極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

スマート&スモール セール

2012年02月28日 | 時事書評

 


【スマート&スモール セール】

スペインのバルセロナで27日、世界最大の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)
」が開幕。中国の通信機器メーカーは、低価格を売り物に成長を続けるスマートフォン(多機能携帯
電話)市場への攻勢を強めているという。中国の大手2社の華為技術(ファーウェイ)HWT.ULと中興
通訊(ZTE)は 今年、主力商品をフィーチャーフォンからスマートフォンにシフトさせることで世界
シェアを伸ばす見込みだという。同市場をリードする米アップルと韓国サムスン電子の2強に挑む構
図を鮮明にしつつある。

ファーウェイと ZTEの昨年のスマートフォン販売は計3500万台、世界シェアは両社合わせて約7%。
これが2012年には、販売台数が9000万台へと増加、シェアについても14%に倍増する見通しだ。この
うちファーウェイは、2012年のスマートフォン販売目標を前年比3倍の6000万台超に設定。業界の平
均的な販売価格より15~20%安い価格設定で攻勢をかける方針。一方のZTEは、今年のスマートフォン
販売目標を前年比2倍の3000万台としている。米調査会社ガートナーは12年の世界のスマートフォン
市場の成長率について、前年比約60%増だった11年と比べると鈍化するものの、販売価格の下落が寄
与し、依然40%前後のハイペースで拡大すると予想。ZTEとファーウェイは昨年、アフリカやインドな
ど新興国での人気を背景に世界市場での携帯電話販売をともにほぼ倍増させており、既に「ブラック
ベリー」メーカーの加リサーチ・イン・モーション(RIM)や台湾のHTCを販売台数で凌駕していると
いう。資金力にものをいわせて得意の人海戦術で正面突破というわけだ。

 

東京電力福島第1原発事故を調査してきた民間の「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」は
27日、菅直人首相(事故発生当時)ら官邸の初動対応を「無用な混乱やストレスにより状況を悪化さ
せるリスクを高め、場当たり的で、泥縄的な危機管理」と指摘する報告書をまとめた。官邸の指示が
事故の拡大防止にほとんど貢献しなかったと総括。緊急事態の際の政府トップによる現場への介入を
戒めたという(毎日新聞)。これに対し、菅直人前首相は「首相が陣頭指揮を執るのは例外だ。今回
はやらざるを得なかったからやった。(官邸執務室に)黙って座っていても何も情報が来なかった」
と釈明。震災翌日にヘリで原発視察に向かったことについても「黙って見ているときではなく、現場
で実際に対応している所長に、きちんと話を聞かないといけないと思った」と発言しているが、これ
は至極当然の当為であるとブログで評価済みだ。

(なんてこったマイピーシーが故障だ!)

欠陥原子炉に、緊急電源が地下に、除染フィルターなしのベントに、ぺらぺらの排気ダクト、不完全
な緊急時の操作マニュアル、SPEEDIは宝の持ち腐れだったし、あげつらい始めあたら上げれば切りが
ない、いや「予測不可能」なんだが、はっきりしていることは、終末処理方法が確定できていないと
いう意味で、使用済み燃料が野放し状態であることだ。マニュアルや法整備が不完全であるなら、緊
急事態対応は総理大臣の決断にすべてがかかる。考えてもみてもわかる。不法侵入し不意打ち攻撃に
曝されたのなら、例え法律に明記されていなくとも、超法規的に迎撃し撃退するように命令すること
も「状況倫理」として総理大臣(あるいは代理人)は許されるべきものだろうし、それほどの重責と
権力行使の二重性を負っているのだから。

重みといえば、再稼働できない原発の固定費の重みというものいかなるものか、原簿がなくとも想像
はつく。原発は旧態依存の重厚長大の象徴だから、減価償却費+人件費+保全維持費+建設振興費?
に、天然ガス・重油の増長費が加わるというわけだから短期間に大赤字を計上する羽目
となる。

いずれにしても、安全運転を無視することの恐ろしさをこの大災から日本国民は学んだ。それと、除
染方法なのだが、被災地での「稲作とか漁獲および植林伐採の振興」という案がなぜか採用されない
のか不思議に思うことがある。そうすれば、買い取り価格を設定しておき、一時的に公的機関へ納品
し処分、勿論、基準以下のものは商品として責任をもってその機関が売りさばけば良い話で、十全で
ないにしろ生産者の生計が維持安定し、山間部も平野部も沿岸部も除染され一石二鳥というわけだが
どうなんだろう。



 

そこでエネルギー問題の抜本的解決の道程論となるのだが、最近、有機薄膜太陽電池の実用化を急ご
うということで、東大・ソニー・JX・東レ・アイシン精機、豊田中火研究所、リコー、桐蔭横浜大
学、東京理科大学、早稲田大学、九州工業大学、京都大学、岐阜大学、神奈川科学技術アカデミー、
シャーブ、住友化学、太陽誘電、大日本印刷、産業技術総合研究所などがメンバーとなり三年後の実
用化を見据え研究組合を設立したというニュースが流れた。上(下段)のグラフでいえば2015年の石
油供給不足に当たりそれにあわせるかのような流れになっている。これは実に面白い。もっとも、ク
リーンで尽きることのない太陽エネルギーを利用する太陽光発電は、地球温暖化を防止にも有望で、
将来の国産エネルギーとして大きな期待が寄せられているが、シリコン系太陽電池の現時点の発電コ
ストは、家庭用電力料金の約 3 倍、業務用電力料金の約 6 倍と依然割高であるため、太陽光発電の
さらなる普及のためには、太陽電池の低コスト化が不可欠であり、その実現に向けた各種新型太陽電
池の実用化の可能性が論じられている。その有力候補の一つとして、プラスチックなどのフレキシブ
ル基板を用いて印刷製造プロセスを導入することにより、太陽電池の大幅な低コスト化を実現できる
と言われている有機薄膜太陽電池があり、21世紀に入ってから欧米を中心に研究開発が盛んになって
いる。

有機材料でも半導体的な性質を示すものが多く知られているが、有機半導体をシリコンなどの無機半
導体の代わりに用いることで、低コストなフィルム太陽電池が開発できないかというアイデアは意外
と古く、既に1970年代後半から研究が行われてきた。しかし、エネルギー変換効率は1%程度からなか
なか向上しないために研究開発の停滞が続いていた
。一
方、有機薄膜太陽電池と類似した構造の発光
素子である有機EL素子は、1980年代後半から
と有機薄膜太陽電池と比較して遅れて研究開発が始まっ
たにもかかわらず、既に実用化さ
れるに至っており、その過程で有機半導体デバイスに関する様々な
知見が蓄積されてきた。
また、サッカーボール型分子として脚光を浴びたフラーレン(C60)が優れた
n型有機半
導体として機能することが明らかとなり、有機薄膜太陽電池が復活するための条件が整い
つつあった。

 

半導体が産業の米から社会の水・空気に変わりつつあるように、有機半導体は伸長・浸透していくで
あろう。その予兆の1つとして、米アップルは24日発表した
2011年10~12月期決算は、売上高が前年同
期比73%増の463億3300万ドル(約3兆
6000億円)、純利益が約2.2倍の130億6400万ドルとなり、ともに
四半期ベースで、
過去最高を更新。高機能携帯電話「iPhone(アイフォーレ)」と多機能携帯端末「iPad
アイパッド)」の販売台数がともに2倍以上へ増え、収益を押し上げたという。好
業績を受け、同日の米
株式市場の時間外取引でアップル株は一時、同日終値比115
%高の46895ドルまで上昇した。この最高値
を基に計算した時価総額は4300億ドル
(約33兆3680億円)超に達し、再び米エクソンモービルを抜き世界
一となった。

 

量子情報処理の物理とハードウエアの実験研究

それだけではない。米IBMのIBM Researchは2月28日(現地時間)、量子コンピュータ実現に向けた大
きな進展があったと発表した。従来のスーパーコンピュータより飛躍的な計算能力を獲得できるが、
主にデコヒーレンス問題によって実現が難しいとされている。量子(電子や光子)の性格上、計算に
必要な「量子重ねあい」の状態は外部からの干渉で簡単に破壊されてしまい(この現象をデコヒーレ
ンスと呼ぶ)、維持するのが難しいからだ。量子重ねあいの状態維持時間(=デコヒーレンス時間)
が短いと、処理時間がかかる高度な計算はできないことになる。IBMは「3次元超電導量子ビット」を
用いることで、「デコヒーレンス時間」を最長100マイクロ秒まで伸ばすことに成功したという。これ
は、これまで報告されているデコヒーレンス時間の2~4倍に当たり、実験での幅が約38ミリの空洞に
設置したサファイア片に載せられた量子ビット。IBMの研究者らは、将来的にはこうしたシステムを数
万の量子ビットにスケールアップできるとみているという。

と、ここまでよくも打ち込めたと思いつつ「量子情報処理」まではさすがに、いやこのままでは主体
的な関わりは不可能だと思わないことはない。つまりは、夢のまた夢かねと。残された時間(青春期
との思いとの差異はとの思いが新たに加わった)の完全燃焼材料は決まっているが、その参加(参入)
形態がNPOとか営利企業なのかというとそうではなく「スマート&スモール セール」ということにな
る。それがどのようになものになるのかチャレンジ中ということに他ならない。

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1日儲けた感じだ。

2012年02月27日 | 時事書評

 

 


【希望と絶望】

ギリシャ語で「希望」のエルピーダメモリは27日夕、会社更生法の適用を東京地裁に申請
したというニュースが飛び込んできた。負債総額は前年度末(昨年3月末)時点で4480億
円。製造業の企業としては、過去最大の経営破綻となる。東京地裁では、この再建に対し
監督委員兼調査委員として土岐敦司弁護士を選び担当させるとのこと。エルピーダは同弁
護士の監督のもとで、事業の再建に尽力するとしている。また、エルピーダメモリの子会
社である半導体メモリー「DRAM」の組み立て生産会社「秋田エルピーダメモリ」につ
いても、会社更生手続きの開始を申し立てた。同日夕、エルピーダメモリの坂本幸雄社長
は、東京証券取引所で記者会見し、経営破綻に至ったことを謝罪するとともに、円高や価
格下落など、その理由などを説明している。一方、政府は2009年に改正産業活力再生特別
措置法(産活法)
の適用を認定し、エルピーダに公的資金を投入したが経営再建を果たせ
なかった
。枝野幸男経済産業相は27日夕に省内で記者会見し「一刻も早く事業が再建され
(半導体メモリーの)国内生産が維持できることを期待する」と述べたという。



ところで、改正産業活力再生特別措置法とは景気後退を受けて業績不振に陥った企業に対
し、公的資金を活用し資本増強を支援する制度。改正産業活力再生特別措置法が09年4月22
日参議院本会議で可決・成立した。改正産業再生法による支援制度は、金融危機により一
時的に資金繰りが悪化した企業に対し国が信用を補完することで再生を後押しすることが
狙い。日本政策投資銀行が出資を行い、万一、出資を受けた企業が破たんした場合には国
が損失額の5割から8割を補てんする。保証枠は2兆円で、2010年3月までの時限措置とな
っている。出資を受けるには、3年後に収益の向上が可能な事業計画を提出し、経産相の
認定を受ける必要がある。雇用規模の大きさや国民経済に及ぼす影響の大きさなどが認定
基準となっている。




この政府が出資してまで救おうとしているDRAM業界は現在、過当競争の状態は改善されて
おらず、予断を許さない状況が続いていたがリーマンショック→欧州危機→急激な円高で
一気に業績が悪化。携帯電話やデジタル家電などにも幅広く使われるDRAM、その性能を左
右する主要部品。日米半導体摩擦などを経て、韓国勢が急伸。90年代以降、日本は再編を
余儀を繰り返し、現在は、韓国のサムスン電子とハイニックスで世界シェアの約半分を占
め、エルピーダメモリ、米マイクロン・テクノロジー、台湾の各メーカーが続く状況。汎
用化したDRAMは、需給の変動で価格が大きく上下するうえ、生き残りのための投資額も膨
大。各社は、1枚の基板から取れるチップの枚数を増やしたり、半導体の表面に描く配線
の幅を細くしたりし、より小さいチップに大容量の情報を詰め込む努力を続けている。機
能の劣る製品の値崩れは早く、性能向上のための設備更新に毎年1000億円超の投資が必要
とされる。昨秋からの金融危機後、需要が急速に冷え込み、3カ月で価格は半値以下に急
落し投資余力のない企業が脱落していく状況だった。

このように、多額の資金がすなわちが血税で贖われようとしている現状をみるにつけ、失
われた20年から汲み取ったであろう貴重な経験と、ここから学んだこと知財に転換、機動
的に転戦するすべを怠った、あるいは、制動力なき危機感であったとわたし(たち)は、
このガリバー病に陥った状況をつぶさに看ているわけだ。その解析と問題解決の基礎とな
る状況論をわたし(たち)は手にしていたし、またそのことは「デジタル革命」(「個人
史としてのデジタル革命
」)としてブログで記載し続けてきたことだ。

2008年12月、オスロでノーベル平和賞コンサートでパフォーマンスするダイアナ・ロス(写真:Harry Wad)

【1日儲けた感じ】

今年は閏年だったんだとは、余りにも忙しく、だらだらと続く流行風邪のため約1ヶ月ほ
どジム通うことをやめていたのを再開させてのサウナ室でそんなことを思って、これは1
日儲けた感じだとほっとしている自分がいった。しかし、ダイエットは見事に2キログラ
ムのリバウンドだ。そんなの気にしなくてもと言う感じだが下腹の贅肉は、筋肉が落ちて
いる分、その分だけ増えているはず。もう1つ、忙しすぎると余裕を持って構想・仮構す
るチカラが萎えるがジムの前後での時間にその状態を微調整できることの大切さを再確認
した。

    

ところで、NHKの「ヒューマン なぜ人間になれたのか」で腹側線条体(線条体の1つ)の
ことが解説されていたので、録画を熟っくりとみて「価値の交換」としての共同幻想、つ
まり、物神崇拝化、いやいや簡単にいえば「お金」(貨幣)の経済システムの深層を見事
に画像解析し編集・処理していることに感心してしまった。それにしても見事ですなぁ~。




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鎮守の森のふきのとう

2012年02月26日 | ネオコンバーテック




【JR東日本日光線鶴田駅】



低コスト化が実現できる
有機薄膜太陽電池。JR東日本は、日光線鶴田駅でこの次世代電池のフィール
ド試験をスタートさせた。システム構成は20cm角の有機薄膜太陽電池48枚と、発電した電気を蓄える
蓄電池、そして蓄電池で貯めた電気を利用するLED照明(消費電力約18W)。フィールド試験では、昼間
に有機薄膜太陽電池が発電して蓄電池に蓄電、夜間に通路屋根の下部に設置した人感センサー型LED
照明を点灯させた上、
実際の駅での使用を想定しデータを取ることで、過酷な気象条件や列車振動に
対応できるか課題抽出を行うという。現在主流を占めるシリコン型太陽電池は重量があり、屋根に設
置するには補強工事が必要だが、有機薄膜の場合はそうした工事が不要になる。また、曲げられる、光
を通すといった性質を活かして、いろんな形状に施工しながら様々な場所に設置できるという。

 

【有機薄膜なソーラ技術の話】

下図の新規考案は、少なくとも陽極、光電変換層、電子取出し層および陰極をこの順に有し、電子取
出し層に、2位で連結されたフェナントロリン多量体を含む電子取出し層を有し、分子構造の耐光性
や膜として耐光性、光照射時の電極金属の拡散を抑制し、光照射時の耐久性に優れたフェナントロリ
ン多量体含む構造とすることで、より光照射時の優れた耐久性をえることができるとという。


図1は本発明の光起電力素子の一態様を示す断面図である。基板1の上に陽極2、光電変換層3、上
記一般式(1)で表されるフェナントロリン多量体含む電子取出し層4、および陰極5をこの順に有
する。

2位で連結されたフェナントロリン多量体とは、少なくとも陽極、光電変換層、電子取出し層および
陰極をこの順に有する光起電力素子で、電子取出し層に下記一般式(1)で表されるフェナントロリ
ン多量体含む光起電力素子をいう。

 


【鎮守の森のふきのとう】

    蕗とりに 聞こえみつけた 啄木鳥を 目を剥きて きみが尋ねる 春はそこまで
 

朝早く、氏神の境内の蕗の薹を採りにでかけた彼女が、その時初めて、杉の木に数個の穿孔を残し啄
木鳥の樹木を小突く音を聞き、はじめてコケラを見つけたと興奮している。もっともコケラとは知ら
ず、小さくて縞々の小鳥だといっていたのでネットで動画検索しこれだろうかと尋ねると、そうよと
の答え、これで一件落着ということなったが、取り立ての蕗の薹を見せまだ少し小さくまだ少し早い
と喋っている。作り置きの菜の花のスパゲティーの朝食を食べながら、アンチョビだけじゃなく桜エ
ビを加えると彩りが増し、コクや香りも出てくるので工夫してみては提案すると、じゃぁ、そうして
みるとの返事。春はそこまで来ている。

 

 

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コーヒカップでビールを

2012年02月25日 | 滋賀のパワースポット

 

 

  

【きょうは菅原道真の命日】

きょう2月25日は学問の神様、菅原道真の命日で、全国の天満宮では神事が行なわれているが滋賀
県野洲市の管原神社では、祈念大祭の「天神まつり」が開催され、約 800年前から続く全国的にも
しい、木を燃やした後の燃え殻の上を素足で歩き、足裏のツボに一年に一度御神火をいただき、
無病息
災を祈る神事が朝より本殿前で厳かに行なわれる。

 

 

【コーヒカップでビールを】

ヨーグルト(「洋上発電システムなどから始めよう。」)とトマト(「早朝のトマト事変」)を毎
日とり続けているが、ビールとトマトのカクテル「レッドアイ」を飲んでいたときに、コーヒカッ
プに入れてスプーンでかき混ぜ飲んでみた。つまり、トマトジュースを最初に半分入れ、ビールを
ここでは壇レイの「金麦」を半分のハーフ・ハーフとして飲んでみたのだがなかなかお洒落な感じ
でマイルドでトマトジュースが嫌いな方もいけるんじゃないだろうかと思いだした。これで気を良
くし、ヨーグルト(明治乳業のR25)を適当にティースプーンで2、3杯入れビールを入れスプ
ーンで混ぜ飲んでみたが、これもビール特有の味がマスクされ泡立てたミルクティーを飲んでいる
ような味わいだなので(加熱してみたどうなるかの確認はしていないが)これもいけるんじゃん!
と考えだした。もっともこういった飲み方、アレンジの仕方は本場ドイツでもいろいろのビールカ
クテルやビールスイーツでもあるので、そうした飲み方もすでに定着しているのかも知れないが当
面、試してみようと思う。もっとも、ヨーグルトビール(「パンとヨガな日々」)はビール酵母ダ
イエットがネット上にも紹介されているので案外、効果が認知されているのかも知れないね。


 
【ニシンの復活の兆し】 



一時は年間百万トンの漁獲量(明治30年)あったものが(1)乱獲と(2)海流の変動と海水温の
上昇(3)森林伐採や河川の海岸のコンクリー化による磯焼けにより、二百トンまでに壊滅する。
いま北海道は石狩地方ではニシン養殖、放流の甲斐あって徐々にあるがニシンの群れの遊泳見られ
るようになりつつあるという。なんでニシンなど取り上げているのかと自分に答えるまで時間がか
ったのだが、テレビを見ていて「サステナブル水産業」という言葉浮かんで、人間の乱獲で絶滅状
態に追い詰めたのだから、サケと同様にニシンの復活の知財は世界平和に役に立つと、いつもの調
子で閃きと飛躍が過ぎてしまったとやや自嘲する。

 kipper ニシンの塩漬け

【有機薄膜なソーラ技術の話】


上の新規考案によると、光電変換素子の光吸収率を高め、光電変換効率を向上させるために、光電
変換素子は、光電変換層と、受光面側に設けられた反射防止膜と、受光面とは反対側に2次元配列
された複数の金属ナノ粒子と、表面を被覆する誘電体層の構造体で、複数の金属ナノ粒子の数密度
が5.0×109個/cm2以上~3.0×109個/cm2以下の範囲で構成することで実現できるという。


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未来国債の創造

2012年02月24日 | 政策論

 




【木造校舎燃焼実験】



この間、つくば市で、国土交通省が学校の校舎を燃やす火災実験を行われた。実験のために建てた校舎は
本物と同じ構造で約3億円の予算。国交省国土技術政策総合研究所は「机や椅子などは木材で燃える量が
等しくなるよう置き換えた」と説明。実験にあたり、校舎の一部分には防火壁も設けられたとのこと。昨
年3月に三重県亀山市に完成した亀山市立関中学校は木造校舎だが、校舎はスギや無垢の木で作られてい
るが、木造の公共施設が増えていて、その背景には一昨年施行された2、3階建ての低層公共施設は木造に
することを目的とした「公共建築物木材利用促進法」があり、政府は木材自給率を50%に引き上げること
を目標にしている。現状では木造で3階建ての校舎は造ることができない。そこで法規制見直しを視野に
木造3階建ての校舎の耐火性能を検証するために国交省が今日の実験を行った。開始から20分、防火壁の
ある建物の右側の部分は火が広がらず、26分後に右側に火が上がり1時間15分後には中央部分が崩れ落
ち、2時間半後には校舎は跡形もなく崩れ去った。国交省官庁営繕部木材利用推進室の仲江肇室長は「木
材が利用しやすくなるような制度見直しにつながればいい」と語っている。



マスコミはこぞって実験に3億円をかけたことに疑念をもって報じたが、これは二義的な問題だろうと考
える。実験費用のB/C(対費用効果)は全くの専門的な領域でこれに疑問があればそこを詳細に報じる
べきだろう。もっとも「公共建築物木材利用促進法」の経済波及的側面からの解説が前提となることは言
わずもがなだろう。それより3階建てなどに「百パーセント木材+防火壁」だけから設計することもなく、
「鉄骨+木材+防火壁」(パナソニックのテクノストラクチャ→「セブンスピアズ」参照)からの複合材
的側面から設計をなぜ織り込まなかったのかわたしには不思議に思えた。これは「国内木材利用促進法
(「蛸の養殖とタールの行方」)としてこのブログでも取り上げたことでもある



【社会保障と税の一体改革の行方】

国会中継はは予算審議の最中だが、藪睨みで作業の止めずみていて「中身がないなぁ~」と思っている。
現行の税制の欠陥や評価は「ジュブリルタンで税制」でも掲載したが、(1)財政欠陥部の切除(官尊民
卑的給与体系および行政的瑕疵の是正(2)デフレ下の赤字国債是正→政府による国債回収)(3)税の
完全捕捉(4)税制不公平是正(直間比率および諸税の見直し是正)(5)マクロ政策の現在化(インフ
レターゲット導入、政策ターゲットの明確化→未来国債(百年債)法整備)(6)税収入適正化モデル(
改定及び施行時期も含め)の6つが基本となる。このうち(3)については前政権下の実施不可性にも言
及した
。また、この結果単純に消費税だけに依存することの問題にも触れているから、増税反対政治党派

や政治委員を説得しえるのか、また、表面上賛同しても土壇場で反対に回る政治委員も出てくるから一筋
縄では行かないだろう。ここでは、政府による需要の掘り起こし方法につき考えてみる。勿論、清貧を宗
とする納税国民もいるので、政府からの説得(プレゼン)が功を奏するかどうか疑問であることを前提に
かっての「所得倍増」スローガンに匹敵するような現代的あるいは現在的スローガンを設計できるのか確
たる自信があるわけでない。上図のように、これまでの単純なハコモノ、スジモノに対するインセンテ

ブ・ポテンシャルが低いことも間違いないだろう。従って、多様性や利便性などの品質を高めるような政
策(→「政策の高付加価値」と呼ぶこととする)に移行することは不可避だと思われる。例えば、建設国
債の償還年数は原則として、国債発行によって建設される公共施設公共施設の平均耐用年数の60年(これ
に対する見直し評価は必要)とされているが、これを政策の耐用年数とすれば、建設国債と異なる、図の
ように、不動産 vs.動産、ハードウエア vs.ソフトウエア、あるいは耐用年数というか有効年数の異なる
各政策の複合的な縫合的な政策で構成された政策ユニット長期政策を未来政策規定しそれを担保する国債
を「未来国債」あるいは「百年国債」を発行し政策を創造発効するというイメージだ。



例えば、「グリーン債」は地球環境に係わる国内政策の1つで再生可能エネルギーシステムの波及実効の
ために起債されるもの。政策の特徴は、設備投資が従来の建設国債(償還期間60年で設備投資主体)より
償還期間が長く、設備投資のウエイトが大きいものと仮構している。また、建設国債に最も近い政策とし
て「国土保全債」で従来の農林水産を主体とした第一次産業を基盤としたもの。「植林は国家の百年計」
の様に国内木材利用促進法を基盤とした営林事業振興というような政策を仮構しているため、従来の建設
債に近い位相をもつと仮構する。さらに「安心債」はセキュリティーや公的交通機関、例えば、コミニテ
ィーバスやトランジット・モール、パークアンドライド(グリーン債に近い)などやワンストップサービ
スのロングタームな国内整備事業などをイメージを仮構しているので、システム運用方法などの無形知財
(ソフトウエア)に重心を掛けた政策となる。そして、「文化美観債」は国内文化芸術の保護・振興など
の事業側面と電線・通信線の埋設化などの景観・美観・風紀に係わる事業のためより無形知財にウエイト
を置く事業整備という政策特徴をもつ。この未来国債運用にかかわる組織的な担保としては、1つが現在
の中央政府の公務員が担い、実務量が膨大になれば自動的に現在の縦割り組織形態から離れた、内閣府直
轄運用組織に改組されるイメージをもっている。もう1つは、複雑な政策ユニットのために、強力な独立
した監査組織を必要とし、毎年1度の定期監査により政策の個別事業と国債の信用を担保するものとする。
アイデア段階でも運用面において様々な問題が発生するだろうと予測されるので、適宜、適時、研究調査、
模擬予測し実行是正していくことを前提とする。

 



【イタリア版食いしん坊万歳:2つのフリッタ】

お昼抜きの生活が続いているが、ふるえが来るくらいお腹が空いてくる時は慌てて、卵をぽんぽんと2つ
割り、冷蔵庫にある具材を使い目玉焼きをつくり空腹を満たす。余裕があればフリッタ(オムレツ)をつ
くることがあるが、そのなときのお勧めのに2つのフリッタがそれだ。一人分は1/4にして計算。

タマネギのオムレツ Frittata di cipolle

具材:タマネギ600g、卵12個、バター40g、ナッツメッグ、カレー粉またはトウガラシ、砂糖

作り方:タマネギの皮をむいて、
薄く切る。浅鍋にバターを熱し、タマネギが色づかないよう、しんなりと
するまで弱火で炒める。ここにナッツメッグと、カレー粉あるいはトウガラシ、そして砂糖をそれぞれひ
とつまみ加える。これをかき混ぜてあらかじめボールで泡立てておいた卵と混ぜ合わせ、フライパンに流
す。さらにかき混ぜながらオムレツの形に仕上げて食卓に供する。この料理の際には、オムレツ専用の手
頃な犬きさのフライパンを使うとよい。このオムレツは、実際のところ少なくとも2cmの厚さに焼き上げ
る。このオムレツは冷めてもおいしく食べられる

ズッキーニのオムレツ Frittata con le zucchine

具材:卵10個、ズッキーニ 200g、バタ-30g、オリーブ油30cc、パセリ、塩、コショウ

作り方:ズッキーニの皮をむき,薄く輪切りにする。水で薄めたオリーブ油を熱して、ズッキーニを炒め
るというより、柔らかく煮て、風味、がつくようにする。数分間煮るだけで十分で、鍋から取り出し、水
気を切って冷めないように保温しておく。フライパンにバターを溶かしてズッキーニを加え、さらに、泡
立てた卵を加え、塩、コショウで味付けする。よくかき混ぜ、さらにみじんに刻んだパセリひとつかみを
入れる。オムレツの形を整え、少なくとも2cmほどの厚さに両面をこんがりと焼く。ズッキーニがなけれ
ば馬鈴薯でもかわまない。

 

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ドイツのネオコン事情

2012年02月23日 | ネオコンバーテック

 



      長雨に 溶けて流るる 残雪は 形をなくして ひなの節を待つ


昨日からの雨は、厳しい冬の終わりを告げるかのように降り続いている。よく見れば庭の落雪
も雨に流され溶けて消えている。もう少しで、きみが華やぐ桃の節句がくるとでも詠っている
とみられるがこの歌は違う。無惨な老人であり、苛烈な時代変化を生きる意味のメタファとし
て、儚さや虚しさに握り包んだものとして歌うのだ。新年会を体調を崩し欠席した先輩の見舞
いと状況報告を兼ねて、歯の治療後、長浜まで車で出かける。途中、なにかチョットした手み

やげはないかと彦根美濠の舎に立ち寄り「ひなの節 春三色」が目にとまる。やはり話は寄る年
波のこと、インフルエンザや免疫力の低下のことから入り、千葉に住む子供さんたちの話と被
災状況の話など過日の大地震や原発事故の話となる。「もう少し原子力発電のことを知ってお
くべきだった」と悔やむこととなる。そんな暗い話に終始するもののどちらかという楽天的な
性格な彼の話に聞き入り、寧ろこちらが励まされているかのような格好で帰ってきた。彼女に
そんな今日の出来事を報告すると「あなたも気苦労が絶えないね」というので「これは僕の性
格なんだしこれからも改まることはないよ」と切り返した。

 

【ドイツのネオコン事情】

ところで昨日掲載すべきだったのだが、有機薄膜太陽電池メーカーのドイツの Heliatek社と、
ビル外装大手であるRECKLI社は現地時間2012年2月16日、二酸化炭素(C02)排出量を低減する「グ
リーレ・ビル」の建築について協業することで合意した。REOKLI社が、Hellatek社の有機薄膜太陽
電池をビル壁や住宅の外装用シートとして採用したと報じられたのだが、今回の合意にこぎつ
けた理由を「有機薄膜太陽電池は、高温環境や少ない光量といった条件下でも変換効率が低下し
ない。さらに既存の太陽電池より大幅に軽<、フレキシブルであることが評価されたため」と説明
しているが、具体的には、既存の太陽電池と異なり、80°℃までは変換効率がほとんど低下せず
低光量でも特性が落ちないので、「実環境での1日の発電量は、従来型太陽電池より10~20%多
い」(Heliatek社)という。また、1平方メートル当たり既存太陽電池の20分の1の0.5kg重さで
ビルの外装材に使う上で有利でありコスト的にも廉価にできる。勿論、製造工程はロール・ツ
ーロールで積層する。耐久性が確認されればこれはキラーアプリケーションとなる。

 

わたし(たち)が研究開発として有機薄膜系太陽電池に取り組み始めた、数年前のことを考え
てみれば相当早いペースで立ち上がっている。勿論、コスト的には薄利多売の商品に入るだろ
うが、社会的なインパクを考えれば、廉価であればあるほで、理想的なものとなることは環境
思想としての「贈与経済論」として、技術論としての「ネオコンバーテック」としてブログテ
ーマとして掲載してきたことだが、このニュースが入る前に下記の「有機薄膜太陽電池 最新
動向」(3月8日)の受講を決めていた矢先だから面白い。つまり、テーマの絞り込み(選択)
作業にかかりだした矢先なのだ。



思えば、カラーテレビのシャドウマスクの技術開発にはじまり、半導体・液晶・有機EL、色
素増感・有機薄膜太陽電池と時代の流れのつかみ方に大旨間違いがなかったことを再確認して
いる。まして今回の福島第一原発事故だ。これは本望でもある。



【本日で、虫歯治療完了】


4週間掛けた虫歯と歯垢の治療が完了したが、いろいろ勉強になった。突っ込んだ学習は当面
やらないが、夜間の歯磨きの励行を始めようと思っている(まだ、実行していない)。歯医者
もデジタル化が進んでいて、治療中の写真や診断結果や歯磨きのマニュアルをひとまとめにし
て、ビジュアルなプリントをもらって帰ってきた。これは説得力があると感心しているところ。
医者と看護士に感謝だ。


 最近凝っている発酵ディルピクルス
 

 

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通信端末個器時代

2012年02月22日 | 環境学・環境思想

 

【高度情報化社会の倫理形成】

総務省は21日、2011年末の電気通信サービスの加入状況を発表した。それによると、
携帯電話と PHSの加入契約数は計1億2986万8000台となり、1989年の調査開始以来初
めて、国勢調査による日本の総人口(直近で1億2805万7352人)を上回ったという。
人口比の普及率は10年末より6.9ポイント高い101.4%に達し、携帯は「1人1台超」
の時代に入ったとのいう。同省の調査は3カ月ごとに実施。11年末の加入契約数は、
携帯が1億2555万7000件(人口比98.0%)、PHSが431万1000件(同3.4%)だった。

と、ここで高度情報化社会の文明の生身の文化的側面を考えると、これらの情報機
器の利用方法の領域は過去の経験を超え、ますます拡大深化していくことになり、
生活水準の向上に貢献していくだろうが、反面、ネット犯罪等の新たなる犯罪やシ
ステム誤謬・誤作動によるリスクの増大も想定されるところだ。このことは“サイ
バー犯罪~「安価なスパイ」が弄ぶ丸腰・日本の危機 ”(プレジデント)で、情
報を完全に守りきることはできない、それは現実と同じだ。現実と異なるのが「攻
撃者」が圧倒的に優位で、野放しになっていて「被害者」は批判を恐れ、事実を伏
せる。それが新たな攻撃を呼ぶ、と指摘する。そして、衆議院事務局の不正アクセ
ス事件の調査の結果から、約半数は不正侵入者が内部に侵入しカード情報を盗み取
る前に、すでに別の人間が不正侵入していたことが約半数だった。カード情報を盗
めば、痕跡
が残るが、それ以前の侵入には痕跡が残こらない。目的は不明だが企業
内を監視す
る『スパイ行為』を行っていた疑いが強いという。これは「多重不正侵
入」といえるもので唖然としてしまった。 

世界ではじめてのウイルスは、1986年にパキスタンの「ブレイン」でフロッピーデ
ィスクを介して感染するウイルスで、不正コピーの警告が目的で以後、さまざまな
種類のウイルスが出回わるが、いずれも作成の動機は自己顕示や好奇心、怨恨であ
り「感染させること」が目的。状況は2004年ごろ?ウイルスに感染した大量のパソ
コンを遠隔操作するシステム「ボットネット」の出現で一変する。



ハッカーたちはメールの添付ファイルなどを通じてウイルスを感染させ、数百万台
ものパソコンを「ボット」に仕立てる。そうしたパソコンを使って、アクセスを集
中させて標的のサービスを妨害する「DDoS(ディードス)攻撃」や、大量の迷惑メ
ールを転送する「スパム送信」などを行う。ボットネットの「サービス」はさまざ
まな「裏市場」で販売されているという。セキュリティソフト会社のジーデータに
よると、1時間の「DDoS攻撃」が1000~1万5000円、100万通の「スパム送信」が、
3万~8万円で取引。収益はすさまじい。11年11月には、米連邦捜査局などが、エス
トニア人6人によるハッカー集団を逮捕したが容疑者らは400万台のボットを使い、
5年間で1400万ドル(約 12億円)を稼いでいたという。ボットネットの登場で、ハ
ッキングはカネを稼げる行為に変質する。そして、ボット化されるパソコンが増え
続けたのは
簡単にウイルスが作成するツールキット普及がある。さらに、新種ウイ
ルスが見つかるたびにパターン・ファイルの肥大化=動作の鈍重化して、対策ソフ
トの起動や更新が避けられる一因にもなってきた。また、利用者の意識の向上は重
要だが、ネットワークは、どこか一つが破られれば致命的な結果を招き、一方、攻
撃者は海外にいて、摘発される恐れは小さい。攻める側が圧倒的に有利で、守る側
はミスをすれば厳しい責任追及を受けると指摘する。



それに対して現状はどうか?暗澹たる状態だということが透けて見えてきた。11年
10月、警察庁は三菱重工など防衛関連企業が受けた標的型攻撃に関連して、実際に
送信された攻撃メールの例を公表したが、攻撃者は、まず標的とする事業者の関係
者のパソコンを狙った。そして関係者が事業者にメールを送った約10時間後に、そ
のメールの大半を引用した攻撃メールを送信していた。メールの文面をみれば、攻
撃者は日本語が堪能で、組織の内部事情にも詳しいという。また、全世界で1100万
人のユーザーをもつ「シマンテック・ドット・クラウド」の収集データによれば、
流通するメールの74.2%がスパムで、235通に1通の割合でマルウエアが含まれる。
大半はボットネット構築用だが、ウイルス添付の5千通に1通、全体では百万通に
1通は標的型攻撃のメールだともいう。

各国は「サイバー戦争」への準備を進めつつある。米国は10年に「サイバーコマン
ド」を設置。サイバー空間を陸、海、空、宇宙に次ぐ「第5の戦場」と位置づけた。
10年10月には3度目となる演習「サイバーストーム3」を実施。国防総省、連邦捜査
局など政府機関のほか、電力会社や銀行などの重要インフラ企業やセキュリティ対
策企業が参加した。中国は00年前後から「網軍」と呼ばれる専門部隊を育成。さら
に数万人規模で「愛国ハッカー」と呼ばれる民間人を動員できるとみられている。
本は08年に「自衛隊指揮通信システム隊」を設置。この部隊は自衛隊のシステム
防衛が目的で、規模は約150人と小さい。12年度には「サイバー空間防衛隊(仮称)
を新設する計画もあったが先送りになる



それでは、個人にできることはあるか。(1)不用意に添付ファイルを開かない。
(2)最新版のソフトを使う。(3)パスワードを使い回さない。いずれも重要な
対策だが、わたしも(3)が励行できていない。(4)だが人間はミスを犯す。「
完全に守りきることは不可能。またセキュリティを厳しくすれば、利便性が犠牲に
なる。流出を覚悟したうえで、情報を仕分けることが必要。(5)フェイスブック
などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は効果的な『なりすまし』
対象として利用されやすいので要注意。そこで、被害拡大を防ぐには「恥」の意識
を捨て組織同士が被害情報を共有することが重要だ。日本でも各機関が情報共有の
態勢づくりを進めているというが、各種施策のまとめ役は内閣官房にある「情報セ
キュリティセンター(NISC)」は、政府の力だけでは不十分で日本のセキュリティ
産業全体を振興し、人材の厚みをつくることも欠かせないと指摘している。米国が
大統領府に「サイバーセキュリティ調整官」を置き、マイクロソフトの最高セキュ
リティ責任者を務めたハワード・シュミット氏を招聘していることに比べれば、リ
ーダーシップは弱く関連予算も少ない。米国は07年度から10年度にかけて約9割の
増額したが、日本は逆に4割の減額、総額では米国のわずか13%とお寒い限りだ。

法制度に関しても、日本は「丸腰」に近い。現行法では、ハッカーと同じ手順で攻
撃元を辿る行為は「不正侵入」になる。合法的に調べるには、国際機関や各国当局
への照会を繰り返す必要がある。また現地警察の協力が得られず、進展しないケー
スもある。捜査が進まないのは、おそらく国家機関などが攻撃元が原因だとされ、
サイバー犯罪には国際的な法制度がない。このため諸外国では不正侵入には不正侵
入で対抗するしかない。各国のサイバー軍もその流れにあるというのがやもうえな
い現実というが、このブログも記載してきたことだが、サーバー犯罪に対する刑法
改定(重罰科料主義)などの法整備や捜査システムの現在化を急ぐべきである。



【骨破壊するたんぱく質を特定】

松本歯科大の研究チームは、体内の特定のたんぱく質の働きによって骨の損傷が進
むことが分かったと発表。マウス実験で、そのたんぱく質の働きを抑える物質を投
与すると骨の劣化が止まり、これを応用することで、骨粗しょう症などの治療薬の
開発に役立つ可能性があるという。同大総合歯科医学研究所の小林泰浩准教授によ
ると、このたんぱく質は、骨を作る骨芽(こつが)細胞が分泌する「Wnt5a」。実験
でマウスの体内にWnt5aが増えると、骨を壊す破骨細胞が増殖した。その際、Wnt5a
が破骨細胞内の別のたんぱく質「Ror2」と結合して破骨細胞を形成。このためWnt5a
と結合しやすい別の人工たんぱく質を関節リウマチ体質のマウスに投与。結果、Wnt
5aはRor2より先に、この人工たんぱく質と結合し、破骨細胞は増殖せず、損傷を食
い止めたという。女性は高齢とともに急速に骨が脆くなるということを家庭をもっ
て実感として知ることになったわけだが、数年後にはこの問題も解決されるだろう
という思わせるニュースだが、否が応でも「超高齢社会」と向き合わざるえない毎
日だけに複雑な気持ちにさせる。 



【イタリア版食いしん坊万歳:ニンニクとゴルゴンゾーラのクロスティーニ】

 
Crostini all'aglio e al gorgonzola

具材:
ゴルゴンゾーラチーズ120g、ソフトなクリームチーズ200g、ニンニク3片以
上・粉末トウガラシ・ケヂフプソース大さじ1杯、パン、オリーブ油またはバター  

作り方:ゴルゴンゾーラ、クリームチーズ、ケチャップソース、多めの粉末トウガラシ、そして
細かくみじんに刻んだニンニクを少なくとも3片、これらをボールに入れてよく混ぜる。軽く
焼き上げた薄切りのパンに,この混ぜ物を塗りつけて、オリーブ油またはバターを塗った天
板にのせ、オーブンに入れ,数分間焼く。この味付けは郷土的なようでもあり異国風料理だ。

テレビを見ていて、大津にある「たばしる」をつくりの現場が放映されていて、羊
羹を加熱溶解さ
せたなかに大粒の丹波大納言を放り込み、羊羹を表面をくるみ固め
る(バインダー)ことで加工性を改善することを紹介され
ていたが、なるほどと思
わせる大福餅職人の技だ。美味しいものが溢れていてお金だけでなく、それを美味
しく頂く時間がないのではと思うことがある。“足ることを知る”“衣食足りて礼
節を知る”を具体化する文化?そんな身近な技の不足を知ることでもある。

なお、この大福餅は友達のお土産に持っていこう。

 

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滋賀で最強のヘーリオス

2012年02月21日 | デジタル革命渦論


 

【滋賀で最強ヘーリオスの誕生】

ワコール流通(滋賀県守山市、川野信夫社長)が西日本流通センタで整備していた太陽
光発電システムが20日完成、塚本能交ワコールホールディレグス社長や喜田由紀子知
事らが出席し点灯式を行った。出力は49995キロワットとファンケル滋賀工場(日野町、
371キロワット)を上回り滋賀県内で最大となる。


屋上に京セラ製の太陽光発電パネル2399枚を設置した。年間発電量は一般家庭110戸分
に相当する44万3千キロワット時を見込みセンター使用量の3分の1を賄う。投資額は
1億2400万円。関西電カヘの売電(10年間)を含めて17年3ヵ月で回収する計画という。
また、大規模災害による停電時なとに地域住民に間放し、携帯電話の充電なとに利用
してもらう。事務所の蛍光灯118本は発光ダイオード(LED)に切り替えた。年間の二酸化
炭素(CO2)排出量を太陽光発電で139トン、LED化で 2.4トン削減できるという。



遅すぎたとも思わなくないが、これでやっと再生可能エネルギーの実用化の本格的な
整備が滋賀県でも開始される。

 

【イタリア版食いしん坊万歳:ロンバルディア地方のパテ】

 Pate lombardo

具材:仔牛のレバー400g、鶏のレバー4個、マルサラ酒1カップ、パンの柔らが部分
50g、全卵2個、卵黄2個、パルメザンかパダノのおろしチーズ50g、バター、塩、コ
ショウ 

作り方:薄く切った仔牛のレバーと、2つまたは4つに切った鶏のレバーを少量のバ
ターで炒め、塩、コショウで調味する。焼き汁が少なくなってきたらマルサラ酒を加
える。レバーに火が通ったら、フライパンから取り出し、みじん切りにして裏ごしす
る。フラィパンに残った肉汁には、トーストしたパンを加えて、肉汁を全部吸い取ら
せ、これも裏ごしする。ボールの中にレバー、パン、全部、卵黄、パルメザンかパダ
ノのおろしチーズを入れ、練り合わせる。練っていて水分がたりなくて固いようなら、
ブイヨンを大さじ数杯加えて適当に柔らかくする。


【光子を捕獲せよ

光捕獲や炭素固定の効率を遺伝的に改善することで、フォトバイオリアクター内の増
殖特性を最適化することで、光合成生物を安定して利用する方法できれば再生可能エ
ネルギーや持続可能社会に役立てることができる。

つまり、光捕獲核酸、二酸化炭素固定経路核酸、NADH経路核酸、NADPH経路核酸、耐熱
性核酸、pH耐性核酸、煙道ガス耐性核酸、耐塩性核酸、栄養分非依存性核酸、近赤外
光吸収核酸などの少なくとも1つの操作された核酸を含み→異種タンパク質を発現、
内因性タンパク質を過剰発現、内因性タンパク質を下方制御、遺伝子ノックアウト
どの操作した光合成細胞の製造方法を開発することが注目されていることをブログで
取り上げてみたが(「超小型マイクロタービンの話」)、この光合成を行なって生育
する細菌は硫化水素などを利用し酸素を放出しない光合成菌製造関連の情報はどこか
の時点(6月頃?)で集中し自分なりの方向性を打ち出そうと思う。

そんなことを考えていたら、体のあらゆる組織の細胞に変化できる人のES細胞(胚
性幹細胞)から神経の細胞をつくり、パーキンソン病のサルの脳に移植してほとんど
動けなかった状態から歩き回れるほどにまで症状を改善させることに、京都大再生医
科学研究所の高橋淳・准教授らのグループが成功したとの情報が飛び込んできた。発
癌誘因を制御できれば数年で実用化できるというわけでES細胞の産業応用が活発化
してきそうだ。





ところで上の写真は、ダルビッシュ有を歓迎した地元のテキサスの創作料理だという。
料理といえば「専属料理人」として付くという報道がなされ、元プロゴルファーの古
閑美保だという情報も流れた(NEWSポストセブン)。古閑はダルビッシュの自主トレ
に同行するなど「お互いにアスリートとして尊敬している」というが、コンディショ
ンに食事管理は欠かせない。欠かせないが写真はいかにも牛肉食文化の国アメリカ。
食傷を感じさせるワンショットだ。

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超小型マイクロタービンの話

2012年02月20日 | WE商品開発


 



【超小型マイクロタービンの話】

株式会社IHIは世界初の携行型超小型ガスタービン発電機を開発ことが16日に報じられた。
携行型超小型ガスタービン発電機は、軽量・高出力というガスタービン発電の特長を活かすこ
とにより、レシプロエンジン・燃料電池等の発電機や二次電池を大きく凌ぐ重量当りのパワー
密度(最大出力)・エネルギー密度(連続使用時間)が得られ、個人向け携行型発電機/充電
器,ロボット用電源、緊急時の携帯電源として、レシプロエンジンより軽く静かな発電用超小
型マイクロガスタービンなどに加えて,車両が入れない地域での活用など様々な用途が期待さ
れる。

公表によるとその構成は、巻頭の写真のようにコンパクトな発電機内蔵ガスタービン(フォイ
ル軸受で支えられた完全オイルフリーの超小型ガスタービンに超高速発電機を組み込んだ構造
であり、設計上は定格40万rpm,最大400Wの発電能力を有す)とパッケージ(発電機内蔵ガス
タービンに冷却ファン、消音器を取り付け、燃料タンク、電装系・補機類、エンジン起動用電
池を組合せてパッケージとしたもの)から構成され、軸受,超高速モータや加工技術などの先
端技術において、最先端の技術を持つ国内外の企業や大学が多数開発に参加し、IHIがシステ
ムにまとめ上げたという。 

※フォイル軸受け:曲げに対して剛性の少ない金属フォイルやテープ、あるいはフィルムなど
で軸受面を構成し、負荷のたわみを許しつつ、支持する軸受のこと(下図参照)。

■ 携行型超小型ガスタービン発電機の特徴
 
1.軽量・小型:発電機内蔵ガスタービンは直径約8cm×長さ12cmと手のひらサイズ。 
2.静粛・低振動:44dBA@7m側方(33万rpm、60W発電時) 
3.多様な燃料への対応性:プロトタイプパッケージ試作品はプロパンガスを燃料としているが、
 灯油,軽油で発電機内蔵ガスタービン試験実証済であり,多様な燃料への対応性がある。 
4.低い排気温度:排気温度70℃ 
5.操作性、起動性:ボタン一つで起動・停止が可能。起動から定格発電開始までに約30秒、停止
 までに約2分半と,良好な操作性,起動性を実現。

■ 関連新規考案

燃焼器の試験装置の構成図

【符号説明】

2 タービン、6 排気管、7a 着火用空気、7b 希釈用空気、8 液体燃料、9 燃焼排ガス、
10 マイクロガスタービン用燃焼器(燃焼器)、11 管状火炎面、12 インナーライナ、
12a 下流側端部、14 アウターライナ、16 バーナ部、18 燃焼室、18a1次燃焼室、
18b 2次燃焼室 19a 着火室、19b 急速希釈室、20 中間絞り、22 旋回空気流形
成装置、23 アニュラー型部材、23a,23b 燃焼用空気孔、24液体燃料噴射装置(燃
料噴射ノズル)、26 着火装置

上記の新規考案の提案は、液体燃料(例えば灯油)を燃料とし、小型燃焼室において、安定し
た着火性能、高い燃焼効率、低いCO濃度及びNOを達成することができるマイクロガスタ
ービン用燃焼器を提供する。中心軸を囲み互いに同心かつ円筒形のインナーライナ及びアウタ
ーライナと、燃料噴射と着火を行うバーナとを備え、内部に中空円筒形の燃焼室を形成するマ
イクロガスタービン用燃焼器。燃焼室は、エンドライナ側に設けた外径が相対的に小さい1次
燃焼室と、1次燃焼室の下流側に位置し外径が相対的に大きい2次燃焼室とからなる。1次燃
焼室は、エンドライナ側の着火室と、2次燃焼室側の急速希釈室とからなり、その間に1次燃
焼室の外径を狭める円環状の中間絞りを有し、着火室内で燃料濃度の高い予混合旋回流を形成
して着火し、急速希釈室内で旋回火炎を急速希釈するものである。

これまでは、数百W容量の小型発電装置、マイクロガスタービン用燃焼器の燃焼室容積は百cm3
程度。しかし、このような小型燃焼室では、安定した着火性能、高い燃焼効率、低いCO濃度

やNOを達成することはできない。特に、可搬性が良いことから液体燃料(例えば灯油)を
燃料としたマイクロガスタービン用燃焼器などは、液焚きのマイクロガスタービン用燃焼器で
は燃料流量が数mL/min と極めて小流量となり、燃料の十分な微粒化を行うことが難しく、良
な燃焼が困難。液焚きでは特に、着火、燃焼安定範囲が十分でなく、低負荷時にはCO濃度
未燃分が高く、臭いやエミッションの排出が問題となっていたからやはり凄いと感心する。
いうのも、10年ほど前、MEMSなどのリサーチの一貫の1つとしてマイクロタービンの調
を行っていて、東京は汐留のとあるビルの一室でとある業者と接触してたい時の記憶が蘇っ
た。
その当時のことから比べれば今回の発表はかなり現実味を帯びてきた。

【予想を上回るプロテオロドプシン型のエネルギー生産量】 

もうひとつ大きな発見があった。東京大学と名古屋大学の研究チームは、近年発見された、海
洋細菌が有する新しい光エネルギー利用機構であるプロテオロドプシンの機能について、初め
て直接測定することに成功したと発表。これは光エネルギーを使って炭酸ガスを固定するクロ
ロフィル型の光合成とはまったく異なる光エネルギー利用のしくみで、本研究では、海洋細菌
が実際にこの新しいしくみを用いていること、またその量が海洋生態系のエネルギー循環に対
して大きな割合を占めていることを明らかにした。つまり、プロテオロドプシンは光を受ける
と細胞内から水素イオンを放出し、細胞の内外に「電気化学的プロトン勾配」(プロトン=陽子
=電子を失った水素(水素イオン「H+」))を形成することで電位差という形のエネルギーに変換
し、そのエネルギーを用いて細胞内で自由に使えるエネルギー物質である「アデノシン三リン
酸(ATP)」を合成すると考えられている。

また、海洋表層に生息する細菌の数%から数10%がプロテオロドプシン遺伝子を持つことが見積
もられ、地球規模でのエネルギー循環を考える上でプロテオロドプシンが受け取る太陽光エネ
ルギー量を推定することは不可欠な課題だと考えられるようになるがその機構の解明が不明に
あった。簡単にいうとそういうことになる。ところが、今回の研究では、北海道にある汽水湖
(淡水と海水が入り交じっている)のサロマ湖、相模湾および西部北太平洋の表層海水から分離
することに成功したプロテオロドプシン遺伝子を持つ細菌38株の中から8株を選び、プロテオ
ロドプシンが光を受けると本当に水素イオンを細胞外に放出するのかが調べられた。その結果、
8株すべてで細菌が光を受けた際に細胞内から水素イオンを汲み出す現象を測定することに成
功した(下図参照)。



 



時代は激しく動き出している。その1つが、領海を巡る日中の軍事衝突の現実味だ。いままで
の流れから判断すると近いうちにそれは起きうるとわたし(たち)は考えている。それを信じ
か信じないかは勝手だが、わたしの予想は的中するだろうと。
 

                                                                 

 

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早朝のトマト事変

2012年02月19日 | 時事書評

 

 



【再び北斎場に走る】

三週間を開けず(「ヘーリオスの究極美(Ⅰ)」)、こんどは義兄の家族葬の同行に彼女を
同伴し朝から走る。生憎の雪模様のため、スノータイヤを装備した軽四に乗り込み高速道路
を下ることにした。軽四での高速道路を走るのは30年ぶり。そこに降雪と時折の突風の中
というので緊張して運転。それでも、不思議なもので往復の後の達成感はチッとした充実感
の余韻を楽しむことができた。斎場は、伯母と同じ北斎場で食事は玉泉院でとった。義兄は
三年三ヶ月、意識はあるもののほぼ植物人間状態のため家族は涙も枯れ果てた中の葬儀だっ
た。年回りとはいえ、立て続けの告別を経験しているわけで、いま続けている作業も普段と
は異なり、テンションの上下があり乱れている。つまり、時折やる気が失せるという情況が
続いている。

 

淡路島 かよふ千鳥の なく声に いく夜ね覚めぬ 須磨の関守




【最新トマト事情】

2月10日、京都大学農学研究科の河田照雄教授のチームが「トマトから脂肪肝、血中中性脂
肪改善に有効な健康成分を発見、効果を肥満マウスで確認」したと発表したことで「トマト、
メタボ予防に効果」と言い切り型の見出しで煽ったことで一気にネットで話題沸騰したとい
う。同時にテレビの情報番組などで紹介されたことでトマトジュースやトマトが品薄状態に
なり、その状態の店頭が新聞やテレビで報道され、また品薄にという状態にあるす。ところ
で、当の河田照雄教授は会見で「脂肪をドーッと燃やしてくれるものではない」「スリムに
なることを期待してもらっては困る」と念を押すが「人間の場合、毎食コップ1杯(約200ミ
リリットル)のトマトジュースを飲むことで同様の効果が得られる」との記事も紹介されて
いる。

トマトとの日本人の関係の歴史は深くない。ヨーロッパへは、1519年にメキシコへ上陸した
エルナン・コルテスがその種を持ち帰ったのが始まりであるとされていて、当時トマトは有
毒植物のベラドンナに似ていたため、毒であると信じる人も多く最初は観賞用とされたが、
イタリアの貧困層で食用にしようと考える人が現れ、200年にも及ぶ開発を経て現在のかた
ちとなったとか。これがヨーロッパへと広まり、一般的に食用となったのは18世紀。北アメ
リカではその後もしばらくは食用としては認知されなかった。1820年、ニュージャージー州
のロバート・ギボン・ジョンソンは、町の裁判所前の階段でトマトを食べて人々に毒がない
ことを証明したとされる。1793年当時アメリカは輸入の際、果物には関税がかからず、野菜
には関税が課せられていたので、トマトの輸入業者は、税金がかからないようにと「果物」
と主張。これに対して農務省の役人は「野菜」だと言い張った。両者は一歩も譲らず、さら
に果物派には植物学者も加わり、論争はエスカレート。1893年に米国最高裁判所の判決で「
野菜」とされた。日本へは江戸時代の寛文年間頃に長崎へ伝わったのが最初とされる。青臭
く、また真っ赤な色が敬遠され、当時は観賞用で「唐柿」と呼ばれていた。中国では、現
在も「西紅柿」(xihongshi)と呼んでいる。日本で食用として利用されるようになったの
は明治以降で、に日本人の味覚にあった品種の育成が盛んになったのは昭和に入ってからと
いう。

京都大学大学院河田照雄教授らの研究で発見された、13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸
は、人間量に換算すると、毎食時にトマト2個もしくはコップ一杯分(200mL)のトマトジュー
スを摂取することにより効果が得られるという。この効果はマスコミによってこぞって取り
上げられ、トマトやその加工品が日本全国で品薄状態となった(食品健康依存志向かぶれ症
?→フードファディズム)。 発表論文によれば13-oxo-ODAはエネルギー代謝を調節する転写
因子PPARαを活性化し、この作用は前駆体である9-oxo-ODAや共役リノール酸 (CLA) より強
い。このため、著者らは13-oxo-ODAが強力なPPARαアゴニストであり、肥満による脂質異常
症や脂肪肝を改善する可能性を示唆している。

これまではトマトのカロテンやリコペン(リコピン)などの抗酸化成分の健康機能性は知ら
れていたが、河田照雄 京大農学研究科教授(生理化学研究ユニット兼任)、金英一 同研究
員らの研究グループは、柴田大輔 財団法人かずさDNA研究所部長(生存圏研究所客員教授)、
日本デルモンテ株式会社、千葉県農林総合研究センターとの共同研究で、脂肪肝や高中性脂
肪血症などの脂質代謝異常の改善に有効な新規成分13-oxo-9,11-octadecadienoic acid (13
-oxo-ODA) をトマトから見出し、肥満マウスにおいて顕著な改善効果が得られることを確認
したという。

フードファディズムは健康志向の流行病だが、あの土地本位制バブルの後遺症の大きさから
みれば微々たるものだろうが、ここは熟っくりとその効果を見るのが一番。かのカール・マ
ルクスも「無知が栄えたためしなし」と言っているではないか。効果が確認されれば、世界
の幸福に役に立てたらいい話なのだろう。ところで、最近は「ビールのトマト割り」(レッ
ド・アイ)をトンとやめているが復活させてみようと付和雷同しようとしている自分がここ
にいる。




 Pappa col pomodoro

 

【イタリア版食いしん坊万歳:トマト入りパッパ】

具材:固くなったパン400g、トマト・ピューレ1.2kg、ブイョン1.5L、オリーブ油120cc、ニ
ンニク、バジリニコ、塩、コショウ、(タマネギ)

作り方:ブイヨン1.5Lを鍋に入れ、裏ごししたトマトの果肉、軽く火を通した薄切りのパン
とオリーブ油を加える。この時、トマトは、みじん切りにして少量のオリーブ油で軽く炒め、
裏ごしすると、いっそうおいしくなる。かき混ぜながら、塩、コショウで調味し、ニンニク
のかけらを数個とバジリコの葉を数枚入れる(ニンニクとバジリコはあとで取り出す)。煮
続けて、汁が濃くなり、とろりとしてきたらパッパのできあがりで、オリーブ油を少し加え
て、スープ皿にあけ食卓に供する。トマト入りのバッパは、熱くて仏冷めて仏あるいは温め
直して仏おいしく食べられる良さがある。違った作り方として、タマネギ、ニンニク、バジ
リコ、みじん切りに、したトマトをオリーブ油で軽く炒め、そこにパンとブイヨンまたは水
を入れる方法がある。

さて、きょうは、予定を変更してトマトづくしとなったが、時が流れるのは早いとまた、深い
ため
息で夜を迎える。 もう一仕事して寝るとしようか。

 

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デジタル農業協同組合

2012年02月17日 | 環境工学システム論

 


【イタリア版食いしん坊万歳:復活祭のナポリ風ラザーニャ】

具材:硬質小麦粉(セモリナ粉)500g、豚肉500g、卵4個、グリーシピース300g、生の
キノコ(乾燥キノコであれば、ぬるま湯に戻して等量になるくらい)200g、モッツァレ
ッラチーズ120g、アーティチョーク3個、タマネギ1個、ニンジン1本、セロリの茎
1本、オリーブ油、塩、コショウ、ナッツメッグ、ローリエ、ロースト汁、ペコリー
ノチーズ 



つくり方:サーニャ・キエーナは、ナポリ地方の詰物をはさんで焼き上げたラザーニ
ャを意味し、この地方では復活祭のパスタ料理として作られ食されている。まず、セ
モリナ粉にぬるま湯必要量と塩ひとつまみで固い練り粉を作り、薄板状にのして、幅
広の大きな短冊に切り分けてラザーニャを準備する。
豚肉200g は、小口に切り、残り
300gの豚肉はミンチにかけてボ
ールにとり、60gのペコリーノおろしチーズ、卵1個、
塩、コショ
ウ、ナッツメッグ各々ひとつまみを加えて、ペースト状に練り、小さな団
子状に形どり、熟した油で揚げて、揚げ団子を用意する。
タマネギ、ニンジン、セロ
リをみじんに切り、キノコを薄切りに
し、アーティチョークは櫛形に切っておく。鍋
に大さじ2杯のオリ
ーブ油を熟し、みじん切りにした香味野菜を炒めて,小口に切っ
豚肉、キノコ、アーティチョークの順に入れ、グリーンピースとローリエを加える。
これらの野菜は季節によって店頭に並ぶものだか
ら、いつでも絶対に欠かせないわけ
ではなく手に入るものを使えば
よい。最後に塩、コショウで味を整えておく。



季節はそろそろふきのうとうのパスタ。これを食べて早く春を迎えたいですね。




【デジタル農法時代】

朝から頭が痛くて散髪にでかけるが、貸し切り状態でマスターと話がはずみ、たまた
ま福島の除染の話になり、先日のブログ(「シールドと除染の技術」)の具体的な作
業を研究してみようと思い立ったのが良いのだがそこまでで、帰りの車を運転したと
たん、植物工場(「持続可能社会モデル」)の続きで稲作の可能性をテーマにするこ
とにチェンジ。早速、ネットで下調べを始める。



結論から先に言うと「地産地消」「食糧供給安定」「国土・地球環境保全」を目的に
消費者と生産者が作付契約を交わしデジタルとバイオ技術を駆使し融合するシステム
を構築し、生産者(=経営者)は政府から、初期投資の税制・融資優遇などの法整備
を受け、実質ランニングコスト負担分を価格に転嫁するシステムを構築できれば技術
的側面での課題は解決可能だという確信をえる(上の図は「地域レベルのバイオマス
利活用の診断モデル」)。


【符号の説明】10 バイオマス 13 炭化炉 14 炭化物 15 分解ガス 16
ボイラ 17 加熱用ガス 20、35、36 水蒸気 21 蒸気タービン 22 発
電機 25 燃焼排ガス 26 空気予熱器 28 集塵機 32 加熱空気 40 改良
土壌製造装置 41 土壌貯留ホッパ 42 炭化物貯留ホッパ 43 コンベア 44
撹拌装置45 蒸気殺菌槽 50 施設園芸用設備 55 CO2濃度検出センサ 56
バルブ 57 ガス導入量制御手段

例えば、そのシステム一例として上の図の新規考案は、炭化炉及び廃熱ボイラを備え
たエネルギ転換設備と施設園芸用設備とを組み合わせて
、木質系バイオマスを原料と

してエネルギ転換設備にて得られた熱、電力、炭化物、二酸化炭素を施設園芸用設備
にて有効利用することで、良好な植物の栽培環境が提供でき、同時に資源の循環サイ
クルが形成され、資源の有効利用及び廃棄物の減量化が達成できるとともに、二酸化
炭素を炭化物或いは植物に転換できるため温暖化対策にも貢献できるというものだ。


【符号の説明】D隙間 P植物 R室内 W培養液 1、30植物栽培施設 2栽培
床 3栽培パネル 3a栽培孔 3b通気用孔 4空調機構 10栽培トレイ(貯液
トレイ) 11栽培ベッド 15栽培ポット 21通風部 

ところで、上の図の種の施設は、一般的に植物工場と知られていが、植物工場は「施
設内で植物の生育環境(光、温度、湿度、二酸化炭素濃度、養分や水分等)を制御し
栽培する施設園芸のうち、環境及び生育のモニタリングを基礎として高度な環境制御
と育成予測を行うことにより、野菜等の植物の周年・計画生産が可能な栽培施設」と
定義され、大きく分けて、完全人工光型と、太陽光利用型と、いう2つのタイプに分
けられる。

このうち、完全人工光型の植物工場は、閉鎖空間で太陽光を利用せずに、環境を制御
して周年・計画生産を行う栽培施設で、多段式植物工場と、穀物栽培用施設と、に大
別される。多段式植物工場は、苗生産システム、レタスやサラダ菜等の野菜工場のよ
うに蛍光灯やLED等の比較的熱負荷の小さい人工光と、多段式の水耕栽培棚と、で
主に構成されている。一方、穀物栽培用施設は、メタルハライドランプや高圧ナトリ
ウムランプ等の熱負荷が大きい高輝度ランプと、平面式の水耕栽培装置と、で主に構
成されるものであって、稲等の穀物の栽培に適している

尚、上記の新規考案は植物の根元から上方に向かう気流を作り出すことができるので、
植物全体に均一な気流を与えることができ、育成ムラをなくしながら植物を効率良く
栽培することができるというもの。

 




上の二枚の写真は、植物工場の課題と展望の概説の一部。ここで、生産性と品質・製
品化率の要点は、植物工場生産に適した品種改良が重要なこと、生産速度を過大する
と生理障害が増大するという。



【符号の説明】1 昼行性害虫防除装置 2 照明装置 4 植物を育成する領域

また、上の図は害虫の防除技術の新規考案。ここで書かれている昼行性害虫とは、主
に昼間に食物を求めたり、交配を行うために活動し、夜間は活動をとめて休む農業害
虫のことをいい、オンシツコナジラミなどのコナジラミ類、マメハモグリバエなどの
ハモグリバエ類、ミカンキイロアザミウマなどのアザミウマ類など。また昼行性害虫
を活性化させる光とは、農業害虫の眼の分光感度に従い、波長領域は300~600nmの
紫外域から可視光域の範囲を含む光をさすが、夜間に照明させると、育成植物の暗期
・明期の周期を
狂わせてしまうため、電子機器を用いて防止制御するというものだ。

稲作の場合、種子以外はバイオマスとして、バイオ燃料燃料、堆肥、バイオエタノー
ルとして、あるいは、金属シリコンの原料として再利用できる。最近では、アミロイ
ドβペプチド遺伝子(以下Aβ遺伝子)を導入されたイネを栽培することにより、イ
ネ玄米、葉身、茎等の植物体中にAβを高濃度に産生させ、アルツハイマー治療、予
防のためのワクチンを生産することができ、さらにAβとアジュバント効果を持つタ
ンパク質との融合タンパク質を用いることにより、より効果的なワクチンなどの医療
品にも利用できるという話だ(特開2008-48622「バアミロイドβペプチドをコードす
る遺伝子を含有したイネ」)。

 



ここで、ボンジョヴィを聴いて頭を冷やそう。





そうなんだ、消費者が組合員になることも可能だ。スマートフォーンなどのデジタル
情報機器で、作付けした状態をリアルタイムで画面を通して見ることも出来るし、自
分の欲しい作物も事前登録しておけば、生産能力の許容に応じて、自動的に栽培でき、
グループ購入や自分で販路拡大も可能だ。そして、自分の持っているアイデアを次回
に反映させることも可能だから、付加価値もどんどん高めることも可能だ。そして、
なにより個人個人の緻密な情報に基づいて経営するから安定した生産が可能となる。
後は“Conecting the dots.”というわけだ。

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伊吹山を食べる。

2012年02月16日 | 創作料理

 

 

  Orecchiette con le cime di rape


【イタリア版食いしん坊万歳:オレッキエッテのブロッコリ和え】

具材:オレッキエッテ 500g、ブロッコリ(またはチメ・ディ・ラーバー)600g、
オリーブ油・塩・コショウ、焼きリコッタチーズ、またはペコリーノおろしチーズ


 

作り方:ブロツコリをよく掃除して小房に分け、深鍋にたっぶりの水を入れて火に
かけ、塩少々加えて沸騰させて、ブロツコリを゛アル・デンテに茹でる。それを手
早く取り出し、水気を切ってスープ皿に移し、ブロッコリ、たっぶりめのオリーブ
油、塩、コショウ、イタリア南部のブーリア地方特産の焼きリコッタチーズまたは
ペコリーノおろしチーズを加えてよく混ぜ合わせる。



小さな耳を意味するオレッキエッテ。オレッキエッテの起源は、イタリアのプッリ
ャ州ではなく、フランスのプロヴァンス地方の可能性が高いという。プロヴァンス
地方で古くは中世から南フランスの硬質小麦を使用したパスタ状のものを作ってい
て、パスタは非常に厚く円盤状の、親指で押して中央がへこんでいる。その特有の
形は乾燥を促進し、そのため飢饉への備蓄となった。また、長期間の航海に備え大
量に船積みされたということである。その後、13世紀にプロヴァンス伯の家系でも
あったアンジュー家の南イタリア支配の開始とともに、バジリカータとプッリャ全
土に広まったという話だ。

 【近江牛のコブ肉のトマト・ココット】

昨日のランチは、ル・ヴァン・ド・ヴェールのふきのとうパスタが食べたいという
ので予約なしで出かけたのだがこれがいけなかった。定休日ということで急遽、ク
ラブハリエ ジュブリルタンに切り替える。生憎の寒さと風が厳しい上に風邪を長
引かせ味覚と食欲は愚図ついている。早速、トマトと近江牛のココットと紅茶(
ダージリンとロイヤルミルクティ)をオーダしいただく。そうすると、カステッロ・
モンテヴィアーノ・ヴェッキオ(CMV)社の搾油直後に濾過することなく凍らせた
(マイナス25℃)ノンフィルターフローズン・エキストラバージン・オリーブオイ
ル(10ml瓶)が出されパン着けて食べると美味しいというので、試してみたが味覚
が悪い所為か格段にと言う印象はなかった。



ただ、ココットの牛肉がすごく軟らかく口当たりが良いので、シェフの小金井さん
が挨拶にきたのでどの部位を煮込んだのかたずねてみたたら肩肉のコブの部位との
返事だったが、筋もなくヒレ肉より繊維質の程良い食間が残り、大変美味しかった
と礼を言った。果樹の甘みのあるハーブのパンチある野菜サラダの完食ができない
と彼女にいうとそれじゃ食べるといって完食した。


食後、階下のパン工房にこの間やり残した伊吹山を形取ったパンケーキを(「ジュ
ブリルタンで税制
」)買って帰るということで立ち寄る(巻頭と下の写真)。チョ
コとカスタードクリームベースチョコチップ、くるみやドライフルーツが入り、甘
すの嫌みなく軽快なフットワーク風味で美味しく頂けた。“やった、冬の伊吹山を
喰ったゾ!”とフォークを握りながら子供のようにガッポーズ。

 


【海洋の温度上昇を確認】
  

 

黒潮やメキシコ湾流など世界の主要な5暖流の水温が、この百年間で海洋全体より
2倍以上上昇していることを、中村尚東京大教授(気候力学)らの国際チームが突
き止めたという。暖流は、赤道付近の暖かい海水を中緯度海域に運び、熱を大気中
に放出する。暖流の急速な水温上昇は、沿岸の漁業や気象にも深刻な影響を及ぼす
だろう。この成果は、英科学誌ネイチャー・クライメイトチェンジ3月号に掲載さ
れる。国際チームは、船や人工衛星などによる海域の観測データを集約している日
米欧など8研究機関の記録をもとに、1900~2008年の5暖流の水温や流量などを解
析。これまでの成果では、海洋全体の水温上昇は約1世紀で平均0.6℃に対し、黒
潮、東オーストラリア海流、ブラジル海流は1.3℃、アガラス海流は1.4℃、メキシ
コ湾流は1℃、5暖流の平均上昇幅は海洋全体の2倍以上だという。上昇の原因と
して、20世紀に急速に進んだ地球温暖化の影響などが暖流により強く表れたと、チ
ームは見ている。日本列島に沿って流れる黒潮は、この百年間で約50キロ北上、流
量も増え、水温上昇は水深約400メートルにまで及び、百年間に蓄積した熱量が水面
から放出されたと仮定すると、1平方メートルで5トンの氷を解かす規模に相当す
。中村教授は「水温上昇が、暖流でより大きく表れることが初めて分かった。
潮などを観測することで、地球規模の変化をいち早く察知できる。また沿岸の異常
気象の予測の精度向上にも役立つ」と話しているという。これは、わたし(たち)
の予感を数値的に裏付けるものである。 

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デフレの中の八策

2012年02月15日 | 時事書評

 

 


【インフレターゲットに動き】



 

     企業社会の到来は、人類の歴史における重大な転換点となるかもしれ
      ない。1873年の世界恐慌は1776年のアダム・スミスの『国富論』の出
     版に始まったレッセ・フェール(自由放任)の世紀に終止符を打った。
     同時に福祉国家を誕生させた。しかし今日では誰もが知っているよう
     に、その福祉国家も百年をかけて終わりを告げた。福祉国家は、人口
      の高齢化と少子化という問題に直面しつつも生き残っていくかもしれ
      ない。だが、それが生き残ることができるのは、企業家経済が知識の
      生産性の大幅な向上に成功したときだけである。

               P.ドラッカー『イノベーションと企業家精神』


日銀は、10年に始めた包括的な金融緩和策を当面は継続する姿勢を明確に打ち出した。
日銀は国債などの買い入れ基金を10兆円積み増して市場の資金をジャブジャブにし、企
業の設備投資や一般家庭の消費を促すことでデフレ脱却に結びつけたい考えだ。しかし、
国内ではこれまでの緩和策で、長期金利の指標となる10年物国債の利回りが、既に1%
を割り込む超低水準に下落。これ以上の金利低下は難しく政策効果は限られている。ま
た、欧州債務危機など世界経済の先行きに不安がある中ではたとえ低金利で借りられて
も、企業の設備投資意欲は高まらない。そもそも日本でデフレが長期化しているのは、
少子高齢化による国内の需要減少など構造的な要因が大きいとの指摘もあるなかでの今
回の動きだ。

白川方明・日銀総裁は14日の会見で「デフレ克服には潜在的な成長率を高めることが必
要。それには企業、銀行、政府、日銀が協力して役割を果たすことが必要だ」と述べ、
日銀の金融政策だけでは限界があるとの考えも示唆している。ところで、
インフレ目標
を達成することの難しさもある。適切な物価上昇率の水準を設定し、その目標に沿った
形で金融政策を行うという広い意味での「インフレ目標」は、既に多くの先進国で導入
済み。欧州中央銀行(ECB)は「2%以下で2%近く」を中期的な物価安定目標と定
義し、米連邦準備制度理事会(FRB)も1月に2%を目標(ゴール)と定めたばかり
だ。白川総裁は「FRBと日銀の政策運営の枠組みは同じ」とし、日銀が打ち出した政
策は、物価上昇率だけを見て機械的に金融緩和・引き締めの判断をする狭い意味での「
インフレ目標」ではない強調してるがこれは極めて妥当な見識ではある。

なかでも、英国ではイングランド銀行(BOE)が物価上昇率2%を目標に掲げている
が、最近では上昇率は4%に達しているという。それでも景気低迷を理由に金融引きし
めには踏み切れず、目標は形骸化しつつあるという。BOEと異なり日銀は目標が達成
できなくても責任が問われることはなく、市場では「政策運営に対する拘束力がない。
物価上昇率1%という数値を掲げただけで実効性に欠ける」という見方も至極当然だ。
日銀がデフレ解消に向けて従来より前向きになったとはいえ、従来通りの金融政策を続
けるだけでは需要を押し上げることはできず、1%の物価上昇率を実現するには大きな
壁があるというわけで、決意表明にとどまり、インフレターゲットとは言い難い。資産
買い入れ基金を10兆円積み増したことで、日米金利差が開く期待から、円高を緩和する
効果は生じたが、今後米欧との金融緩和競争が続けば追加緩和効果を帳消しになるだろ
う。資産買い入れ増額策は、これまで55兆円を実施しても効果が薄いという指摘は、総
務省が先月発表した11年平均の全国消費者物価指数(10年=100、生鮮食品を除く総合)
は99.8と前年比0.3%下落し3年連続のマイナスとなっており、下落幅は10年から縮小
したものの、これは原油などエネルギー価格上昇の影響が大きいく、需要低迷でテレビ
やエアコンなど耐久消費財は値崩れが続いており、「一日も早くデフレ脱却を図ること
が経済財政政策の最優先課題。政策を総動員する」。古川元久国家戦略・経済財政担当
相の思いとは異なり、デフレ脱却には時間がかかりそうな状況にある。



上の表は、日本の国内総生産額(2011年)の1、2、3%に該当する概算金額で3%で
15兆円だが、為替変動や総購買力平価GDPの17倍もの実体経済と乖離した約840兆円、日
本円にして7
京円もの過剰流動性、あるいは通貨量(「花札屋、賭場に乗り込む Ⅰ」)
による影響が極力小さいことを前提にして考えた年間のインフレターゲット金額として
これに似合う財政出動、例えば「高速道無料化」政策に振り向け、国内消費促進法、大
型トラック物流車両のグリーン化(バイオディーゼル化)促進法などの補完整備とセッ
ト実施したならば対費用効果(勿論、二酸化炭素排出量削減効果などの評価指標を含め)
が上がることが期待される。もっとも、先ほども紹介した膨大な過剰流動性が世界中の
勤労庶民の生活実体と乖離している限りにおいて外乱要因としてうまくいかないことも
考えられる。

ところで、高速道路を無料化した場合の経済効果について国土交通省が試算を行ってい
たことが明らかになっている。一般道の渋滞が解消されることなどから、直接の経済効
果を2.7兆円と見込んでいる。これまで「試算は存在しない」として隠してきたが民主党
の公約に有利な結果だったため公表しなかった可能性があったからだ。試算は07年度に
国交省の国土技術政策総合研究所が実施したもので、「3割引き」「5割引き」「10割
引き(無料)」の3パターンについて経済効果や渋滞予想区間を詳細に調べ、無料の試
算は、首都高速、阪神高速を除く高速道を無料化した場合のもので、民主党公約と一致。
経済効果は(1)走行時間の短縮(2)燃費など走行経費の減少(3)交通事故の減少
の三つの効果を、国交省の基準に基づき金額に換算た。 高速道自体の経済効果は、渋
滞増加などで年間マイナス2.1兆円となるが、車が流れやすくなる一般道が4.8兆円のプ
ラスとなり、差し引きで「2.7兆円の効果が生じる」としたものだった。

 

 

さて、このブログでも掲載しているが、この現在のデフレの最大要因は「科学技術革新
」(=デジタル革命)により惹起された(寄与率の計算や数字はないが、その影響率は、
90%を超えているのでは)と考えており、これを高付加価値化と定義しプラス評価とし
て積極的にこれを貨幣価値に転換するあるいは変換することを、わたし(たち)は「イ
ンフレターゲット政策」と捉えているが、これに気づき研究開発するグループの出現に
期待している(なぜ、自分でやらないかってか? うぅ~ん、時間がないね)。

【船中八策とは】



大阪維新の会から「船中八策」がでてきたが、ザッパな感想なんだが、一番驚いたのは
「外交・安全保障」の日米豪の三国同盟(軍事同盟?)だ。アングロサクソン、ユダヤ
コンプレックスの裏返し? 新古典派の拝金主義への憧れ?なのかと疑ってしまうほど
の世界観に橋下徹大阪市長がいみじくも言っていたが、見たとたん「どん引きするでし
ょう」と言うぐらに時代錯誤な違和感でどん引きだ。それ以外は、個別差異を相互確認
し妥協すれば大半は納得出来るのではと踏んでいるが、こればかりは詳細背景を語って
もらわなければどうにもならない。



【有機エレクトロニクスの新たなステージ】

住友化学が開発した材料を使用して、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University
of California, Los Angeles:UCLA)のヤン・ヤン(Yang Yang)教授が作製した有機薄膜太
陽電池の変換効率が、米国の国立再生可能エネルギー研究所 (The National Renewable
Energy Laboratory
:NREL)において10.6 %であると認定され、世界トップレベルとなった。
NRELは、太陽電池の分野で世界的に有名な研究所、太陽電池の性能を評価して公式に認
定する機関だという。

有機薄膜太陽電池は、軽量で薄く、フレキシブル化が可能なため、次世代の太陽電池として期
待されている。印刷法により大面積のセルを連続して製造できるため、現状主流であるシリコン

系太陽電池と比較して、製造コストが安くなる。 今回作製された有機薄膜太陽電池は「タン
デムセル構造」(図参照)。タンデムセル構造は、吸収する波長範囲が異なる2種類の
光電変換層を組み合わせることにより、広範囲の太陽光エネルギーの利用が可能となる
ため、単セル構造と比べて、高い変換効率が得られるが、吸収波長の異なる材料の組み
合わせや中間層の材料によって、性能は大きく異なります。今回の10.6%という変換効
率は、UCLAの短波長吸収型材料と電気的損失を最小化する中間層材料、および住友化学
の高効率の長波長吸収型材料の組み合わせにより達成された。

 



ぼくたちは、たくさんの失敗をしてきたし、その度、たくさんの人たちに助けられてき
た。あるいは理不尽にも虐げられたりもしてきたが、その度、それなりに必死になり、
態勢を立て直し頑張ってきた。研究開発もよくにたものだが、小さな成功もたくさんし
てきたし、それが今日のプライドにも繋がっている。そして、これからも、旅立つまで、
何かに挑戦していくだろうと。

 

                                   

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嵐の電気自動車時代

2012年02月14日 | ネオコンバーテック

 

 

  

【18年後に電気自動車は二百倍に】 



ホイットニー・ヒューストンでなく、工藤静香の「嵐の素顔」からのイントロとなって
しまったが、馬力があって、まぁええやろと。富士経済の調査では2030年にはEVつま
り電気自動車が今年度比HVやPHVつまりハイブリッドカーを出し抜き千四百万台の
二百倍の市場になると予想している(走行距離により各国の市場も変化するが)。デジ
タル革命、第5則のイレージングの具現なのだが、環境リスク本位制時代ではすんなり
といくはずもないだろうが、ここは昨夜のカルピスの「はちみつ仕立てじょうが湯」の
焼酎湯割りが功が奏してか、風邪の痛みもなく快調で景気の良い話で作業に入る。



【微空間を支配する雅楽】

そういえば、この間の前職場の新年会では、リチウム電池の話がそれを担当していたO
氏のひちりきが話題となっていたっけと思い出しネット検索を始めると「電池の製造方
法、電池、車両および電子機器」の新規考案が提出されていた。それによると、負極活
物質材料を含む塗布液をノズルスキャン法で塗布し、平坦な負極集電体の表面から突出
したライン状パターンを形成→固体電解質材料を含む塗布液をスピンコート法などで塗
布し固体電解質層を形成→ライン状パターンのた塗布液が、ライン状パターン間に露出
した負極集電体の露出表面に向けて流れ落ちる→露出表面覆う→固体電解質層の厚さで
ライン状パターンの高さよりも小さくなるよう電解質層の厚さ制御。この様に固体電解
質を用いた電池の製造に際して、平坦な基材表面から突出した凸部(活物質)形成する
とともに、凸部で覆われない基材表面を覆う活物質層の厚さを凸部の高さよりも小さく
することで活物質を薄い電解質層を介して広い面積で対向させる。

 

【符号の説明】

11 負極集電体層(基材、第1集電体層) 12 負極活物質層(第1活物質層) 14 正極活物
質層(第2活
物質層) 15 正極集電体(導電膜、第2集電体層) 31 ノズル 121 ライン状パ
ターン(凸部) 121a 凸
部 S102 活物質塗布工程 S103 電解質層形成工程

        

1ミクロン以下の空間設計がますます重要となるが、単にサイズだけではなくひちりき
のダブルリードの葦舌設計のように微妙に共振する表面波動の設計が大切だという喩え
が頭を過ぎったがヘテロな界面の空間設計の肝となると腑に落とすことに。

 Gnocchi di semolino


【イタリア版食いしん坊万歳:セモリナ粉のニョッキ】

具材:硬質小麦粉(セモリナ粉)300g、卵2個、牛乳1リットル、バター150g、パルメ
ンかパダノのおろしチーズ100g、塩、コショウ、ナッツメッグ(グリュイエルチーズ)

つくり方:簡単で、しかも素朴なニョッキ料理でだが、味は悪くない。キャセロール鍋
を火にかけ,牛乳を熱し、バター大さじ2杯、ナッツメッグひとつまみ、塩、コショウ
もそれぞれひとつまみを加え、牛乳が沸騰してきたら、セモリナ粉を一挙に投げ入れて、
粒玉ができないように木のヘラで精力的にかき混ぜながらポレンタ状にする。そうした
ら、火からおろして卵2個、おろしチーズ大さじ4杯をえてかき混ぜ、大理石の作業台
に流して、5mmの厚さにならし、ポレンタを冷まし固める。小さなグラスの縁を下にして、
円盤状の二ョッキをいくつもくり抜く。グラタン皿の底にバターを塗り、下一段に円盤
状のニョッキを敷き詰め、その上に端と端にまたがせて二段目のニョッキを重ね合わせ
ていく。その上から溶かしバターを散らし,パルメザンかパダノのおろしチーズ、また
はグリュイエルおろしチーズをふりかけて、オーブンに入れ黄金色に焼く。



ところで、今日の「あさいち」で電子レンジでできる本格的な中国おこわの紹介されて
いた。面倒な下ごしらえもなく、レンジにかけるだけでプロ顔負けの味わい深いおこわ
ができるというのだ。そこでは加熱ムラが弱点でその克服するわざが詳しく紹介されて
いて大変参考になったが、ローストビーフは表面にたっぷりと塩を付けすり込ませてお
くと、塩が表面の水分や肉質とからみ加熱し芯を生肉状態にし旨味を閉じこめる効果が
あるとか。具材は60センチメートル以下に裁断することで加熱むらが防げるという。と
ころで専用の容器や蓋を準備しておけばラップをいちいち施すことなく蓋をするだけで
料理できることを確認させてもらった。

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どうしょうもない一日

2012年02月13日 | 環境工学システム論

 


【カドミウムフリー化合物系太陽電池】

 

シリコン系から比べ化合物系(CIGS)は低変換率にも関わらず、散乱光の取り込み
や高温対応、陰翳による出力低下がなく、低コストが実現できるので、応用範囲が広く
実用拡販が期待される反面、光電変換素子膜中のカドミウムは環境的側面で不利となる。
このため、n型半導体中のカドミウムフリーの実現性を考えてみた。

薄膜技術は、現在、半導体デバイス、特に光電池(PV電池)のコストの低減を目的と
して開発されている。従来の太陽電池が、複数枚の固体結晶シリコンウェハから作製さ
れて通常数百ミクロンの厚さを有するのに対し、薄膜材料は、直接、基板上に堆積して
2μm以下の層を形成するため、材料コストと製造コストが低減することになる。薄膜
技術は、生産コストを更に低減させるモノリシック集積化、電気接続部のその場形成を
可能にする。

薄膜材料は、テルル化カドミウム(CdTe)、2セレン化銅インジウム(CIS)及
びその変異体、アモルファスシリコン、及び、多結晶シリコン(<50μm)を含む。
近年、技術の進歩は、特にCdTeとCISの薄膜技術において進んでいる。両材料は
高い吸光係数を有し、このため、殆どの入射光は、膜の1~2μm内で吸収されること
になる。これらの材料は、吸収層として用いられる場合、例えばCdSの層と組み合わ
されてヘテロ接合を形成し、前面電極と背面電極との間に挟まれて太陽電池を形成する。
尚、吸収層では、入射した光子が電子-ホール対を生成する。これを、電気特性の連続
膜が、予め作製されたナノ粒子の2つ又は3つの分散液を連続して印刷及びアニールす
ることで下図のように生産できる。

特表2010-525566

Cdに関連した環境と健康の懸念から、好ましいPV電池は、代わりにZnS、ZnO(
O,OH)、又はInを使用したカドミウムフリーのものである。従って、ガラス
カバー上のZnO層は、電池のスーパーストレートを形成している。ZnO/ZnO(O,
OH)/CIGS/Mo電池の性能は、吸収体層307内に他の半導体材料の層を導入す
ることによって改良又は最適化することが出来る。(例えば、次の表1に示す様に)例
えばSeがS又はTeに置換され、CuがAgに置換され、若しくはIn又はGaがAl
に置換されたCIGSの変異体は、価電子帯及び伝導帯のエネルギーを操作して電子-ホ
ール捕獲を補助するために使用することが出来る。本発明の実施形態は、これらの付加
的な層を結合するための便利な手段を提供する。更に、もしナノ粒子源が接合層、また
基板、スーパーストレートに使用可能であれば、必要とされるアニールの温度がデバイ
ス内の他の層に弊害をもたらさない限り、同様に、これらの層を、印刷又はアニールに
よってデバイス中に結合することが出来るという。


これが実現すれば、シリコンのように反射光の心配がなく、入射光の指向性も緩和され
るので被覆光電変換素子から発生する電流の最適制御すれば三次元(立体機構)展開が
可能となり、例えば、電気通信柱や塔を円筒形に敷設することも出来、太陽電池の水平
的敷設面積の極小化が図れるるため、シースルー型薄膜系太陽電池との併用で低密度型
とはいえ極めて現実的なデバイスになるとわたし(たち)は踏んでいる。


【ドットフランク法の行方】

米国で2010年7月に成立した金融規制強化の法律、ドットフランク法の改革が米金融界
にどの程度の影響を及ぼすかは、米国の
金融関係者だけでなく、日本を含む世界中の人
々にとって重要だとされ注目を浴びている。その影響に
ついて、最も軽度なのは米金融
界も債券金融システ
ムも大した影響を受けないというもの。2番目は、米金融界は大幅
益で大勢が解雇されるが金融システムは無傷だとする見方だ。米当局は、この状態
予測してドットフランク法を施行したという(田中宇の国際ニュース解説、2012.2.12)。
そして、最重度の3つ目は、債券金融システムの流動性が低下してリーマン倒産直後の
ようなシステム的な取引の凍結(市場の崩壊)が起こり、債券金利が上昇→金融界が大
打撃を受け→リーマン後のような世界不況、ドル基軸制の危機が再燃するシナリオだ。



3つのシナリオのうちどれが現実になるのかまだ予測し切れない。米議会は、米国債の
売買をドットフランク法の規制対象外扱いとしているが(→銀行に米国債の売買を規制
すると、売れ行きが悪化し、国債利回りの上昇という危険事態になる)、欧州に対して
は規制対象に入れており問題が指摘されているし表面上、米当局がすべての不良債権を
背負ったにもかかわらず、影の銀行システムの総残高が16兆ドルだったが、先日のロ
イターの記事では、総残高が60兆ドルにも上るという(“Q+A-What is shadow banking
and why does it matter?
”)。勿論、この法律の形骸化を図る金融勢力との暗闘もあり予断
を許す状況でないが、オバマサイドに立てば、2016年までに“イ・イ戦争”(→中東大
戦争)を回避することができ、中東の春が民主的勢力下で安定収束が実現でき、国内の
金融の新秩序による安定化が実現できれば“オバマの奇跡の復興”として歴史的偉業と
してその名を残すことになる。

【どうしょうもない一日】



昨日は寒い中、新年会を敢行。高齢の会員は流行風邪と寒さ対策のため不参加が続出し
二年連続不参加者が5名もに及んだ。議論は世間話に終始し、福井にある大飯原発の再
稼働にに対する共同行動の提案まで深まらなかった。勿論、会の意見としては稼働に反
対する意見だが、1名は慎重運転意見だっが、装置のストレス耐性評価以外の、ベント
や排気ダクトなどを含めた対策装置や原子力保安組織の抜本的な改組などの総合的な指
針が明確になされないままなら反対だという意見でこの会は収まった。それにしても、
金曜の新年会もそうだったのだが、飲み出すと食べなくなる傾向はこの日も続き、酒量
が少なくないにもかかわらず悪酔いとなった。 



これも、流行風邪で体調を崩したままなのだが、メルトダウン?まではいかないが状態
は福島第一原発とよく似た状態(温度上昇しているのは温度計の故障との東電見解だが)。
翌朝の頭痛が気分をより鬱ぎ込んでしまったが、テレビのスイッチを入れると「世界一
周ヨットレース 2011-2012」がたまたま映し出したが、ここでも、アゲンストな気分に
はなれず、それでいて予定の作業に着くこととなった(どうしょうもない一日だなぁ)。


 

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