ハーバルな 季節訪れ 机には グラスに挿され そっと置かれる
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【パワー不足な米軍基地移転運動】
沖縄ビジョンも色褪せ、辺野古は桟橋や埋め
立てで検討だし、徳之島がだめであれば5月
末結着は無理で海兵隊千名のグアム移転で押
し通すしかなくなり、オバマと鳩山の臨時会
談で強行突破する力量がないなら、総辞職の
線も現実的となり政治的混乱による社会経済
への影響の大きさが懸念され、沖縄普天間基
地移転運動のパワー不足を曝すことに。そん
なことを思いつつ、机に向かうと庭のハーブ
を摘み取り挿したのグラスが置かれてある。
それでも昨日の疲れ残りもあり、いまいち乗
り切れないでいる。今一番大切な政策は『環
境リスク』を如何に処理するかという点では
ないかと思い直す。人口増大も、気候変動も、
資源の涸渇の問題も差し迫っている。
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【ローイング紀行:伏見宿から御嶽宿】
伏見宿(ふしみじゅく)は中山道50番目の宿
場で、現在は岐阜県可児郡御嵩町。木曽川の
流れの変化などにより、渡し場の位置が上流
へ移動された。それまでの土田宿は廃宿とな
り、1694年(元禄7年)上流に位置する伏見宿
がに誕生した。現在は国道が貫いているため、
宿場町の風情は失われている。
桶縄手 今もその名を 朽ちさりき 塩漬にせし 鬼の首かも
十返舎一九
御嶽宿(みたけじゅく)は中山道49番目の宿
場で、現在は岐阜県可児郡御嵩願興寺の門前
町として発達した。中山道制定当初からの宿
場。ここには鬼の首塚があり、鎌倉時代初期、
鬼岩の岩窟に住み着いき乱暴狼藉を極めた「
鬼の太郎」を、この地の地頭交告源吾盛康の
家臣4名が、蟹薬師のお告げによって退治した。
しかし、首を京へ運ぶ途中、急に首桶が重く
なって運べなくなり、やむなくこの地に埋め
たという。
※蟹薬師とは、中仙道の宿場町の御嵩にある
願興寺の歴史は古く、天台宗の開祖 伝教大
師最澄が、この地で布教の折、自ら刻んだ薬
師如来像を布施屋に安置したのが始まりと伝
わり、カニ薬師と呼ばれるようになったのは、
近くの尼ヶ池よりカニの背に乗って現れたと
いう金色の薬師仏が本尊の胎内に納められて
いることに由来するという。願興寺本堂は四
百年前のもので重要文化財。武田信玄の手勢
による兵火で炎上したのち、地元の人々が木
材を持ち寄り再興したものです。霊宝堂には
24体の国の重要文化財があり、平安、鎌倉
時代の仏像が一堂に会す。
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【ステルス攻撃の解明】
もし、地球の表面からミツバチが消え去
ったら、人間は4年も生きてはいけないで
しょう。どのようなミツバチも、どのよう
な受粉も、どのような植物も、どのような
動物も、どのような人も。
映画『ハプニング』
蜜蜂の突然死が問題となり、数多くの理由が
挙げられるが、特にミツバチヘギイタダニ(
Varroa destructor) が、ミツバチの大量死に大
きく関与しているらしいことが分かったとい
う。ミツバチヘギイタダニは1970年代にアジ
アからヨーロッパにもたらされたことが確認
されているが、スイスには25年前から生息し、
3000万年前から受粉を繰り返すミツバチを攻
撃しているという。
これは、蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかい
しょうこうぐんColony Collapse Disorder、CCD)
で、一夜にしてミツバチが原因不明に大量に
失踪する現象という。日本では「いないいな
い病」の呼称も通用している。原因は「疫病
説」(イスラエル急性麻痺ウィルス (IAPV)
など)「栄養失調説」「ネオニコチノイドや
イミダクロプリドなどの殺虫剤説」「電磁波
説」「害虫予防のための遺伝子組み換え農作
物説」(3倍体トウモロコシ等)「ミツバチ
への過労働・環境の変化によるストレス説」
などが唱えられているが、未だ解明はされて
いない。
Dr. Jamie Ellis
※Varroa Mites: explained by Dr. Jamie Ellis
「ミツバチヘギイタダニ」がミツバチの死亡
原因説は、ダニは、CCDに関連があるとされ
てきた奇形羽ウイルスやミツバチ急性麻痺ウ
ィルスなどのウィルスを運ぶと言われること
があるためであり、ミツバチヘギイタダニに
よる病気は、ミツバチの免疫系を弱める傾向
もある。そのため、このダニはCCDの原因であ
る可能性が高いと考えられているが、死亡し
たコロニーの全てでこれらのダニが見つかっ
ているわけではないという。
Varroa Mites
西洋ミツバチのコロニー崩落への対処法はい
まのところ部分的な対処療法に留まっている
が、それもいたしかたないがウイルスなどの
病原菌によるものなら「イネいもち病菌」対
策は参考にできるのでは、ふと思いついた。
Magnaporthe grisea
イネいもち病菌はイネに感染して大きな被害
をもたらす病気を起こすカビだとされる(「
イネの免疫システムをかいくぐる、イネいも
ち病菌の「ステルス作戦」西村 麻里江)。
それによると、イネにもカビの侵入を防ぐ免
疫の働きがあり、カビの侵入は、キチンやβ-
1,3-グルカンなどのカビの細胞壁の成分に結
合するセンサで発見できるようになっている
が、イネはカビの侵入を見つけ、カビの細胞
壁を分解するキチン分解酵素やβ-1,3-グル
カン分解酵素を出しカビを攻撃し防衛する。
ところが、カビやウイルスはその防御システ
ムをかいくぐり、ステルス攻撃を仕掛けてく
るすことが判明したという。
(1)細胞壁の表面にイネにとっては分解し
にくいα-1,3-グルカンがあり、細胞壁
のβ-1,3-グルカンやキチンを隠している。
(2)α-1,3-グルカンを被った菌糸はキチ
ン分解酵素でも分解されにくくなる。
(3)植物ワックスがあるとα-1,3-グルカ
ンを作る働きが活発になり、菌糸の細胞
表面にα-1,3-グルカンを蓄積させる。
この発見により(1)α-1,3-グルカンの分
解ができる植物を作り出したり(2)菌のα
-1,3-グルカンの合成を阻む薬などを開発し
たりすれば、病害カビの「ステルス作戦」の
裏をかくことができ、植物の自然免疫を高め
ることにより、病害カビ全般に対して強い抵
抗性を植物に与えることができるという。こ
の様な先端レベルの技術深耕の成果がシンク
ロナイズし、思わぬ展開により蜂群崩壊症候
群に応用されると思った。
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【義須こそ日本】
ギス(義須)は魚類ソトイワシ目ソトイワシ
科の一種。全長は約50cm。日本近海に分布し、
200~500mのやや深い海底に生息する。スズ
キ目のキスに似ているが全く別の魚である。
同じカライワシ上目のウナギやアナゴなどと
同様に、卵から孵化後は透明な体をもつレプ
トケファルスを経てから成体になる。身は蒲
鉾の原料に用いられる。蒲鉾(かまぼこ)は
神奈川県小田原市では高級蒲鉾の原料になっ
ている。小田原蒲鉾の歴史は江戸時代以前に
さかのぼり、その代表的な原料だった。また、
おするみは、静岡県沼津市、三島市などでギ
スのすり身に味付けを施したものをいう。
Leptocephalus
一般にすり身にする。これに酒、山芋、砂糖、
塩などを加えてあげれば、自家製薩摩揚げが
出来上がる。また水分が多いので塩焼きより
も干物にした方がうまい。ギスの干物は絶品。
煮つけ、干して唐揚げ。すしネタには向かな
いという。
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