シパダンでは、どんなに多種多様なエビがいようと、「クリーニングシュリンプ」や「ロブスター」と超ざっくり分類。
そんな環境でずっと潜っていたので、私には、エビカニの名まえをいちいち調べようなんて習性はなかった。
昨今の治安悪化で、シパダンに思うように行けず、(とはいえ次のトリップを画策中)、セブや沖縄のマクロ専門店(?)に足を運ぶようになり、さすが日本人のショップは、事細かに名まえを網羅するので、エビカニも、ちゃんと覚えようと思うようになった頃。
エビさんたちには、まだ標準和名がついていない種も多く、難解な名まえの多いこと!
学名をカタカナにしたものだと、恐竜の名まえとか、原人の名まえみたい…
ヒメイソギンチャクエビ属「ハモポントニア・フンジコーラ」
なんとか名まえを記憶。
今はばっちり。でもすぐに忘れそう…
英語のポプコーン・シュリンプ。
カイメンカクレエビ属。「ペリクリメナエウス・ストォルチイ」
このコスミック感がたまらない。
オトヒメエビ属、「ステノプス・キアノケリス」
よく見事なシンクロをしている。
むずい名まえのエビの中で、いちばんはじめに覚えたのは、フィコカリス属の「フィコカリスシムランス」
でも、写真は満足にとれず、すっとび…。
イソカクレエビ属の「ウィル・フィリピネンシス」。これなら簡単。
さて、和名ありのエビさんたち。
名は体を表しているのかどうかわからないけれど、素敵な名まえを持つもの多数。
まずは、先ほどの、ステノプス・キアノケリスの仲間、もちろんオトヒメ属の「オトヒメエビ」。
どこにでもいるので、古くから知ってる。
めちゃめちゃカメラ目線!?
オトヒメという名のわりに、剛毛感があるけれど…。
アンキロメネス属の「ナデシコカクレエビ」。
いつだって、お行儀よい手つき(?)。
ワラエビ属の「ホシゾラワラエビ」。
ほとんどクモ。
どちらかというと、ヤドカリに近いらしい。
テナガカクレエビ属「オシャレカクレエビ」
オシャレカクレエビには2タイプあって、「サンゴ礁のエビハンドブック」によれば、「第2脚部の指部が橙色のタイプは、前節の両端が白色で長節の両端に黒色班がある」で、「指部が暗褐色のタイプは、掌節の両端が青紫色で長節の両端に橙色の斑点がある」そうで、こちらは後者のタイプ。
エビ、奥深すぎ。
和名はないけれど似た感じの「ロングクロウシュリンプ」
これまた微妙に模様の入り方の違う、テナガエビ系。
ツノメヤドリエビ属の「バサラカクレエビ」。
婆娑羅は、「南北朝の動乱期の美意識や価値観を端的にあらわす流行語で、華美な服装で飾りたてた伊達な風体や、勝手気ままな遠慮のないふるまいなどをいう。」んだそうで、このエビが、ウミシダの色彩にあわせて、さまざまなバリエーションがあったり、まあ、華美な感じに由来したものらしい。
棲み家を冠している種は、比較的記憶にとどまりやすい。
ホヤカクレエビ属の「ホヤカクレエビ」
ヒメサンゴモエビ属の「イソギンチャクモエビ」
こういう体勢のエビだけれど、いつものけぞっていて大変そう…と思ってしまう。
英語ではスクワットシュリンプ。スクワットというより逆立ちに見えるけれど…
キサンゴカラマツエビ属の「ムチカラマツエビ」
見た目が苦手だと思っていたら、思いっきりボケた写真に…。
特徴が名まえに入っている和名のエビさん。
テッポウエビ属の「コシジロテッポウエビ」
なまっちろくて黄ばんでいるだけの印象だけれど、ブルドーザー部隊後方の子の腰が、確かに白い。
続いて、カニ系。
トサカガザミの仲間。
ウミアザミ、もそもそちくちくしそう…。
マルガザミ。
カニではなくカニダマシ。
「アカホシカニダマシ」
カニダマシがあまり好みでなければ、もちろんヤドカリも圏外。
突然目の前に現れたらとっとくか~
これはアオボシヤドカリっぽいけれど、アオボシが、にぶ~い色になってしまった。
そして、手持ちの資料ではさっぱりわからなかったヤドカリ。
これらは、ほんの氷山の一角。
もっともっとエビカニコレクションしなくちゃ。