮎もその候補に入れられている。
【骨粗鬆症の予防】
よく"骨太の方針"という言葉を耳にするが、人間の基礎体力の基が骨というわけで
カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、コラーゲンと納豆などのポリアミンとそし
て、日光浴の摂取が大切と喧伝されているが、体内に含まれるカルシウムのうち、
99%が骨に含まれ、残りの1%は血液などに含まれ、心臓や脳の働きをコントロール
する重要な役割を担っている。カルシウム不足になると骨からカルシウムが溶け出
し、血液の中のカルシウム濃度を保とうとし、骨からどんどんカルシウムが減り、
骨粗鬆症の原因となる。マグネシウムカルシウムと同じように、骨を形作っている
ミネラルの一つで、リン酸と結びついて「リン酸マグネシウム」として骨の中に分
布。カルシウム吸収を助ける作用をもち、心臓や筋肉の働きを整えたり、精神を安
定させる働きもあり、また、コラーゲンは、骨を形成しているタンパク質の一種で。
骨はコラーゲン繊維と、リン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)やマグネシ
ウム、ナトリウムなどのミネラルから作られている。骨を建築物に例えると、コラ
ーゲン繊維という鉄筋の周囲を、カルシウムがコンクリートのようにしっかりと固
めている。ところが、最近は高骨密度が重要視されているが、特にビタミンKが注
目されているのは、通常の食事をとっていれば、新生児や乳児以外でビタミンKの
不足のために血液凝固に異常が起こることはないが、骨粗鬆症を予防にはさらに多
くのビタミンKを摂取する必要がある。そこで、納豆は、納豆菌が腸内でビタミン
Kを産生し、含有量以上の多くのビタミンKをとることができる。納豆の一人あた
りの消費量が多い県ほど、大腿骨頸部骨折(股関節近くの骨折)の頻度が低い傾向が
あるという。 また、日本人のカルシウム摂取量が欧米人よりはるかに少ないにもか
かわらず、大腿骨頸部骨折の発生頻度は日本人の方が少なく、体型や生活習慣の違
いとともに、ビタミンKの摂取量(納豆の摂取量)がその理由の一つとも考えられ
ている。なお、ビタミンKは植物の葉緑素にも含まれ、ほうれん草、春菊、ブロッ
コリーなどの色の濃い緑色野菜や、海草類、クロロフィル粒からも摂取することが
できる。
【麹を用いた魚調味料と製造方法】
●鮎魚醤と柑橘酢のコラボ
つぎに、納豆の臭みを消して、食感が爽やかにするための方法として、専用の酢醤
油を考案してみた。ここで、柑橘酢を使うことで、クエン酸(ビタミンC)の補給
と減塩機能強化を目的とする。また、琵琶湖の特産として鮎の魚醤をつくれないか
と考える。
ところで、世界的に魚調味料に対する関心が高まっているが、例えば、日本人の長
寿の要因の一つとしての魚摂取量の多さ、また、従来の欧米の主要調味料であった
蛋白質塩酸分解調味料への分解途中生成副生物への健康危惧、さらには、それに替
わる調味料として近年使用量が増大している穀物醤油原料の小麦アレルギーへの心
配等が考えられる。 伝統的製法で作られる魚調味料には、アジアではベトナムのニ
ュクマム、タイのナンプラ、フィリピンのパティス、中国の魚露、また日本では秋
田の“しょっつる”、能登の“いしる”が広く知られていが、これらの伝統的製法
で作られる魚調味料(魚醤)は全窒素、ホルモール窒素を多く含み、強い呈味性を
示す物であるが、その特有の臭いは多くの日本人には馴染み難いものであった。
●麹発酵に注目してみる
この対策に、風味、香気改善を目的に植物酵素剤の利用、枯草菌プロテアーゼ酵素
剤の検討や、また米麹の使用による香味改善も検討されている。魚介類抽出残渣に
過熱処理炭水化物原料を添加して製麹する方法、節抽出残渣に割砕小麦を加え鰹節
麹菌を生育させる方法、フィッシュソリュブルに澱粉粉末を添加して製麹する方法、
魚肉抽出残渣に豆腐生産時に副生する“おから”を添加して製麹する方法、鰹節抽
出残渣等の魚介類成分に大麦等穀類を混合し、これに麹菌を接種して培養すること
を特徴とする高プロテアーゼ活性の穀物麹の製造方法、および鰹節抽出残渣等の魚
介類成分に魚介類エキス、またはフィッシュミールを添加し、ついでこれに麹菌を
接種し、培養することを特徴とする高プロテアーゼ活性の魚麹の製造方法等が知ら
れているが、これまでの麹製造技術においては、麹中のプロテアーゼ活性等に注目
したものが殆どであり、麹中の麹菌以外の汚染菌に注目した検討は少ない。これま
でに報告されている検討によれば、醤油麹中の細菌汚染に関する9工場の麹分析結
果によれば、総細菌汚染数は麹1g当たり107-109であった。その内 Clostridium,
Bacillus 等のグラム陽性細菌数は104-106であった。
プロテアーゼ酵素剤を使用する方法では、総窒素濃度が高く、高呈味性の調味料を
得ることが可能であるが、麹そのものを使用した場合には、更に脱臭効果、魚臭除
去効果を期待できる。麹菌体が含有する各種酸化酵素の作用によりトリニトロアミ
ン等のアミン化合物が分解されるものと考えられる。しかしながら、醤油麹、米麹
等を使用した場合には、魚臭のマスキング効果は期待できるが、糖類とアミノ酸、
ペプチド等相互作用によるアミノーカルボニル反応により、製品の着色がはなはだ
しい結果となる。また、醤油麹を使用する穀物醤油の場合には、消費者の中には、
小麦、大豆がアレルゲンとして摂取困難な体質者もいるため、消費者の利用が避け
られて、さらに、米麹は一般的にプロテアーゼ活性が低く、分解に長時間を要し、
また原料の分解収率も低い場合が多い。
鰹節抽出残渣等の魚介類成分に大麦等穀類を混合し、これに麹菌を接種して培養す
ることを特徴とする高プロテアーゼ活性の穀物麹の製造方法、および、鰹節抽出残
渣等の魚介類成分に魚介類エキス、またはフィッシュミールを添加し、ついでこれ
に麹菌を接種し、培養することを特徴とする高プロテアーゼ活性の魚麹の製造方法
においても、麹中の雑菌汚染特にグラム陽性細菌の混入は最終製品である魚調味料
の品質に微妙に影響する。また、麹中の汚染菌が多い場合には、分解熟成作業中の
増殖抑制のために食塩濃度の高め設定が必要となる。プロテアーゼ活性が高く、有
機酸を多く含み一般汚染細菌の汚染が殆ど無い麹が得られれば、さらに高品質の減
塩調味料を得ることが可能となる。また、このような麹そのものはプロテアーゼ活
性を多く含んだ食品素材として、酵素剤と同様な触媒として、各種食品加工に使用
可能と考えられる。
そこで、魚介類原料からエキスを浸出させる際に副生する抽出残渣に魚介類エキス
を添加したもの、またはフィッシュミールを培地とし、或いは魚介類原料からエキ
スを浸出させる際に副生する抽出残渣に魚介類エキスを添加したもの、またはフィ
ッシュミールに穀類を添加したものを培地として、先ず乳酸菌、特にバクテリオシ
ン生産能を有する乳酸菌を増殖させ、ついでこれに麹菌、特に高プロテアーゼ生産
能を有する耐酸性麹菌を接種、培養することにより、高プロテアーゼ活性でかつ一
般汚染細菌の混入が少ないか、殆ど無い麹及びその製造方法を提供することを目的
とする。乳酸、クエン酸等の有機酸を多く含んだ麹を使用することで減塩調味料、
減塩魚醤油及びその製造方法を提供することを目的としている
魚介類原料からエキスを浸出させる際に副生する抽出残渣に魚介類エキスを添加し
たもの、またはフィッシュミールを培地とし、或いは魚介類原料からエキスを浸出
させる際に副生する抽出残渣に魚介類エキスを添加したもの、または、フィッシュ
ミールに穀類を添加したものを培地として、乳酸菌、特にバクテリオシン生産能(
発酵飼料中の有害微生物の増殖に対して優れた抑制作用)を有する乳酸菌を増殖さ
せ、これに麹菌、特に高プロテアーゼ生産能を有する耐酸性麹菌を接種、培養する
ことで、高プロテアーゼ活性でかつ一般汚染細菌の汚染が殆ど無い麹を製造して得
られる乳酸、クエン酸等の有機酸を多く含んだ麹を使用することで減塩調味料、減
塩魚醤油を製造できる。魚体成分のみ、または魚体成分と穀類を培養原料として、
主としてグラム陽性菌の雑菌が少なく、高プロテアーゼ活性な麹と製造方法。麹を
用いることによる魚臭、生臭さ、腐敗臭が抑制されると共に減塩の調味料、魚醤
油及び製造方法を提案する。
魚種は一般に漁獲、養殖可能な魚介類であればいずれも使用可能であり、特に制限
はない。一般的に使用可能な魚類としては、鰹、鮪、鰯、鯖、鱈、鮭、鱒、鯉、鮒
鮎、鯰等を挙げることができる。海老類は甘海老、アミ海老、その他を使用可能で
ある。貝類としてはアコヤ貝、ホタテ、牡蠣等が使用可能であり特に制限は無い。
原料魚介類はその全部を使用しても、その一部を使用しても良い。安価に魚調味料
を生産するためには、魚頭、中骨、内臓、尾、鰭、皮、海老頭を使用するのが適し
ている。これらの魚体部位はコラーゲンに富んでいるために、生産物である魚調味
料には豊富にコラーゲンペプチドを含み、深い呈味性と共に健康機能性を有する調
味料が得られる(出典:特開2009-207363「一般汚染細菌が少なくプロテアーゼ活
性の高い麹及びその製造方法で作られた用いた魚調味料及びその製造方法」)、新
規考案や、以下の新規考案も参考にする。
淡水魚をすり潰して塩を加え、塩分濃度の偏りがないように均一に攪拌した後、必
要に応じてタンパク質分解酵素を添加する。これにより、臭み成分であるプロピオ
ン酸、酪酸、イソ吉草酸を本質的に含まず、全窒素量に対するアンモニア態窒素量
の割合が0.12以下であり、全窒素量が少なくとも1.5g/100ミリリットル以上である
魚醤油を得ることができる。魚醤油独特の香気や旨味成分は損なわずに、生臭さや
発酵臭などの不快な臭みを低減した魚醤油及びその製造方法を提供する(出典:特
開2003-199523「魚醤油及びその製造方法」)。
魚介類を主原料とする醤油様調味料の製造工程において、油分を分離する加熱工程
を含み、この加熱工程は、仕込み工程後であって搾る工程の前に行うことが好まし
い。油分を分離する加熱工程は、必要に応じて添加したタンパク質分解酵素の至適
温度下で行うことが好ましい。効率的に油分の分離(除去)を行うことができる魚介
を主原料とする醤油様調味料の製造方法を提供する(出典:特開2003-199524「魚介
類を主原料とする醤油様調味料の製造方法」)。
少なくともクエン酸とリンゴ酸を、クエン酸:リンゴ酸=3:1~10:1の重量比
で含む脱塩濃縮梅酢等の調製酢を含む調味液と、魚とを共に90℃~96℃、60~360分
間加熱する加熱工程を含む製造方法により製造される調理魚であり、前記調理魚を
0℃~-5℃の温度域を15分以内に通過し最終的に-20℃~-50℃の温度範囲に到
るまで冷凍する工程、を含む製造方法により製造される冷凍調理魚である。また、
魚と少なくともクエン酸を含む調合酢を含む調味液とを共に80℃~96℃、60分間~
360分間加熱したのち、0℃~-5℃の温度域を15分以内に通過し、最終的に-20℃
~-50℃の温度範囲に到るまで冷凍する冷凍調理魚の製造方法である。風味やテク
スチュアを保持したまま長期間保存でき、骨ごと食することのできる調理魚及びそ
の製造方法を提供しようとする(出典:特開2005-318805「骨まで食することのでき
る調理魚及び冷凍調理魚の製造方法」)。
精白米、精白麦等の穀類を製麹原料とする際に魚体成分を添加し、次いで麹菌を接
種して培養することにより、プロテアーゼ活性が醤油麹と同程度の高い活性を有す
る穀物麹を得る。得られた穀物麹で鰹節出汁抽出残渣等を分解することにより、色
の薄い調味料を生産する。 更に、魚醤油を製造する際に、本発明で得られるプロテ
アーゼ活性の高い穀物麹を添加することにより、魚臭さ、生臭さ、腐敗臭の抑制さ
れた、かつ色の薄い呈味性良好な魚醤油を短期間に製造する。精白米、精白麦等の
穀類を原料として醤油麹と同程度の高いプロテアーゼ活性を有する穀物麹及びその
製造方法、並びにかかる穀物麹を使用した調味料及び魚醤油、及びそれらの製造方
法を提供する(出典:特開2005-261350「穀物麹及びその製造方法、並びに穀物麹を
用いた魚醤油及びその製造方法」)。
(a)魚介肉と麹と塩とを混合し熟成させて魚醤油を得る熟成工程と、(b)魚醤
油の全窒素分N(g/100ml)を測定する全窒素分測定工程と、(c)魚醤油のクエ
ン酸の含有量C(mg/100ml)を測定するクエン酸量測定工程と、(d)魚醤油の
乳酸の含有量L(mg/100ml)を測定する乳酸量測定工程と、(e)全窒素分Nに
対するクエン酸の含有量Cの比率C/Nとしてクエン酸スコアYを求め、全窒素分
Nに対する乳酸の含有量Lの比率L/Nとして乳酸スコアXを求め、前記クエン酸
スコアY及び前記乳酸スコアXが所定の範囲に存在するか否かを判定するスコア判
定工程と、を備える。旨味,甘味,酸味,苦味,渋味のバランスが良く呈味に優れ、
広く消費者に好まれる魚醤油を安定して製造できる魚醤油の製造方法を提供する(
出典:特開2009-232723「魚醤油の製造方法」)。
以上、ナット・ペーパーの健康補助食材と魚醤に柑橘類の芳香豊かな酢とをブレンド
して、この納豆に加えることで骨のアンチ・エイジングな一汁一菜を創作することで、
従来にはない納豆パワーを引き出す試みを行ってみた。