吾忘れ 酔い潰れては 上の空 飾る乾杯 十二本
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【電子レンジは万能調理器】
電子レンジがあればなんでもできる?この提
案はブログで記載したが(『蛇の髭とタジン
鍋&全麺革命』)、小林製薬のチンしてこん
がり魚焼きパックが馬鹿売れしているという。
構造構成は、包材は、ナイロン、ポリエチレ
ン・ポリプロピレン共重合フィルムからなる
積層フィルム内部に貼り付けたポリエステル
にゴムの微粒子を加工して、吸油性をもたせ
水を含浸させたた不織布から構成している(
特開2000-82580参考)。これは使い捨てだか
らタジン鍋のように予め水を入れておいた魚
焼き専用器をつかえば毎回使えるわけだから
ライフスタイルから選択すれば良いことだ。
電子レンジ調理方法の創意工夫は今後も進展
していくだろうと考えている。マイクロ波の
長所と短所をうまく使い分けることで1台で、
蒸す、焼く、加圧加熱処理もできる万能調理
器として。
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英メジャー(国際石油資本)BPは29日、米南
部ルイジアナ州沖のメキシコ湾で続いている
原油流出を止めるため26日に開始した封じ込
め作戦が失敗に終わったと。原油流出を早期
に食い止めることが困難になり悲観的な見方
が強まったいう。口蹄疫や韓国哨戒艦沈没事
件、普天間基地問題、iPadによるデジタル革
命などに対する『初動』がこれほどまで問わ
れた時期もなかった。
【琵琶湖のゴミから環境】
もともと、琵琶湖の「びわ」は縄文時代の住
民であるアイヌ系の人たちの言葉では「水が
出る,湿った土地」の意味があるといわれ、
昔の住民は、われわれが失いかけている地域
環境の特徴を的確に把握し、それへの心構え
をしていたことを示しているのではという。
そもそも環境生態学科とは「元来、地球上で
は、人間と動植物、それを取り巻く各種環境
とは密接な相互支配、相互依存の関係にある。
それらの働き合いの結果として維持される安
定な自然環境の中でのみ、人間と動植物の永
続的生存が可能である。しかし、人間の欲望
は自然環境を無限なものとして利用してきた
ために、環境・生物・人間の相互作用のバラ
ンスが崩れ、各種の環境問題をもたらす結果
となっている」という基本的観点がもとにな
っている。「琵琶湖とその周辺に散らばるゴ
ミの話」(県立大学の春期講座)の講義に参
加した。
カワヤナギ
犬上川河川敷が沈下していることや(人工的
な浚渫による)河口付近の断層から三層(表
層:1989~、第二層:1984~1989、第三層:
~1984)であることがゴミの堆積調査で解明
されたことなどの興味深い紹介があった。「
琵琶湖岸からゴミをゼロにする」を如何に実
現するという手がかりとして参加したが内容
は満足いくものだった。
いま、現実に「環境」を捉えるとき、い
ろいろな問題間の相互関係をブラックボ
ックス的に論じることが多いように思う。
しかしながら、もし環境科学を「臨床環
境科学」と「基礎環境科学」とに分類で
きるとするならば、このような「環境」
の捉え方はきわめて「臨床科学的」なの
ではないだろうか。やはり、「基礎科学」
をやるものがいなかったら、結局は本質
はつかめないままになってしまうだろう。
だから、いまの私に「環境学をかくとら
えり」というような大それたことを述べ
ることはできない。ただ、現実に与えら
れた問題に対し、真摯に理学的・基礎科
学的なアプローチを続けたいだけである。
倉茂好匡『私の環境学』
コゴメヤナギ
環境学という途方もない新しい学問の自問を
奇しくも、倉茂教授が言うようにブラック・
ボックスを抱えながらやって行かねばならな
いから面白いのだと思う。“Think globally, act
locally.”と “Act locally, think globally.”との両面か
らのアプローチの選択は常にあるのだと腑に
落とす。
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【スターリングエンジンとバイオマス発電】
木質バイオ燃料発電システムとタールフルー
の考察を進める行く場合、内燃方式の弱点と
して木質バイオ燃料のタールトラブルは避け
られない。それじゃ、外燃方式ならばそのリ
スクは近似ゼロに持って行けるということで
文献やネット検索を始めたが(詳しくは『環
境工学研究所 WEEF 』の「バイオマスの部屋」
に掲載)、産総研の事例研究※を参考にして
下表のように簡単にまとめてみた。スターリ
ングエンジンの大きな特徴は(1)駆動燃料
エネルギとして地下化石燃料は及ばす温度差
(ヒートポンプや熱電子対)があれば原理的
に使用できる大きな長所がある反面(2)外
燃機関のため伝熱遮断が難しく効率が落ちる
という短所を抱える。
表1 エンジン方式と特徴
項目 | ディーゼルエンジン | ガスエンジン | ガスタービン | スターリングエンジン |
発電効率% | 30~40 | 28~42 | 20~35 | 30※ |
総合効率% | 60~75 | 65~80 | 70~80 | 80 |
排熱温度℃ | 450 | 450~600 | 450~550 | 600 |
特徴 | 高発電効率 | 排ガスクリーン | 小型、軽量 | 燃料自由 |
実績多 | 排熱高温 | 排熱高温 | 太陽光熱可 |
【伝熱ロスの防止】
β 形スターリングエンジン
加熱ヘッド式エンジンと、加熱器を備えるス
ターリングエンジンで、加熱器がエンジン本
体の加熱ヘッドの側面に対向しているバーナ
ーと、バーナーに燃料ガスを供給するガス供
給経路を備え、ガス供給経路がバーナーの直
下を通過するように配置することで断熱材を
用いずバーナーから下方への熱伝達を防止で
きる。
【符号の説明】
10 スターリングエンジン 20 燃焼加熱器
24 リングバーナー 70 エンジン本体
72 シャフト 74 再生器 78 ディスプレーサ
79 固定プレート 79a 孔 80 出力ピストン
82 シャフト 86 磁石 88 鉄心 90 コイル
94 ハウジング 94a 加熱ヘッド 96 冷却器
100、102 作動空間 104 シリンダ
202 ガス供給経路 206 断熱材 208 ガス排出孔
209 ガス供給孔 210 第1ガス供給経路
212 第2ガス供給経路 216 下側経路
224 シール部材 226 仕切板
特許:JP2010-112241A「スターリングエンジン」
尚、ここで示された考案例は、クランク機構
などのピストン駆動機構を持たないフリーピ
ストン・型のβ形スターリングエンジンの発
電装置で、特別な断熱材を使わない構造では
あるが、加熱ガスを加熱ヘッドとの間隙を移
動させるためタールの凝着トラブルのリスク
は課題として残る。
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