【巨大化するハリケーン】
ハリケーンから温帯低気圧に変わった「サンデイ」の米東部直撃から一夜明けた30日、AP通信
によると、死者数は少なくとも50人に達し、停電は17州と首都ワシントンの計820万世帯に及ぶ
など被害は拡大。31日にはワシントンの連邦政府機関やニューヨーク証券取引所が再開予定で一
部復旧の動きもあるが、オバマ米大統領は30日、ワシントンの米国赤十字本部で引き続き警戒を
呼びかけた。気象当局によると、サンディは30日夜以降、最大風速20メートルの勢力を保ち
ながら、東部ペンシルベニア州上空をカナダ方向へゆっくり北上するとみられ、大西洋岸一帯で
は強風や洪水への警戒が必要としている。大西洋に面するニューヨーク市クイーンズ区で29日深
夜に発生し、約百世帯が被災した火災は浸水による漏電が原因とみられ、190人以上の消防署員が
消火にあたり、30日鎮火した。マンハッタン島では南部一帯で停電が継続。食料の買い出しや携
帯電話の充電のため、多くの市民が歩いて北上する光景がみられたという。金融の中心地ウォー
ル街では浸水したビルからポンプで水をくみ出す作業が続いた。ニューヨーク証券取引所の警備
員の男性は「70年代から働いているが、こんな騒ぎは初めて」と話した。29、30両日、取引が休
止されたニューヨーク証券取引所とナスダック市場は「システムに損失はなかった」として31日
から正常化するといが、東海岸では大規模停電などが広範囲にわたり、小売りや生産など経済活
動に影響が出ている。また、東海岸の約3分の2の製油所が操業を停止しているとされ、ガソリ
ン価格高騰の懸念も出ているという。1日約500万人が利用するニューヨークの地下鉄は浸水被害
が深刻で、ブルームバーグ市長は30日の記者会見で、復旧まで4~5日かかるとの見通しを語っ
た。選挙戦を中断しワシントンで被災状況把握に当たったオバマ大統領は30日、「暴風雨はまだ
過ぎ去っていない。地元当局の指示に従ってほしい」と呼び掛けている。サンディが上陸したニ
ュージャージー州も被害が甚大。大西洋岸の南北に走る防波島ではほとんどの住宅が浸水してお
り、クリスティ知事は「想像を絶した破壊」と言及。オバマ大統領も本日、同州の被災地を視察
した。尚、大西洋西部のカリブ海・メキシコ湾で発生する暴風雨を伴う強い熱帯低気圧。最大風
速が毎秒33メートル以上のものをハリケーンと定義している。
年々巨大化するハリケーン被害対策として、米商務省のカッツェンバーグは全国から気象学のプ
ロたちを招集。政府からの予算獲得のため、科学者チームは気象学者サラの研究を実験に移す。
それは、ハリケーンにヨウ化銀を散布し、海面温度を低下させてハリケーンの力を弱め、その進
路を変えるというもの。しかし、実験中、飛行機が突然コントロールを失い、消息不明に。責任
を感じたサラはチームを去り、他の仲間たちもカッツェンバーグたちのやり方に反発。そんな中、
巨大ハリケーン“グレース”が発生。サラの方法が強行され、ハリケーンは進路を変える。が、
今度はNYに向かって動き出す…という映画『スーパーストーム』さながらことが常態化するそん
な時代にわたしたちは突入している。
【急ごう!量子ドット太陽電池開発】
観測データから地球温暖化は確実に進行している(これは誰でも知っていることだが)。対策の
各論となれば大国の、米国、中国、ロシアは、勝手な振る舞いをしているようにみえる。気象変
動の大型化の進行は、食糧生産や国土破壊などその破壊的影響力は巨大化するだろう。こんかい
のサンデイで証券取引の停止しで、米国経済がずたずたになる可能性も心配されていた(これに
より日本の円高が加速し景気減速への影響も懸念されている)。そして、今後もこういった政治・
経済に及ぼす悪影響がさらに保険料金の引き上げ等即座に影響してくるものと予測される。地下
化石燃料浪費や森林伐採などによるによる二酸化炭素ガス濃度上昇を抑制しない限り温暖化は止
まらないが、こんかいの福島原発事故による我が国のダメージは計り知れないものがあり、規模
を縮小し次世代型核エネルギー炉の研究開発は、一旦商用段階を離れなければならない(縮原発
論)。そんなことで次世代の太陽電池と目されている量子ドット太陽電池の研究開発ロードマッ
プを見直し作業に入ってみた。
それでは、まず日本政府の動きをみてみると「指令塔機能の強化によるイノベーションの創出促
進」、国家戦略室 古川元久(2012.7.5)の革新型太陽電池(多接合型、量子ドット型、ナノワ
イヤなど)や我が国の自然条件に適した風車の設計技術の確立等を通じて、再生可能エネルギー
の開発・利用を最大限加速化し、併せて、エネルギーの貯蔵、輸送、利用等に関する革新的な技
術開発に2030年をゴールとして取り組み、以降実用化に入るという基本的なロードマップが示さ
れている。これでいくと26年後ということでわたしの寿命から考えて男性の平均寿命を越えるあ
たりとなるので、個人的には10年後の2022年(平成24年)を1つのめどとして考え行動したいと
考えた。なお、これでも、東日本大震災前の、下資料(IEA Workshop on Energy Technology
Roadmaps 15-16 May 2008, Paris)では2050年から比べると前倒しにはなっている。
そこで、中間型量子ドット型の量子ドット太陽電池モジュール、東大が世界初の試作に成功モジ
ュール変換効率40%超が視野にはいった(日経エレクトロニクス、2012.9.17)というニュース
が飛び込んできているので、このグループ関連の新機構案関連をきょう半日かけてネット検索し
てみた。その中間的なまとめとして特許研究室のデータベースに「特集|中間バンド型量子ドッ
ト太陽電池」を掲載したわけだが、下図では2020年を目標に変換効率40%超を設定し、2013年は
20%超を目論むという意欲的、野心的なスケジュールとなっている。
ならば、放っておく手はないと思い至ったわけで、より詳しくは今後の行動実績の如何になるが
ほぼ全容が把握できたという感想だ。あとは健康であれば、夢の実現は可能だ。神々よ御照覧あ
れ!ということとなる。