ココナッツウォーターは、ボルネオの天然ものに限る。
でも、好きな時に好きなだけボルネオにいられるわけではない。
残念ながら、まだボルネオのココナッツウォーターをパッケージ商品化したものには出会えていない。
心はいつもボルネオのココナッツウォーターを求めて、未知のココナッツウォーターが売られていたら、もれなく手を出してみる。
そこにココナッツウォーターがあるから、ココナッツウォーターを買うのだ!
そして、ボルネオのココナッツウォーターの再来を期待しては、毎回、がっかりすることになるという図式。
日本で手に入るココナッツウォーターは、大部分がタイ製で、まったくどれもこれも甘いんだから!ってほど、甘い。
タイだけではない。
先日はバリのココナッツウォーターに、ことごとく残念な思いをいした。
もちろん、パックのものが天然のものとは似て非なるものになることは、容易に予測できる。
だからもう、パックのココナッツウォーターはやめよう…
何度そう思っても、天然のココナッツウォーターが好きすぎて、今度こそはと淡い期待を胸に、初めて見るパッケージにはもれなく手をだして、期待外れ…という無限スパイラルなのだ。
ところが2年ぶりに訪れたメキシコのココナッツウォーター事情は、ちょっと違った。
COCO NIAU
メキシコシティ―空港で、トランジット中に見つけた「ココ・ニアウ」。
そのパッケージは、ちょっと他と一線を画する。
「うわ~ワニ!自転車乗っとる!」
しかも、自転車の後輪はヤングココナッツで、ワニはシルクハットかぶったオシャレワニだ。
リアルなワニ顔、ワニ尾に「微妙ーーー!!!」って思った。
先日もインドネシアのココナッツウォーターが美味しくなかったので、不毛な展開は目に見えている。
インドネシアのは砂糖が入っているのが致命的だったので、まずは成分チェック。
昔スペイン語をちょっとかじったおかげで、砂糖不使用ってのが読めた。
ワニのインパクトが強すぎて、おそるおそるすすってみると…
「ココナッツウォーターだ!」
これはいける!
紙パックのにおいはどうしてもあるものの、甘みのない、ココナッツ玉から飲む味がした。
限りなく本物に近いココ。
ロスカボス空港でも売っていた。
coco dream
次に遭遇したのはココドリーム。
ラパスの小さなスーパーマーケットにあった。
ヤングココナッツを思わせるパッケージカラーに心ひかれる。
でも、だまされないぞ。
飲んだら、これも素晴らしくココナッツウォーター。
たったのMXN22.10!
nosso coco
ラパスの大型スーパーでみつけたのは、「ノッソココ」
マンゴやパイナップルのフレーバーつきもあったので、邪道と思った。
成分は申し分ない。
スーパーからの帰り道、軽く35-6℃ある中、常温のまま飲んでみたら…
ちょっと渋みがあるけれど、それがまたココナッツ!
A DE COCO
そして、ノッソココとならんでいたのが、「アデココ」
これもココナッツカラーのシンプルなパッケージがよさげ。
ここまでどれもまともだったから、これもまともだろうと思ったら、やはりこれも甘くなくて、おいしい。
成分もバランスがよい。
今回、メキシコで新たにみつけたココナッツウォーターは、どれも納得のゆく味だった。
紙パックの風味はどうしてもついてまわるが、わざとらしい甘みもなく、しっかりココナッツの味がする。
ワニのココニアウが、脂質ゼロでないぶん、他のココナッツウォーターよりわずかにカロリーが高いが、それでも330mlで71カロリーと優秀。
もう、これはココナッツウォーターの紙パックは、メキシコに限る!
世の中の食品輸入業者のバイヤーさんに、今すぐメキシコのココナッツウォーターメーカーとぜひ取引してください!ってお願いしたいくらいだ。