飲み過ぎて オールが漕げず 累積の距離 ここは無賃橋
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Susan Solomon
複雑な気候変動のメカニズムが衛星観測で次々と
明らかになりつつある。28日付の米科学誌サイエ
ンス電子版は、国連の気候変動に関する政府間パ
ネル(IPCC)によると、20世紀後半の気温は10年
当たり0.13℃上昇した。2000年以降も温室効果ガ
スは増えているが、気温上昇はほぼ横ばい。この
ため上昇は人間活動が原因である可能性が90%以
上とするIPCCの分析を疑問視する見解が出ている
が、米国とスイスの研究チームがまとめた。研究
チームは二酸化炭素(CO2)と同じように温室効果
を持つ水蒸気がかかわっていると考え、人工衛星
と気球で上空の水蒸気濃度を調べた。
「Water Vapor-A Villain of Global Warming? 」
それによると、成層圏(約10~50キロ)の水蒸気
が増え1980年からの20年間の気温上昇率は30%増
だった。その後の10年間は水蒸気が10%減り、気
温上昇率も25%減だった。本来、0.14℃高くなる
ところを0.10℃に鈍化させる効果をもたらし、今
世紀に入って地球の気温上昇が鈍化した原因は上
空の水蒸気が減少したためとする分析を、地球温
暖化の原因と対策を考える上で論議を呼びそうだ。
分析した米海洋大気局のスーザン・ソロモン博士
(IPCC第1作業部会共同議長)は「水蒸気は(太
陽光をさえぎる)火山噴火と同様、気温の変化に
影響を与え、CO2などの排出増がなければ気温上
昇は説明できず、IPCCの結論は変わらない」と語
ったという。
※IMG(Interferometric Monitor for Greenhouse gases)
衛星から水蒸気量の変化を常時観測できることで、蓄
積データを巡り様々な疑問と解釈が生まれる。『なぜ、
今世紀に入り水蒸気量が減っているのか?』。寒冷期
のためとするなら、両極の氷山や氷河、堆積降雪量は
増えていなければ整合がとれない。この疑問の解明に
はもう少し時間がかかりそうだということは了解できる。
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足湯の出前
【足湯の出前一丁】
新年会の席で、笹木博史は「おうみ木質バイオマス利
用研究会」で足場小屋作りをやっているという。現在は
木質ペレットボイラーの燃料として、時折のイベント会
場で足湯の実演サービスをやっているとのこと。木材
利用ボイラー用燃料として、(1)ブリケット→スギのチッ
プやプレーナー屑をブリケットマシーンを用いて円筒形
にしたもので直径55mm、厚さ20mm程度、(2)ペレット
→市販されているもので,広葉樹を原料とした長細い
粒状のもので直径6mm,長さ8mm程度、(3)バーク→
スギ樹皮を粉砕したもの、(4)製材端材→製材工程で
できるスギ端材等使うが、(1)のブリケットが発熱量が
大きい。
次に、足湯の効能や効果というと、「第二の心臓」
といわれる足裏を温め、刺激することで血液循環
がよくなる。また、足湯には免疫力を高めるとい
う実験結果もあるという。40~41℃のお湯で20分、
足を浸したあと血液を調べたところ、10人中7人に
がん細胞を殺す「NK細胞」の活性化が見られたと
いわれている(要調査)。(1)傷・神経痛・リ
ウマチ・腰痛・肩こりの症状改善(2)ひび・し
もやけ・あせもなどの荒れ性の緩和(3)疲労回
復(4)冷え性・むくみ軽減等。「足湯出前一丁」
これは新しいエコ・ウエルなビジネスモデルにな
りうるか?期待し見守りたい。
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【追河と熟鮓】
オイカワ(Zacco platypus)は北陸・関東地方以西
の本州,四国瀬戸内海側,九州に分布する。近年、
四国の太平洋側や東北地方にも琵琶湖産稚アユの
放流にともない移植されている。国外では朝鮮半
島、台湾島、中国南東部に分布。河川の中下流域
に広く分布しおよび湖沼に広く分布するが、河川
の場合特に平瀬を好む傾向がある。滋賀県では、
平成13年に15トンが漁獲されている。オイカワは、
滋賀県の7市39町1村で確認されている。湖西沿岸
域と山間部の河川の上流域を除く、広い地域で採
集され、“河川”および“小河川”が最も多いが、
“コンクリ水路”、“琵琶湖岸”からもわずか
に採集される。
甘露煮、唐揚げ、テンプラ、南蛮漬けなどで食用
にされる。滋賀県ではなれずしの一種である「ち
んま寿司」に加工される。長期熟成による醗酵臭
が強く硬い鮒寿司より、ちんま寿司の方が食べや
すいという向きも少なくない。とりあえず食べて
みないとわからないから試食するとしよう。
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