【オクラ物語】
黄色い花のハイビスカスが色鮮やかに咲き誇る少し横に、今年初めて家庭菜園
として苗を植えていたオクラの花が淡い黄色のよく似た花を咲かせているを見
つけその可憐な花姿をデジカメに収める。農産物の高次化(生育環境システム
のアルゴリズム化)のイメージがつかめたので試験菜園熱も冷めて、方針転換
する時期なのかもしれないなぁと思いつつオクラのことを考えてみる。
オクラといえば、即座に「ソールフード」が思い浮かぶ。農村部に居住し、経
済的にあまり余裕がなく、厳しい肉体労働に従事せざるをえなかった人々の料
理として発達したソウルフードは素朴でボリュームのある料理が多く、豚肉と
その副産物がよく用いられ、揚げ物にはコレステロールを多く含むラードやト
ランス脂肪酸の多いショートニングがよく用いられ、このためソウルフードに
は不健康なイメージがつきまとう。
もっとも、オクラのように、ソウルフードの代表的な植物性の素材の中には、
優良健康食品として知られているものも少なくなく、カラード・グリーンズは
ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンC、マンガン、鉄分、オメガ3脂肪酸、カル
シウム、葉酸、食物繊維を多く含む緑黄色野菜であり、卵巣がんや乳癌を予防
する各種のファイトケミカルを含み、豆類や米はコレステロールを含まない安
価な蛋白源であり、豆と玄米は特にビタミンとミネラル、食物繊維が豊富。サ
ツマイモはベータカロチンや微量のミネラルが豊富で、糖尿病を予防する効果
があり、近年動物実験によりサツマイモを食べると血糖値が安定し、インスリ
ン抵抗性を和らげる効果があることが明らかになっている。
ところで、刻んだ時にぬめぬめした粘り気が出るが、この粘り気の正体は、ペ
クチン、ムチン、アラピン、ガラクタンという食物繊維で、コレステロールを
減らす効果をもち、ペクチンは、血糖値の上昇を抑え整腸作用があり、糖尿病
の予防や便秘の改善に効果があるという。ムチンは、たんぱく質の吸収を助け、
コレステロールの吸収を抑え、他にもネバネバは胃壁を守ってくれるので、ア
ルコールを飲む前など摂るとよいとか、他にもβカロチン、ビタミンB1、ビ
タミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄などを含んでいて、これらの栄養素を
無駄なく摂るには、生で食べるか、ゆで時間を短めにするのがコツとか。夏バ
テにもオススメなネバネバ料理は最適という。オクラを輪切りにし、冷や奴に
鰹節やミョウガといっしょに付け合わせ醤油を垂らせば、呑ん兵衛の最強のフ
ァーストフードだろう。
【オクラの香辛酢漬】
1.材料
白酢 カップ 1/2
水 カップ 2
砂糖 小さじ 3
コーシャーソルト 大さじ 2
白胡椒 小さじ 1
コリアンダーの種 小さじ 1
フェンネルの種 小さじ 1
クミンの種 小さじ 1
ディルの小枝 本 4
ハラペーニョピーマン 個 2
小さめのオクラ グラム 約 650
2.下ごしらえ
(1)大鍋に酢とスパイスを入れ煮る
(2)砂糖、塩を入れ1分間良くかき混ぜる
(3)粗熱を取り、新鮮なディルの小枝とハーラペーニョピーマン、オクラを
加えかき混ぜる。
(4)除熱し密閉容器に移し密閉し放冷
さらっと、オクラ料理を検索して、感心しつつもこれっというレシピがなかっ
たが、酢漬けに眼がとまり、早速レシピをみると「コーシャーソルト」という
見慣れない言葉に引っかかったが、要はユダヤ規律に従った肉料理(保存食用)
につくられた岩塩を主体とした海塩などの総称で、血抜きのために水に溶解し
難いように大粒の食塩だということを理解するのに長い時間を費やしてしまっ
た。肉料理には塩の食感と辛さがしっかり残るということで、欧米では広く普
及しているものだが、ネット情報の検索では「ブレークスルー」でなく「ブレ
ークダウン」が主体で身体が伴わない。だから本当に欲しい情報(詳細な製造
方法に関するもの)は得難いという経験をさせてもらった(これだけでは意味
不明を承知で記載するが)。^^;
彼女が急に桃が食べたいので山梨へ出かけたいと言うので、軽井沢も近いしひ
とつ返事OKしたものの、群馬の池のワカサギにセシウムの放射性物質を検出し
問題になっているテレビ放送のため急遽、昨年いけなかった指宿に行かないか
と逆提案しネット検索をしているとヒョンなことから指宿長太郎焼をしること
になる。鹿児島の親戚との再会を兼ねて、新幹線で行くのもよし、ロードスタ
ーで滑走するのもよしと本腰を入れることに。