寒風に 目を射す冬の 太陽が 透き通った 湖にはりつく
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昨夜の酒量のためか二日連続の寒冷が祟ったのか
気が付けば愛犬との夕暮れの散歩時間になってい
た。家路の途中、もこもこ雲と夏の太陽を思わせ
るような異常な様相を見て、この異常気象は本格
化するぞと思いつつ、バケツの水をくみ犬の足を
拭こうとすると分厚い氷が張るは手は千切れそう
になるはもうワヤクチャ。それでも作業を続け、
食事を摂りわると、彼女がJAの大粒の「湖国そ
だち あきひめ」を持ってきたのでご馳走になる。
そういえば、最新版『いちご解体新書』で記載し
たが、競争力のある農業への転換の要は、初期投
資の負担軽減にあると指摘したはずだ。
高設栽培システムの導入初年の損益分岐点売
上高が高い理由は、新たな資材購入に多くの
費用(諸材料費,農具費など)が必要である
ためである。しかしながら、市場では販売単
価の低下が続き、売上高の増加はほとんど望
めない状況であり、費用の削減が収益向上の
重要な課題である。そこで、細霧機、暖房設
備などの資材の購入は、その必要性も含めた
十分な検討が必要である。現在のイチゴ高設
栽培の損益分岐点売上高は、平均的には約4
20万円である。しかし、この水準では、イ
チゴ高設栽培農家の経営実態をみると、実際
の生産価額が採算点を上回ることのできない
経営がある。経営費の変化率をみると、試験
場と比べて各農家の経営費は低くなっている
が、各農家の収入は試験場よりも、約150
万円少なくなっており、現在のイチゴ高設栽
培の栽培技術は高投入高収量、低投入低収量
となっているといえる。また、単収が試験場
では6㌧、農家では3~4㌧程度に止まって
いることから、高投入にならないようにしつ
つ、試験場の栽培技術をいかに農家に伝えて
いくかが重要な課題である。このため、低コ
ストで導入できる高設栽培システムが求めら
れている。それとともに、環境に負荷を与え
ることが懸念されている肥培管理の方法や培
地の扱いなど、栽培方法の改善も必要である。
佃公仁子・大隈満・胡柏
『損益分岐点分析等を使ったイチゴ
高設栽培方式の比較に関する研究』
愛媛大学農学部紀要
51:1-8(2006)
湖国そだちの姫といえばNHKの大河ドラマ『お
江』もはじまっているのだと思いつつ小説にも目
を通していないし当面そんな時間もない。そこで
手短にネットで下調べすることに。
崇源院(すうげんいん、1573年-1626年)は安土
桃山時代から江戸時代初期の女性。一般には江姫
(ごうひめ)、お江の方(おごうのかた)として
知られる。浅井長政の三女で、母は織田信秀の娘・
市。いわゆる浅井三姉妹の一人で、長姉の淀殿(
茶々)は豊臣秀吉側室、次姉・常高院(初)は京
極高次正室。猶女に鷹司孝子がいる。最初の婚姻
相手は佐治一成だが、秀吉によって離縁させられ
る。2度目の婚姻相手は秀吉の甥・豊臣秀勝で、
娘の完子が生まれる。3度目は江戸幕府第2代将
軍徳川秀忠と文禄4年(1595年)再々嫁し、秀忠
の正室(継室)となる。この時、江が徳川秀忠と
再々婚したことで、娘の完子は伯母の淀殿に引き
取られ養われる。江戸幕府第3代将軍徳川家光の
母、第109代明正天皇の外祖母である。
『江〜姫たちの戦国〜』は、2011年1月9日から同
年11月27日まで放送が予定されているNHK大河ドラ
マの第50作。脚本・田渕久美子、音楽・吉俣良、
主演・上野樹里。全47回の予定という。脚本家の
田渕久美子のエピソードとして、パソコンのファ
イル整理が苦手とし、使っているパソコンの画面
はアイコンだらけで、取材で来ていた安住紳一郎
は「新しいスクリーンセーバー」と思ったという
があんまり関係ないが、同じく大河ドラマの『篤
姫』大ヒットし彼女も毎回熱心に観ていたが、最
高視聴率として「無血開城」で29.2%を記録して
いる。
そういえば取材で湖岸を車を走らせていたが、湖
上の水蒸気濃度が寒気・寒風で低下し見事に対岸
の比良山系が鮮やかに透き通り見えていたが暫く
すると充実した気分が湧いて幸福感に包まれてい
た。ところで、姫がいちごの代名詞となっている
のだが、その実在したお江は「湖」つまり「水」
のメタファだと聞く。山と積まれた本と雑誌を
処理しなければならないので2月15日ごろには
目を通そうと半ば意地でブッキングすることに。
これから録画しておいた今森光彦出演の『ワイル
ドライフ』を見て寝ることになる。
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