くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

ジンベイ週間

2006-03-30 16:14:24 |  ダイビング
この海のどこかにジンベイがいるはず!



例年、3月から4月の間の、どこかの1週間、KKの島まわりにはジンベイザメが集結するという。
しかしここ数年、KKでのジンベイ目撃談をまったく聞かなかったので、異常気象やら地球の温暖化やらで、生態系が変わってしまったのかな、と思っていた。
ところが、今年は、ひさびさのジンベイ当たり年だそうだ。
まさに現在、KK沿岸では、ジンベイが食べるエビが大発生中らしい。
エビは、ジンベイの餌として想像するオキアミ的な小型のものではなく、4~5cmもある大きなエビで、ローカルは、しっかりとってBBQにするそうだが、けっこういけるらしい。

先週、ラヤンラヤンに行く前の晩、KK在住の、シパダンやラヤンラヤンの元スタッフたちとごはんを食べに行った。
そのときに、「今、KKにジンベイがまわってるよ。」と、何枚ものジンベイ写真を見せられた。
ジンベイも見たいが、高額なラヤンラヤンをあきらめるわけにはいかない。
「ラヤンラヤンから戻ってきたあとでも間に合うかなぁ?」と言ったら、「1週間後では、もういなくなっていると思うよ。」とのこと・・・。

そして、ラヤンラヤンでの1週間はあっという間に終わり、おとといKKに戻ってきた。ラヤンラヤンからの帰りの飛行機で、「もし空からジンベイが見えたら、明日はダイビング♪」と、南シナ海の水面を、眠ることなく、凝視し続けた。
しかし、いくらプロペラ機の高度が低くとも、いくらジンベイが大きいといっても、空からはみえないのか、それらしい影はまったくない。
やはり時すでに遅し、ジンベイは、新たなるプランクトンを求めて、他の海域に旅立ったにちがいない、と思うことにした。


きのうは、朝からKKをじゃらんじゃらん。
朝、9時半すぎには、早くもフィリピノ・マーケットでココナッツジュースを飲んでいた。
通りをぼんやりとながめていると、見たことのある白人の老夫婦が歩いてきた。
ラヤンラヤンで、同じボートだったデンマーク人のご夫妻だ。
あいさつをすると、ご主人が開口一番、「We saw 2whalesharks from airplane this morning!」と興奮気味に語った。
さらにご夫妻は、今朝、KKの空港で、私たちより1日先にラヤンラヤンを出た、ミケルというインストラクターに偶然再会したそうで、奥様が、「ミケルは、きのうのKKで、12匹のジンベイザメが目撃された、と話してたわ。」と追い討ち。
たいへん!こんなところでまったりしている場合じゃないよと、ココナッツジュースをいっきに飲み干し、即KKのダイビングショップに電話。
しかし、ショップのスタッフからは、「う~ん、もう1週間見てないよ。」との返事。
「とりあえず、ダメ元で、明日のダイビングボートに、シュノーケラーとして乗りたい!」とたのんだら、「それはいいけど、今年のジンベイ出没エリアは、マヌカン島周辺だけど、明日はマムティック島だよ。どうする?」ということになった。
KKの沿岸は、トゥンク・アブドゥル・ラーマン・パークと呼ばれるマリンパークで、ガヤ島、マヌカン島、サピ島、マムティック島、スルグ島といった5つの島々からなる。
どの島も、KKからボートで10~20分程度。過去、マムティックでも、スルグでも、ジンベイが出たという話を聞いたことはあるが、今年は、マヌカンでしか見ていないらしい。少しでも可能性がある道を選びたかったので、そのショップでのマムティックゆきはやめ、ホテルのゲストリレーションズに、「あしたマヌカンにシュノーケリングに行きたい」と相談し、ツアーを予約してもらった。
ラヤンラヤンのあと、KKには泊まらずにそのまま帰った友達に、デンマーク人夫妻の話をさっそくメールで伝えると、ラヤンラヤンでは、ハンマーヘッドの壁とニタリが当たったものだから、「イマノアナタニハ、サメノカミサマガツイテイル・・・。」と、無理なレスが返ってきた。


そして今日、マヌカン島へ行ってきた。

マヌカン島・・・。
一体、前回は、いつここに上陸しただろう。
前は悪さをするモンキーもいる、素朴な島であったが、観光客を仕切る胡散くさめなツアー業者のせいか、ずいぶん観光ズレした感じになっていた。
モンキーも駆除されたとか。
海に入り、気の強いスズメダイにかまれながら、沖へ行くと微妙にエビが漂っていた。
確かに大きなエビで、ふむふむ、これがジンベイのごはんかぁ、とちょっと感心。
アオウミガメが一匹やってきたが、シパダンのカメとは違って、警戒心が強く、ヘッドファーストで近づくと、急いでどこかへ消えていった。                   


結局、約1時間のシュノーケリングで出会ったのは・・・。
ジンベイではなく、前にシパダン・ダイブ・センターで働いていたインストラクターだった。
この界隈で、真剣に巣潜りしている人間なんていないから、あれっと覗き込みに来たようだった。
水中で、顔を見てお互いびっくり。
彼はたまたま、学生のシュノーケリングを指導しに来てたらしい。
水面で、「先週、まさにこの場所で、俺はジンベイに会ったゼイ。」と自慢された。
「でも、今年のジンベイはもう終わったよ。」とあっさり。
あとから聞いた話では、デンマーク人が話していた、きのうKKでトータル12匹のジンベイが目撃された、というのは、きのう起こったことではなく、おそらく、今年度のKKでのジンベイ目撃のトータルがちょうど12匹くらいというのが、ゆがんで伝わったのではないか、という結論だった。
では、彼らが機上から見た、2匹はなんだったのだろう。
もしかしたら、場所が、KKの沿岸から少々離れたところだったのかもしれない・・・。
ジンベイがいれば、夕方までマヌカン島にいようと思っていたが、シュノーケリングで、日焼けもかなりしたし、13時半のボートでさっさと戻ってきた。
シャワーは浴びたが、なんとなく、潮っぽい・・・

そして、今は、メリディアンのロビーにあるラウンジパブでハッピーアワー。
ワイヤレスも使えるし、時間つぶしには悪くない。
しかし、開業して日の浅いこのホテルでは、日本人がまだ珍しいのか、次々とバーテンがやってきて、あーだこーだと話しかけるので、何を書いているかわからなくなってきた。
ついには、マネージャーまで出てきて、名刺までもらってしまった。
ジンベイには、出会えないであろうことは、なんとなくわかっていた。
まあ、なつかしいシパダンゆかりの人物との遭遇・・・。考えようによっては、ジンベイよりレアだ、とポジティブシンキング。
ジンベイ@KKは、来年以降に期待。

壁ハンマー、 ラヤンラヤン(2006年3月22日~27日)

2006-03-29 19:04:29 |  ダイビング
カパライのあと、KKで1泊。
そして、3月22日から5泊6日の日程でラヤンラヤンへ。
狙いはもちろんハンマーヘッドシャーク。
それも、群れ。
群れでなければ、意味がない。
ラヤンラヤンはこれで3回目。
過去2回は、ここでの最大のウリであるハンマーの群れに遭えずじまいで、リベンジなのだ。

ラヤンラヤンは、滑走路と、リゾートと、鳥の巣と、マレーシア海軍のベースしかない人工島。

そして海は・・・
「ラヤンラヤンは、ハンマーが出ないと、何もいませんよ。」
これは、ボルネオ専門の旅行会社のオヤジの言葉だ。
クレームにならないよう、ラヤンラヤンにどうしても申し込みたい人がいたら、あらかじめ、そう断っておくんだそうだ。
そんな言葉に耳も傾けず、はじめてラヤンラヤンに行ってみたのが2000年9月のこと。
近年のラヤンラヤンは、8月末でクローズしているくらいだから、9月は完全にオフシーズンなわけだ。
確かにボートは1パイしか出ておらず、ダイバーの数より、アマチュア無線に来ていた人数の方が多かった。
私は、アマチュア無線のことはまったく知らないが、この島からだと、どこと交信しても、ラヤンラヤンがとても不思議な場所としてとらえられ、無線的に最高らしい。
ラヤンラヤンでのハンマーヘッドが見られるシーズンは2月~5月といわれているが、わざわざ9月のラヤンラヤンに行ったのは、どちらかというとボルネオのダイブサイトを網羅したかったから。
噂どおりのなにもいない海に、ふむふむ、と思っただけで完結。
もちろん、何もいないといっても、レアもの・大物がいなかっただけで、魚影はまあまあ、しょっちゅうイルカの鳴き声は聞こえてくるし、広大なリーフのコーラルはとてもキレイで、手つかずの海な感じはあった。
ただ、そのときは、またこなくちゃ、という気持ちにはならなかった。

2度めは去年で、2005年5月。
GWの後半で、多くの日本人が帰ってゆくのと入れ替わりで島に入った。
GW中は、ハンマーヘッドの群れが大当たりだったらしいが、私たちが着いた時には、時すでに遅し。
初日の1本目にハンマーの単体が現れた、それがすべてだった。
ハンマーの群れに過剰な期待を抱いてのトリップだったので、ハズレ感が大きく、その時は、ラヤンラヤンに来ることはもうないだろう、くらいの勢いだった。
それが、喉もとすぎれば、、、で、冬になると、ラヤンラヤン、リベンジしようかな~、と思うようになった。

そして3度目の今回。
ラヤンラヤンは、リゾートチャーターのミニ飛行機も、宿泊代も高いので、なんとしてもはずしたくない。
いや、はずせない!?
ハンマーのピークは3月下旬からGWまでだそうで、今回は、シーズンも万全を期して臨んだ。
日本を出発するまで、日々、ラヤンラヤンのブログのハンマー出没状況に、一喜一憂していた。 



2006年3月22日
この期におよんで、どうにも気の進まないラヤンラヤン。
ゆうべ、KKのアンジュン・センジャの屋台で、元SDCやら、去年ラヤンラヤンで働いていた人々とごはんを食べ、彼らの話によると、KKの海には、いま、ジンベイが回っているという。
さらにマンタナニには、ジュゴンがいるという。
一か八かのラヤンラヤンなんて行ってる場合じゃないじゃん。
ハンマーリバーは、シパダンで見たしぃ~。
KKでジンベイ見たいしぃ~。
ジュゴンはもっと見たいしぃ~。
ラヤンラヤンを全額捨てても、KKに残ろうかなー!?という思いが頭をよぎる。
まあ、友だちになだめられて、ラヤンラヤンへ飛ぶ。
もひとつ、気乗り薄なのは、ラヤンラヤンゆきの小型機が憂鬱。

1回目は、飛行機の形はしていたけれど、旧式なプロペラ機に、超臭うロシア人パイロット二人。
機内の表示はロシア語オンリー。
時々計器を見て、首をかしげるのが不安だった。
字は読めないは、臭いは、不安なフライトでハンマーゼロ。

2回目は、箱フグ型の、これ飛べるの?って形の飛行機。
パイロットは、マレーシア人。
におわないが、後ろから見ると、頭の大きさと首の太さが一緒で、首の肉が気になる。
操縦席には、おもちゃの(?)扇風機がついていた。
ハンマーは1。

ところが、今回は、空港に来てみたら、サバ航空のチャーター機だ。
超マイナーな、ローカルのチャーター会社だけど、なんとなくほっとする。
飛行機が高度を下げるにつれ、海面をくいいるよに見つめ、今年こそは!と祈るような気持ち。

サバ航空のミニミニ航空でやって来たラヤンラヤン。

さて、今回のハンマーRESULTはいかに!?


1日め
なんもなし。
ラヤンラヤンでのダイビングは、午前2ダイブ、午後1ダイブ。
チェックインの日には、午前と午後各1ダイブずつのみで、午前11時のボートが、最初のダイビングとなる。
エントリー早々、水深40mをどんどん外洋に泳ぐが、ホワイトチップをリーフ寄りで1匹見ただけ。
ハンマーもいなければ、リーフも見失った。
そして、ダイブマスター(誰とは言わないけど、元ボルネオ・ダイバーズ)は、皆をリーフに導くこともできず、わずか26分で浮上。
幸先悪いスタートだ。


2日め
ラヤンラヤン事情に詳しいリピーターの友達のすすめで、ミケル(マイク)というデンマーク人のダイブマスターをリクエスト。
彼は、前日、リゾートのプールサイドでスナックをつまむ私たちのところにやってきて、「明日からガイドするミケル」と挨拶しにきてくれた。
そして「約束はできないけれど、ハンマー探しにベストを尽くす」と。
ミケルのブリーフィングでは、「ハンマーヘッドやら、なにか特別なものが出たら、Stay cool! Ice cool!絶対追いかけるな。」とのことで、大物への期待大だったが、この日はハズレ。


3日め
1本目は何事もなく、さすがに、私はよくよくラヤンラヤンの神様に見放されているのではと、なんとなくあせりが…。
2本目、ミケルと同じ深度を保ちつつ、リーフから離れて泳ぎはじめたら、

ほどなくハンマーが単体で登場した。
そいつは、貫禄たっぷり、ふてぶてしく私たちの前をゆうゆうと泳いでいった。
威風堂々。
そのあと、ただただ青い世界をガイドを信じて泳いで行くと、突然、水が冷たくなった。
サーモクラインで、局地的に透明度が悪い。
そのサーモクラインがゆらめくむこうに、壁のようにそびえるハンマーの群れが、浮かび上がってきた。
壁は、数分間、途切れることなく、ゆっくりと動いて行った。
よかった。
コンデジをのぞきこんでも、きれいには撮れないから、ちょびっとだけ撮って、しっかり見とく。





ハンマーって、単体だとクラシックが聞こえるけど、群れだとハードロックが聞こえる。


4日め
コンデジの調子が悪く、水中でちゃんと動作してくれないので、手ぶらでダイビング。
ハンマーはいなかったが、なんと予想外のニタリに遭遇。
珍客大歓迎。
何人かのダイバーは、ミケルのいうことを聞けなかった=「cool」でいられなかったため、ニタリは、さっさと消えてしまい、同じボートでも見られない人がでてしまった。
エキジット後、ミケルはみんなに、「何か出たら、とにかくcoolに、ice coolで」と、釘をさした。
そのミケル、今年のラヤンラヤンでのパートタイム最終日とのことで、翌朝の便で、リゾートを出るという。
そして2本めからは、クアラルンプールのダイビングショップのオーナー、クリスティという、チャイニーズ系のジェントルなおじ様がガイドになった。
細いし、おじさんだし、どうみても、ダイビングを仕事にしてそうは見えない。
リゾートのダイビングスタッフっぽくない人だ。
大丈夫かな?
でも、まあ、よさそうな人だ。


5日め
私たちのラヤンラヤン最終日。
翌朝のフライトにそなえて、ボートダイブは1本だけ。
この日もまず手始めに、巨大なハンマーが単体で登場。
ここでクリスティは、みんなに動かないよう指示。
追いかけたい気持ちを押さえてじっとしていると、そのハンマーは、しばらくわれわれのことを偵察するかのようにうろうろしていた。
そのままじっと待ち続けていると、水深35mくらいの深さで長くとどまっていたため、ダイブコンピュータはDECOが出る寸前。
もう浮上をはじめないとやばい。
ぎりぎりのタイミングのところで、再びハンマーの壁が、カーテンのように目の前に現れた。
ここもダッシュしたい気持ちを押さえ、じっと動かずにいると、かなり長い間、壁は私たちの前に漂っていた。じっと待つ時間が多かったので、あまり泳いだ感はないが、リーフはまったく見えないところに流されていた。
ハンマーの群れも見たし、ここで上がってもよいのでは、と思ったが、クリスティは、しばらくコンパスをチェックしたあと、ただただブルーの世界を何分も泳いだ結果、しっかりわれわれをリーフに導いた。
リーフに帰り着くと、そこでは、美しいヒメイトマキエイの編隊が舞っていた。
これもまた、クリスティの「待て」、のサインで、みんな忠実にその指示を守っていたら、一度去って行った彼らは再びヒラヒラと戻ってきた。

シパダンでは、ハンマーやマンタが出ると、ダイブマスターが、「行け~っ!」というノリだったので、シパダン育ちのわれわれはどうしても、大物みると一緒にガンガン泳ぎたくなってしまう。
ミケルやクリスティの言うとおり、何か特別なものが出たら、追わずに待つは鉄則で、ハンマーといい、ヒメイトマキエイといい、確かに、追わないときは、彼らは、みんなしっかり舞い戻ってきてくれたわけだ。
そして、ラヤンラヤンではハンマーを探すうちに、流れに乗って、どんどんアウターへ流されてしまうが、ここで頼りになるのが、ガイドのナビゲーション・テク。
はぐれた時のことを考えて、エントリーしたときに自分でもコンパスをセットして潜るべきかも。
ラヤンラヤンは、営業期間が1年のうち7ヶ月と限られているので、ガイドの多くはパートタイマーで、繁忙期には、本当に数日~数週間で帰ってしまうスタッフもいる。
初日のガイド以外は、皆、ちゃんとカレントチェックをしてたし、何もないブルー一色の世界で、いかにハンマーを探すか、そして待つかを心得ていた。

ミケルは、エンターテイン度満点の人で、ハンマーを見るまでも、そして見た後も、その盛り上げっぷりはたいしたもの。
また、クアラルンプールのクリスティも、短期間のヘルプで来ているらしかったが、とってもスマートなガイディングだった。

もちろん、相手は野生の生き物だし、タイミングも運もあるから、仕方がないことだけれど、他のボートでハンマーを見られないチームがあったことから、どのガイドにあたるかも、運のうちかも。

ハンマーパレードに遭遇できてよかった!と、手放しで喜ぶよりは、むしろ、ほっとした。
帰りは、さらに安心な、マレーシア航空のチャータープロペラ機でKKへと帰った。
ハンマーあり、ニタリありで、当たりだったことには間違いない。
まさに3度目の正直。
でも、ラヤンラヤンは、どうも好きになれない。
ホテルタイプというわりには、部屋もたいしたことなく、汚水管が臭う。
高いのに、ごはんもおいしくない。
ガイドにも海にも当たり外れがありすぎて、賭けすぎるのだ。

2006年3月シパダン・ダイビング・レポート(3月17日~22日)

2006-03-28 23:23:16 |  ダイビング
先週、カパライ・スティで、シパダンに潜ってきた。
カパライでは、新しくできた部屋に泊めてもらえた。
熱帯の海に、なぜか暖色系のファブリックだけど、落ち着ける。



さて、本題のダイビング。
今回は滞在中毎日、シパダンで3ボートダイビングさせてもらえたので、カパライ・マブールまわりのボートダイビングに参加するチャンスはなく、カパライはJETTYの下だけでおしまい。
パッチワークのような、紫系のオオモンイザリウオ、ジョーフィッシュ、クマドリイザリウオ、サンセットでのニシキテグリなど、カパライのレギュラー陣に再会。


そして、シパダン。
3月18日からの4日間、シパダンでは、特別なことはなかった。
一言で言えば、緑のシパダン。
東南アジアの海の写真でよく見る、緑がかった海だった。
ようは、透明度がとても悪かったのだ。
それでも、毎日3ボートシパダンへ行けたことで大満足。
毎日3ダイブともシパダンになるか否かは、シパダン午前6時エントリーの早朝ダイブを希望するゲストの人数にかかっている。
希望者が8人いないと、早朝はキャンセルされてしまうが、今回は早起きをいとわない、シパダンで潜りたい人が多かったということだ。

ボートの出発は午前5時半。
午前5時すぎに起きても、空はまだ暗く、星が光っている。
日の出を待たず、薄暗い中をボートは出発するが、ドロップオフに着く頃にはすっかり明るくなる。

早朝ダイビングは、毎回、タートルトムからエントリー、バラクーダポイントへドリフトし、コーラルガーデンの入り口でエキジットするコースどり。
この時間帯には通常、カンムリブダイたちがタートルトムの浅瀬にたまっているのが見られる。


エントリー直後、寝起きでスローなカンムリブダイとのひとときのあとは、深度を下げ、MAX30メートルまで潜るが、早朝の深場はまだ暗くて、よく見えない。
その暗さと海の濁り具合から、ハンマーヘッドに会えそうな雰囲気が漂っていたが、遇えずじまいだった。

バラクーダポイントでは、ガーデンイールがゆれ、ホワイトチップが休憩している。
ホワイトチップって、よく添い寝してる。


バラクーダポイントからコーラルガーデンに点在するサンゴの陰を覗けば、ハダカハオコゼがゆらゆら。

早朝ダイビングのあとは、リゾートに戻って朝食。
そして、食後一服する余裕もないまま、ふたたびシパダンへむけて出発。
2本目、3本目は、サウスポイント、スタッグホーンクレスト、タートルパッチといった島の南側のポイントに潜ることが多い。

サウスポイントの浅瀬には、ギンガメが常駐。


ギンガメにつっこむロウニンアジは、どんどん巨大化してるように思う。




リーフのきわでは、ウメイロモドキもよく通る。

シパダンの顔、アオウミガメ。
頭上からやってくる者がいれば、

まっすぐこちらに向かって泳いでくるものがいて、


クリーニング中のものもいる。




休憩中のカメもいれば、


カメラ目線のカメも。


そして、透明度に影響されないマクロ陣・・・
畳一畳ほどのスペースに、アケボノハゼが1ダースほどいたりするのも、シパダンのすごいところだし、クダゴンベ、ニチリン、ウミウシなんて、いくらでもいる。









4日間ともこんな感じだった。
比較的レアだったのは、バラクーダポイントで飛んでいったヒメイトマキエイ2枚だけ。
他は、いつものシパダンの面々だった。

3ダイブを終え、カパライに戻るのが、だいたい12時半前後。早っ。
カパライは、水上バンガローのバルコニーが快適でリラックスできるので、ダイビングをしない時間も、これまたよいのだ。
なによりも、日の高いうちに飲むBEERがおいしいので、ついつい午後のダイビングは怠りがちに。
毎朝5時すぎには起きるので、就寝も早く。

さて、透明度が悪かったこと、これといった大物が出なかったこと、ゴミが多かったことで、仲間うちでは、「シパダンって、こんなだったっけ?」という失意の声がちらほら。
シパダンは、どちらかといえば透明度はよくないことが多いが、今回は、かなり悪い部類だった。
また、コーラルガーデンの水面には、大量のゴミが漂着しており、異様に表面張力のある泡もたっていた。
近隣の島民が投棄したのか、それともどこかの島で嵐があって流されてきたのか。
シパダンからリゾートが立ち退いた今、水面のみならず、ビーチのゴミも多かった。
ビーチには、錆びた乾電池が落ちていたり、環境に悪そうな感じだったし、海は生活ゴミがひどく、水中に浮かぶゴミを拾ってみたら、紙おむつだったり。
島のセキュリティたちが、バンドまがいのことをやっているのが聞こえてくることがあるが、そんな時間があれば、ゴミのひとつも拾うとかしてほしい。
多くのリゾートは、PADIなんだから、PROJECT AWAREをもっと開催すればいいんだ。

みんながなんとなくがっかりな感想だったシパダンだったが、そうは言っても、こうして振り返ると十分いろいろ見ているわけだ。
みんな、帰る頃には「腐ってもシパダン」という結論になった。実際、腐ってはいないのだ。

こうして、また、他の海に行けなくなってしまう。
よりよいシパダンを求めて、次は9月だ。

ブログはじめに・・・

2006-03-28 22:53:52 |  未分類
マレーシア、コタキナバルの「ル・メリディアン・コタキナバル」で初ブログ。
3月17日から、カパライ+ラヤンラヤン潜り倒しの旅をしてきて、現在、コタキナバル(KK)に滞在中。
今日は夕方から雨になったので、部屋に引きこもり、日本を出発して以来約2週間ぶりにネットに
つないでみた。メリディアンのブロードバンドはなかなか快適なので、せっかくの接続環境を使って
ブログを書いてみることにしたという、まったく思いつきのスタートだ。
ブログの中身は、シパダンを中心としたダイビングのこと、シパダンへの通過地点となるKKのこと、
そして、どうでもいいこと・・・。
どうでもいいことをだらだらと書くことが多くなりそうだけれど、たまたまこのブログにたどり着いた方
たちの、参考情報になればいいな、と思う。