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線虫の嗅覚を用いて高精度にがんを判定

2015-03-17 | 健康・病気
 九州大学は、線虫を使って微量の尿からがんの有無を高度に識別できると発表した(3月12日)。様々な種類のがんを、早期の段階で高精度かつ安価に検出することにつながると言う。
 この成果は、九州大学の広津崇亮助教、伊万里有田共立病院の園田英人外科部長、九州大学の前原喜彦教授らの研究グループによるものである。
 特徴は、
  尿1滴で検査でき、苦痛を伴わない
  尿の採取に当たって食事制限は不要、健康診断などで採取した尿を使える
  診断結果が出るまでの時間は、約1時間半と短い
  1検体あたり数百円以下のコストで検査できる
  多くのがんを1度に検出できる
    対象とした10数種類のがんをすべて検出できる
    その中には早期発見が難しい膵臓がんも含まれた
  ステージ0または1の早期がんや、従来手法では見つけられなかったがんも検出できる
  検出感度は95.8%と高い
 がん患者は特有の匂いを発することが知られている。研究グループは、この匂いを識別する生物として「C.elegans」と呼ぶ線虫に着目した。線虫は嗅覚に優れた生物で、犬と同等の約1200種の嗅覚受容体を持つと言う。臭い試料を尿とし、がん患者の尿20検体と健常者の尿10検体について、線虫の反応を調べた。すべてのがん患者の尿に誘引行動を示し、すべての健常者の尿には忌避行動を示した。
 この結果に基づき、線虫の嗅覚を活用したがん診断テストを実施した。242検体(がん患者が24、健常者が218の尿)での線虫の反応は、がん患者24例中23例が陽性を示し、健常者218例中207例が陰性を示した。すなわち、感度(がん患者をがんと診断できる確率)は95.8%、特異度(健常者を健常者と診断できる確率)は95.0%だった。同じ被験者について同時に検査した他の腫瘍マーカーに比べると、感度が圧倒的に高かった。
 ◆線虫
 使用したのは、体長1mm程の線虫。
 線形動物は、線形動物門に属する動物の総称。線虫ともいう。
 大半の種は土壌や海洋中で非寄生性の生活を営んでいる。
 土壌中に莫大な個体数がおり、地球上のバイオマスの15%を占めているとも言われる。
 体は細長い糸状で、触手や付属肢を持たない。基本的に無色透明である。体節構造をもたない。

 今日は晴れ、気温も高く最高気温16℃の予想。・・春が来た。
 久しぶりに畑に行ったらヒメオドリコソウの花が咲いていた。纏まって咲いていると綺麗。でも、葉に悪臭がある・・揉むとより強くなる・・触らずに観賞。
 ヒメオドリコソウは、ホトケノザと葉や花が良く似ているが、五重塔の様に重なった紫がかった葉・葉面の細脈に沿ったしわ・毛が生えた葉や茎が四角形などが特徴。
 名(ヒメオドリコソウ:姫踊子草)の由来は、オドリコソウ(踊子草、シソ科オドリコソウ属、花の形が笠をかぶって踊る人の姿に似る)を小さくした様な花からと言う。
 ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
 シソ科オドリコソウ属
 二年草
 ヨーロッパ原産、明治時代中期に帰化を確認
 開花時期は2月~5月
 上部の葉は赤紫色を帯び密集、その葉腋に淡紅色の唇形花がつく