くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

ジャスミン(コタキナバルのスパ)

2009-05-09 07:53:32 |  スパ
ワリサン・スクエアの、ジャスミン・ヒーリング・セラピー(jasmine Healing therapies)で、KK街スパ、というか、ショッピングセンタースパを初体験。

ワリサンには多くのスパやマッサージ屋がある。ワリサンを一周したら、「マッサージ~」という呼び込みに4、5件は会うんじゃないかと思うけれど、こちらは呼び込みに会わなかったのがよくて、チェックしにいってみた。

ジャスミンは、ワリサンの2階(日本でいうところの3階)にある。アピアピセンター側のブロックで、海側の通り寄りの、狭い階段を3階まであがったすぐ横にひっそりとあった。グランドフロアにバナーが出ているだけで、容易に見過ごしてしまいそうだ。

店内に入ると、店名のとおり、ジャスミンのアロマが心地よい。ちょうど日本人カップルが、「きのうも来たなんて、よく覚えてるな。」と言いながら出て来るのとすれ違った。連日来店とは、きっとこの店のサービスに満足だったからだろう。レセプションの女の子も感じよく対応してくれ、値段も手ごろだったので、ジャスミンのトリートメントをためしてみることにした。マッサージとハニースクラブで250リンギットのメニューを選び、翌日の20時を予約した。

さて。
マンタナニからの帰りが遅れたしわ寄せで、スパの予約時刻に遅刻した。着いたときには、ずいぶんたくさんの靴が入り口に並んでいたから、けっこう繁盛しているのかもしれない。ロッカーもウェルカムドリンクもカウンセリングもなにもなく、即、トリートメントルームに通される。
トリートメントルームは、個室にはなっておらず、カーテンで仕切られているだけ。まずこれにうろたえる。今まで、壁がなかったスパに行ったことがないので、びっくりだ。ショッピング・センターのスペースだと、こんなもんなのかな。
それにスパというと、ふつうはバティークなどがひかれた施術台があって、うつ伏せになったときには、お花が入ったボールが顔の下に来るのが定番だが、台にはなっておらず、ベッドマットが床にでーんと置いてあるだけだ。
廊下をはさんで、片側、それぞれ5人分くらいのマットが置いてあるのだと思う。お客の施術中のところだけカーテンが閉められ、空いているところは全開だったので、けっこう見渡せてしまった。
さらに、普通は使い捨て紙パンツに、パレオや甚平のような着物に着替えるが、ここは、ペチコートパンツみたいなもの一枚だけ。これは絶対、洗濯しての使いまわしだ。えっ、紙パンツじゃないの?衛生的にどーなのよ、と、またうろたえる。着替えも、カーテンがやわにクリップで止められただけなので、すきまから外がよく見えるし、誰も通らないんだけれど、トップレスで待つっていうのにもうろたえる。セラピストはすぐに来てはくれたが。

スクラブは、パパイヤの香りが勝って、ハニーなアロマはなかったが、あのペットリ感は間違いなくハニーだ。けっこう丁寧。スクラブ後は、その場でお湯をひたしたスポンジでスクラブをぬぐってくれるだけで、シャワーで洗い流さない。これにもうろたえる。

そのあとのマッサージは、隣のベッドマットに移動。たぶん、スクラブで汚れたからだろう。オリジナルのメニューでは、ストーンマッサージで、アロマオイルなしのドライマッサージになっていたが、前日、予約をしたときに、私がアロママッサージがよいと言ったら、ストーンマッサージからアロママッサージに変えると言われていた。

アロマオイルはヴァージンココナッツオイルしかないが、ココフェチなので、むしろ歓迎。でも、マッサージのはじめにストーンを背中に並べられてしまった。あれれ?とここでまたうろたえ、主張しようかと思うが、石からじんわり広がる熱が心地よいので、これも悪くないなとそのままにすることに。ところがマッサージがはじまるとオイルもありだった。ときどきお菓子のような香りがしてきたが、店内に漂うジャスミンの香りと、先のパパイヤの香りに押されていた。マッサージは、たぶんタイ式。プレッシャーも強く、なかなかきくのだけれど、枕にうつ伏せで顔をのせていると、どうもしっくりする角度がなく首が痛い。首から下は超リラックスしているのに、首の違和感に悩む。うんうん、といろいろ位置を変えてもダメ。そのわりには、いつの間にか意識がとんだ。セラピストさんに、終了を告げられて目が覚めた。ということは、マッサージがとても気持ちよかったのだろう。最後になってぬるいお茶が出てきた。

閉店は23時らしいが、私が着替えてレセプションのところに戻った頃には、もうスタッフしか残っていなかった。そういえば、私のトリートメントがはじまって少したった頃に、カーテンごしにあちこちから「カムサハムニダ」が聞こえてきていたな。スタッフはみんな荷物をかかえて、店をクローズできるのを今かと待っていた。なんだかなあ。みんな、感じはいいのだけれど・・・。

22時半すぎに店を出て、エレベーターを待つほどでもないから、階段をおりる。グランドフロアーにある、Big Apple Donutで、スタッフの女の子二人がレジを閉めていた以外は、どこも閉店後で人気がない。あとは、セキュリティがパイプいすにだらしなくすわっているのが見えただけだった。すたすたと出口にゆくと、自動ドアが開かない。さっきのセキュリティの男のところへゆき、開けてくれぃ、と頼んだ。出口へ戻ると、同じく閉じ込められたローカルの男の子が二人いて、うろたえていた。セキュリティは、自動ドアにつっかえ棒がしてあるのをはずし、鍵を開け、出してくれた。

人も車も少ないKKの夜。KKでは信号のないところで横断するのは日常茶飯事だが、この時間は横断も容易だ。スクラブでややべとべとしながら、KKの夜道を歩いて帰った。KKの夜の温度感って、適温でとっても好きだ。



☆後日談☆
マッサージ直後のシャワーは避けるように、とよく言われるので、この日はべとべとを我慢して、シャワーは浴びなかった。翌朝、シャワーを浴びて、角質が、見事に落ちているのに気がついた。スクラブの効果絶大。うろたえることは多かったが、マッサージもきいたし、結果オーライってやつだった。技術はよかったのに、設備が残念でならない。安くて場所も便利なので、KKでのじゃらんじゃらん中に、フットやショルダーマッサージにちょっと寄ってみる、という使い方がおすすめの店のように思う。脱がないと受けられないようなサービスは、細かいことを気にしない人以外にはおすすめできない。
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CHI,THE SPA

2009-02-02 22:36:50 |  スパ
旅のおわりに、シャングリ・ラ・タンジュンアル・リゾート&スパのCHIスパに行ってきた。

シャングリ・ラ・タンジュンアル・リゾートは、KKのリゾートホテル第一号で、大型リゾートホテルの王道を行く感じだ。ローカルは「ビーチホテル」と呼ぶ。15年前には、国際ホテルといえば、こことハイヤット・キナバルくらいだった。

ホテルに着くとさっそくスタッフに、「すぃー・へぃち・あい・すぱ、はどこですか?」とたずねるが、「?」というリアクション。Hの発音を変えて、「すぃー・えぃち・あい」と繰り返すが、伝わらない。しばしの沈黙の後、「ちーすぱ~!」と言われ、はじめてチーと読むことを知る。

CHIは「氣」となっている。そういわれれば、チーと読むのが妥当かもしれない。

CHIは、リゾート内のプラウ・バユと呼ばれる場所にあり、プールを越えると、CHIのゲートが見えてくる。



この門をくぐると、その先にスパのレセプションがある。



まず、このレセプションが広々として、豊富に水も使っていてとても素敵。



ここでまず簡単な問診カードを渡される。これは英語だ。アレルギーはあるか、血圧は高くないか、過去6ヶ月に手術を受けていないか、妊娠していないか、またその予定があるか、授乳中か、などなど。この健康に関するアンケートに加え、そのカードには、緑・白・赤・黒・黄のうちで一番好きな色と2番目の色、1日のうちで好きな時間帯は朝・昼・昼下がり・夕刻・夜のうちどれか、好きな味覚はスイート・サワー・ソルティ・スパイシー・ビターのうち1番と2番は、高温多湿・高温・寒気・ドライのうちどの気候が好きかというアンケートがある。そのカードを見て、スタッフ同士でなにやら協議ののち、セラピストさんが迎えにきてくれる。

トリートメントルームは、完全独立ヴィラ型。



それも単なる個室ではない。ヴィラのゲートをくぐると、正面に屋外バス、右手にはチェンジルーム、そして左手にトリートメントルームと、それぞれが独立しているのだ。

チェンジルームの洗面ひとつとっても、こんなにかわいい。



チェンジルームのドレッサー。手前のBOXに、アクセを入れる。



紙パンツも、こんなかわいくサービス。



メニューは、「プラウバユリトリート」という、サバのローカルトリートメントを選んだ。

トリートメントは、パンダンリーフのお茶をいただきながら、オーキッドを浮かべたフットバスではじまる。お茶もちゃんとティーポットで入れてくれて、おかわりも自由。このパンダンのお茶がなかなかよい。フットバスでは、スクラブとボディウォッシュをちゃんと使って丁寧に足を洗ってくれる。

続いてパール・ココア・スクラブ。センポルナからとってきたパールを砕き、マレーシアのココアと混ぜたというもの。香りが甘々。生のアボカドやマンゴを使うトリートメントと迷ったが、センポルナのパールってのに、セレベス海を感じて選んでしまった。

スクラブを屋外シャワーで洗い流し、バスに入る。シャワーも、セラピストさんが、適温になったのをみはからって呼んでくれる気遣いぶり。ジンジャー、ライム、レモングラスが入ったお風呂。




マッサージは「Borneo Therapy」。サバのカダザン族型マッサージ。ほとんど眠れる心地よさ。

トリートメントがすべて終わると、「氣」の5つのエレメントが書かれたカードを渡される。5つのエレメントとは、金、木、水、火、地のことだ。

カードによれば・・・

METAL、金は美と守護。自分にも他人にも、最大の敬意を抱く。信条と理性。色は緑と白。すっぱいもの、辛いものが好き。暑さと湿気が嫌い。

WOOD、木は行動力と活力。冒険と競争を好む。常にナンバーワンかつオンリーワンであろうと努める。色は黄と緑。甘いもの、酸っぱいものが好き。昼下がりがあう。湿気が嫌い。

WATER、水は積極性と意志の強さ。知的欲求が強い。色は赤と黒。辛くてしょっぱいものが好き。暑さが嫌い。

FIRE、火は洞察力と気ままさ。カリスマ性。人にインスピレーションを与える。色は白と赤。スパイシーでビターな食べ物が好き。夜型。乾燥が嫌い。

EARTH、土は平和と調和。人を育て、いつも人を喜ばせようとする気質。色は黒と黄、味覚は塩味と甘味。夜がベスト。寒さが嫌い。

そして私が受けたトリートメントはFIREの氣だったと知らされた。

どうやら、スパに着いたとき、レセプションに出したカードで私はFIREな人だったらしい。あはははは。

マッサージオイルは、この氣が何にあたるかによって決まる。面白い切り口だ。


素晴らしいスパ環境なだけに、15パーセントの税サを含め、690リンギット払ったが、それだけの価値は十分ある。レセプションからトリートメントルームまで、すべてがパーフェクトな作りだし、ゴージャスでラグジュアリーで、それでいてシックなのだ。すべてが期待を上回るスパだった。できることならシャングリ・ラ・リゾートに泊まって、スパでとろけておやすみ、ってのが理想だ。ただ、昼ならば、このスパの明るい美しさが堪能できる。

スパグッズの販売コーナーも大きい。お茶を買おうかとおもったけれど、1パック(20包くらいだと思う)85リンギット。「Chiでしか売ってないから・・・」との弁であったが、いくらリンギット安といってもティーバック20包だけに2000円以上も出したくない、スーパーで買ったサバティーをすすることにして、スパをあとにしたのであった。
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バリのスパ~テタ・スパ・バイ・ザ・シー

2009-01-23 01:08:58 |  スパ
バリでのしめはテタ・スパ・バイ・ザ・シー

テタ・スパはクタのラマダ・ビンタンというホテルの中にある。
ラマダ・ビンタンは、ひと昔前にできたホテルにありがちな大型ホテル。
ホテルに着くとレセプションは通らず、ホテルの横にあるゲートへカートが
迎えにきていて、それに乗ってことこと移動する。
3~4棟ならぶ宿泊棟を過ぎるとプールに出るので、カートをおりてそこから
スパまでは少し歩く。
プールはビヤ樽のようなオージーだらけだった。いいおっさんたちがみんな
プールの中でバレーボールに興じていたり、水中スタンディングバーを楽しん
でいた。
せっかくのプライベートビーチには人影もなく・・・。



そのプールサイドにテタスパはある。




中に入るとカウンセリング。グァバジュースをいただく。
ここはメニューが予約してあってもカウンセリングをしっかりしてくれる。
マッサージは「アイランドマッサージ」というバリニーズスタイルのものと、
「テラピュティックマッサージ」という古代インド伝承の手法とスウェディッシュ
をあわせたものから選ぶ。マッサージオイルも、ラベンダーとベルガモットの
どちらがよいですか、と尋ねてくれた。

マッサージはアイランドマッサージ、オイルはベルガモットを選ぶと、ヤニー
ちゃんというセラピストさんがやってきた。とても礼儀正しく、「スイマセーン」
なんていわず、「シツレイイタシマス」とちゃんとしてる。

トリートメントルームはこじまんりしていて質素だが、海も見えて気持ちが良い。



ここはまずマッサージからスタート。
フットバスはないが、足裏からフルボディ。バリのスパでは、いちばん意識が
遠のきそうになったかもしれない。

次がセサミとオートミールのスクラブ。

そしてボルネオ産ハニーのボディマスク。
ボディマスクはだいたいひんやりしてびくっとなるものだけれど、ハニーが
ちゃんと加熱されていて、寒くならない。ときどきハチミツの甘い香りがして
きてとろけそう。そして、ここが一味違うのは、バティークではなく、バナナ
リーフで体をラップするところ。これも最高。

そして仕上げはハニー&ミルクのフラワーバス。ピッチャーいっぱいのミルクを
どぼどぼとバスに入れる。



そして、ここのバスは半露天。ビーチが見える位置。
スダレを下げるかと聞かれて、人も通らない場所だし、せっかく海が見えるからと
そのまま海を見ていた。
湯温も適温。サンセットにこのフラワーバスに入れたら、いいだろうなぁ。
そして、バス中に、フレッシュジュースがサービスされ、これもオレンジ、パイ
ナップル、ストロベリー、レモンから選べる。そしてジュースがうまい。

バスを出て、着替えて部屋を出る前にもう一度外を見ると、人は通らないと思った
ところを人が通ることが判明。まあいいや。



チェックアウト時には、ライムウォーターが出てきて、帰りのご挨拶もしっかり。
US150ドルと、今回のバリ滞在の中では一番高かったが、高いだけにサービス
も満点だった。ここはまた絶対来たいと思う。
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バリのスパ~dhスパ

2009-01-21 22:19:43 |  スパ
スパ関連サイトの書き込みでは辛口コメントも多めのdhスパ。
行くべきか迷ったのだが、ココナッツずきが、ココナッツスクラブと、
ココナッツのクリームバス、そして何をおいても美しいフラワーバスの
写真には抗しがたいものがあった。

スパの外観は、それっぽくてなかなかよい。



私が選んだコースは、旅行会社のオリジナルパッケージでマッサージ、
ボディスクラブ、フラワーバスがセットになった2時間US$65のもの、
クリームバス1時間US$46というのをお願いした。

ドライバー君は感じもよいし、一生懸命気をつかって話しかけてくるが、
クロボカンからヌサドゥアまでけっこう時間がかかるので、あれこれ
聞かれることに、最後は疲れ果ててしまった。

レセプションではそっけないお茶のサービスがあり、アレルギーや妊婦で
あるかどうか、マッサージの強さの希望をたずねるアンケートにチェック
する。そして即支払いを求められ、払うや否やスタート。

通されたトリートメントルームは快適とはいいがたい。せっかく広いのに、
つくりはしょぼいしひたすら薄暗いのだ。仰向けになると天井には大きな
シミ。それは私が卒園してすぐ建て替えになった昭和の区立幼稚園の天井
にあったシミに匹敵していて、最近、そんなシミのある建物を見たことが
ない。

もうひとつびっくりしたのが、普通スパでは、施術前にスパで用意した
バティークやキモノに着替えさせるが、ここは紙パンツ一丁でフットバスを
はじめる。デリカシーがない。さらにフットバスには普通は花が浮かんでる
もんだがそれもない。脚をひたしてタオルでふくだけで終わり、マッサージ
に入る。マッサージの質は悪くはなかった。ただこれも、好みのマッサージ
オイルを選ぶなんてことはなく、問答無用。なんのアロマかよくわからなか
った。でもマッサージの質は悪くない。それとセラピストさん、うつぶせから
仰向けになるときや動いてほしいときに「スイマセ~ン」と呼びかけるのだが、
その「スイマセ~ン」が、安っぽい外国人パブな感じだった。外国人パブに
いったことはないけれど。ココナッツスクラブも、混ぜたオイルの香りが強
すぎて、ココナッツのアロマが来ない。何が混ぜてあるのか聞くと、ココナッ
ツオイルというけれど違う。ココナッツスクラブは片面10分ずつ。まず背面
にぬって10分ボディラップ。そのあともう片面に塗ってまた10分。そして
シャワーでスクラブを流していると、いきなりヨーグルトがてんこもりになっ
たボールを差し出された。普通はセラピストがボディパックをしてくれてラッ
プ後に洗い流すもんだと思うが、ここでは自分で塗ってすぐシャワーで流す。
なんか違うような気がしてしようがないが、ヨーグルトを全身に塗ったくる、
っていうのはなかなか楽しい。でも宮沢賢治の「注文の多い料理店」を思い
出してしまった。

ヨーグルトを流すと、楽しみにしていたフラワーバス。どのスパもプロモーシ
ョン用の写真にはお花びっしりのフラワーバスだけど、だいたい半分に考えて
いったほうがよい。しかし、ここは水面がお花いっぱいでお湯が見えないくら
い。バスはちょっとぬるすぎ。お湯足そうかと思ったけれど「アツイデスカ?」
と聞かれて、なんとなく脱力。ジンジャーティーとレモングラスが出てきたが、
スライスした生姜が7切れういていて、全部食べてしまった。スナックはなか
った。バラの花びら、白いハス、紫のハス、カーネーション、そして手のひら
サイズのかわいい青い色のアジサイ。これは文句なしに最高。花とたわむれ
ているうちにあっというまに15分たってしまった。



フラワーバスが終わると、スパの用意したガウンを着て、2階のヘッドスパへ
移動だ。こちらも技術不足や寒さを指摘する書き込みをけっこう見たので、
あまり期待はしていなかった。そしてこれもどこがココナッツなんだかわから
ないクリームバス。ナチュラル素材の香りはせず、安っぽい大量生産製品の
においだった。ヘッドマッサージの技術は悪くなかったが、特別気持ちがよい
こともとろけることもなく、すぐ横の窓に2匹、ゲッコが止まっていたので、
ゲッコを観察し続けていた。とっても肉厚な感じのゲッコたち。クリームバス
ってこんなもんかなぁ、と思ってしまった。

そして帰る前には、アクアの一番小さい180ミリットルが出てきた。せめて
ホットウォーターでしょう。

フラワーバスは本当に素敵なひとときだったのに、他はすべてがしょぼかった。
日本人ゲストが80パーセントというだけあって、すべて日本語で用が足りる
のはよいことだと思う。残念なのはスパ全体の雰囲気と、スタッフのホスピタ
リティだ。
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バリのスパ~ウリン・スパ 

2009-01-21 01:00:02 |  スパ
いちごが大好物だ。
南国フルーツに目がなく、マンゴだ、マンゴスチンだ、ランブータンだ、といつもアジアに来ると右往左往するが、いちごだって甲乙つけがたいレベルにある。

バリのスミニャックにあるウリンヴィラというヴィラに併設のウリンスパは、ストロベリートリートメントで有名らしい。いちごのトリートメントなんて素敵じゃん、ということでウリンスパへ行ってみた。

メニューはボディトリートメントにフェイシャルをくわえた「スマララティ&フレッシュフルーツフェイシャル」というコースでUS78ドル。
バリのスパって、現地旅行会社経由で申し込むと、送迎と税サが込になっていてお得だ。
スパからの迎えは18時の約束だったので、17時50分になったらレセプションへ向かえばよいかな、とのんびりしてたら、それより早く電話が鳴り、「ウリンスパのドライバーがもう来ています」といわれた。当初、予約のメールには、迎えが来なかった場合の連絡先などが書かれていたから、一応控えておいた方がいいのかなぁ、と思ってたが、心配無用だった。

クロボカンからスミニャックに向かうと、道は細くなるし、舗装されてはいても路面はでこぼこ、田んぼや畑が広がり、牛やガチョウもいてのどかだ。道端には犬たちはすわりこんだり、たむろったりしている。そんな中にときどき瀟洒なヴィラがあって羨望。

ウリン・スパはシローダラやアーユルベーダも有名らしいが、この2品目はなぜか私の関心の外。とにかくフルーツにまみれるようなトリートメントが好きだ。ウリン・スパの人気メニューというスマララティというのには、ストロベリー、オレンジ、アボガド、パパイヤといったフルーツから好みのフルーツを選ぶ。

ストロベリーはオイリーで敏感肌の人むけ
アボカドは乾燥肌むけ
オレンジはオイリーさんむけ
パパイヤも乾燥肌むけ

オレンジは、フルーツ自体が普通すぎるからパス。
南国フルーツずきのわりにはパパイヤはたいして好きでないからこれもパス。
ストロベリーとアボカドは、どちらも大好物なので迷ってしまう。
私の肌質はまぎれもなく乾燥肌で、1月の寒さでもう粉をふかんばかりだ。
どちらかというとアボガドなんだろうけど、やっぱりここは果物の王様・いちごでしょう。

まずはお決まりのジンジャーティーをすすりながらのフットバス。
バラの花びら浮かぶフットバスは、今まで行ったどのスパよりもていねいだった。
足の角質を軽石で落とすというよりは、足のマッサージに重きを置いてくれている。

続いてストロベリーボディスクラブ。
冷たいけど日焼けで熱くなってるから、いつもみたいにぞくぞくしない。
そしてまさに東京メトロのジューススタンドで売っているいちごジュースの香りだ。スパから東京メトロを思い出すのもどーかとは思うが。

スクラブをシャワーで洗い流すとマッサージ。
バリのスパでは、マッサージのあとでスクラブに移るところが多いが、いつも逆だよな、と素人の私は思っていた。でもここはスクラブが先で、なんだかよかった。
マッサージオイルは特にリクエストはきかされず、問答無用でイランイランだった。バリのマッサージは、強めといっても、たいして強く感じなかったが、今日のセラピストさんの力加減はかなり強くて効いた。

つづいてボディパック。またまたジューススタンドのジュースの香りにつつまれていく。これまでは、ココナッツ、マンゴ、バニラといった、もわっとくる、甘々な香りでとろ~ん系の癒しがたまらないと思っていたが、いちごは甘さとさわやかさをあわせもっていて、リフレッシュされる感じが新鮮だ。パックはかなり冷たい。

そしてボディラップ状態のままフェイシャルへ。
ジュースの香りにさそわれて、顔についているストロベリー分をなめてみたかったが我慢した。

フェイシャルが終わると、フラワーバスでボディパックを落とす。
バスにはバラの花びらと、フランジパニさんが何輪か浮いていた。その中にはいちごのスライスもあった。いちごはへたの部分がくっついているか、真ん中にヘタがくりぬかれた穴があいて50円玉状態だったから、きっとスクラブやパックを作るときに切り落とした部分を入れているのだろう。物好きにあつめてみたら36個はあった。そして入浴中に、本物のストロベリージュースがサービスされた。味は甘くもすっぱくもない。いちごがあんなに甘くておいしいのは、日本ならではなのかもしれない。前にベネチアの市場にいったとき、あまりにイチゴが赤々とおいしそうに見えたので買って食べたら、すっぱくもないが、甘くないのだ。

ストロベリーにまみれる3時間。またいつかそんな時間が来るといいな、と思わせるスパだった。



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バリのスパ~ジャムー・トラディショナル・スパ

2009-01-20 01:32:49 |  スパ
クタのアラムクルクル・ブティックリゾート&ホテル・バリにある、
ジャムー・トラディショナル・スパ
いろんなガイドブックやサイトで紹介されていて、メニューも豊富、評判もよいので
前から切望していたスパだ。「バニラ&モカボディスクラブ」という2時間で79ドル
(バリの旅行会社経由のディスカウントで)を受けてきた。




スパに到着すると、予約内容の確認と、現在の健康状態やアレルギーの有無等
をたずねる簡単なアンケートがある。ウェルカムドリンクはジンジャートニックティー
で、すっきりした味わいが気に入った。

スパからホテルへの送迎が約束より10分早く来たので、スパには早く到着したが、
混んでいたようで、準備がまだと少し待たされた。待っている間にスパのオリジナル
グッズを見ていると、いろいろほしくなってきた。その間、レセプションのお姉さんは、
一生懸命日本語で対応してくれて感じがよい。

15分くらいたってSusiちゃんという女の子がきょうのセラピストとしてやってきた。

トリートメントルームは狭いが清潔で、そしてなぜだかとても天井が高い。

スパのキモノに着替え、自分の服や荷物はクローゼットに入れる。鍵はなかった。

まずトリートメント開始前に、その日使うプロダクトの説明をしてくれる。
・バニラマッサージオイル
・コーヒーとココアでできたモカスクラブ
・海草のパック
・バニラボディローション
とひとつひとつ見せてくれる。その器が他のスパよりも大きくて、盛りがよいのも
うれしい。

トリートメントはフットバスからはじまる。フランジパニの浮いたフットバスに、
ぺパーミントとラベンダーのエッセンスを景気よく入れ、クリスタルソルトが混ざる。
ペパーミントで足がすっきり、すーすーする。



次はマッサージ。大好きな甘~いバニラのにおい。のはずが、さっきのフットバス
のペパーミントの香りが鼻に残っていて、オイルにはバニラにペパーミントが配合
されてんのかな、と思ったほどだった。でも、セラピストさんの手が顔に近づくと、
しっかり甘いバニラの香りだけがした。バリのスパにゆくといつも思うのだが、強め
にお願いしても、あまり強さは感じない。ひたすら心地よいのだ。

そしてスクラブ。こちらもモカの甘~いにおい。

そのあと全身に海草パックを塗り、ボティラップ。ちょっとパックが冷たい。

ラッピング後はココナッツミルクのフラワーバス。フラワーバスは、バラの花びら
とフランジパニが浮いた華やかな感じ。ここでクッキーとジンジャーティーが出て
きたが、クッキーがおいしい。



バスから出るとバニラローションを塗ってもらい終了。

トリートメントは人気スパだけあって、とても手際もよいし、上手だと思った。

このスパではシャワーで完全にオイルやローションを流さないので、モイスチャー
効果、エモリエント効果そのまま、そしてスパのアロマそのままにホテルに帰れる。
こうしたことから夜、おやすみ前がおすすめだ。

結局、帰りにスパグッズを3点買ってしまった。バニラマッサージオイル、バニラ
マッサージローション、そしてルルールと、単価117,000ルピア。本当は、
乾燥したココナッツスクラブがほしかったけれど、なかった。難点はすべて瓶入り
で重いということ。何もスクラブまで瓶に入れなくても・・・。リサイクル目的の
ようではあるが、旅行者にとっては、不都合なのだ。ローコスト・キャリアのエア・
エイシアに乗るのに、これじゃエクセス必至だ。でも、またいつ来られるかわから
ないので、買っておくことにした。

ジャムー・トラディショナル・スパは期待どおりのスパだった。
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バリのスパ~マンゴツリースパ

2008-10-07 07:32:26 |  スパ
バリに来たら、やっぱりスパははずせない。

バリには魅力的なスパがたくさんあるが、マンゴずきの私は、迷わずクプクプバロンマンゴツリースパ

マンゴツリースパは、ウブドにあるホテル・クプクプバロンの中にある。

クプクプバロンは、ラグジュアリーという形容詞をもって表現されること

が多い、どうみてもハネムーナーやカップルむけのホテルだ。実際に

ホテルのエントランスに入ってみると、敷居の高い感じはあまりなく、

どちらかというとすっきりとまとまっている感じだ。スパのレセプション

からマンゴツリースパまでは、スパのスタッフの案内で連れて行って

もらう。しばらくホテルの敷地内の階段を下っていくと、右手にマンゴツリースパが現れる。名まえのとおり、大きなマンゴの木の

上に建てられた小屋がトリートメントルームなのだ。小屋への階段には1段1段、中央にフランジパニの花が飾られていた。

小屋の入り口側から眺める限り、正直、そんなにファンシーな感じはしない。


ひとたび小屋に入ると、目の前にはアユン渓谷のパノラマ。なかなか

感動的。そして心地よい甘ったるさのアロマが漂う。バルコニーのき

わまで行って下界をながめると、けっこう切り立っていて、眼下にヴ

ィラの屋根、そしてもっと下には段々畑があり、そのもっともっと下に

アユン川。まさに絶景。川では「キャー~」と言いながらラフティングに

興じる人たちが見えた。ボートはとても小さく見えて、すごい高度差。

さてメニューは、旅行会社経由のスペシャルパッケージで、2時間半でUS140ドルというもの。

まずはマンゴ色のKIMONOに着替え、トリートメントはフットバスからはじまる。フットバスには、お花が浮いていて、ちゃんとバス

ソルトも入れてくれ、バスフォームで足を洗ってくれる。今までのどこのスパよりも、フットバスはていねいな感じがした。

続いてマッサージ。マッサージオイルもマンゴ。マッサージのタッチはマイルドな感じで、とてもリラックスできたが、意識はあった。

それからマンゴシュガースクラブ。日焼け後だと、粗めのつぶつぶがあたるだけで痛い。そのせいかスクラビングはせず、全身に

塗ってそのままボディラップ。スクラブを洗い流すとき、シャワーの排水口になにか落ちていると思ったら、フランジパニが飾られて

いた。ちょっとかわいそう・・・。シャワーとトイレのブースには扉もないし、トイレからもアユン渓谷の絶景が広がる。外から見える

わけではないが、おそろしくかつすばらしく開放的なのだ。だいたいどこもスパでも、トリートメントルームは薄暗いものだが、ここは

自然の光が入り、本当に明るい。

そしてマンゴボディローションで仕上げのあと、濃厚マンゴジュースのサービス。ボルネオで

なじみの黄色いフィリピンマンゴとちがって、バリのマンゴの皮は緑色だった。甘さ控えめ、

繊維質たっぷりで、とてもおいしかった。ときに甘すぎると思うほど、甘いマンゴの香りに

あふれたスパだった。そして、エアコンを使わないところがなによりもよく、自然の風のみ

なので、寒くなることもなかった。またいつの日か、アユン渓谷の絶景をながめてみたい。

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KKスパ探訪~ネオバユ・スパ~

2007-09-24 06:21:35 |  スパ

けさセレベス・エクスプローラーをおりて、KKに戻ってきた。
5日間のクルーズ生活、シャワーは真水が出るが(なんとトイレの水も真水というもったいない話)、
なによりも節水第一だから、思うように洗濯もできず、着ているものにはなんとなくじっとり感が・・・。
それに、セレベス・エクスプローラーが停泊していたマブールからセンポルナへのボート移動で、
強い日差しと潮を浴び、さらにセンポルナからタワウ空港までは、タクシーで移動したが、シートが
しみだらけでとても汚れていた。とにかく早くすっきりしたくて、KKのホテルに荷物を置くと、即、スパ
に行くことにした。


きょうは、KK郊外のルヤンにある「ネオバユ・スパ、
(D’Bor Neobayu Spa)」をえらんだ。KKの町中の
ショッピング・センターにも、たくさんのスパがあり、
よくチラシ片手に客引きをしているが、スクラブの
内容を尋ねると、たいていはソルトスクラブ、コーヒー
スクラブといった加工品が主流で、天然の植物を
そのまま使っているところはまずない。また、大型
リゾートホテルのスパ、たとえば、マジュラン・ステラ・ハーバー・リゾートにあるマンダラ・スパ
などは、もちろん質は良いが、チェーンだからありふれているし、同様のメニューであっても、
個人経営のスパよりはるかに高い。ネオバユ・スパは、ホテルの部屋にあった、サバ州政府
観光局が毎月発行している、「Sabah」という雑誌で見つけた。小さな宣伝の中には、天然の
レモングラスや、ジンジャーなどの写真が写っていたので、よさそうに見えた。


ネオバユ・スパのメインのトリートメントは、「トラディショナル・マッサージ」だそうだ。オイルは、
レモングラス、ジンジャー、ラベンダー、ココナッツヴァージンオイルから選べる。マッサージは
60分95リンギットと、90分140リンギットから選べる。他には、フット・セラピーとスパがある。
スパは、「Sogumau Spa (Lemongrass)」「Hazo Spa (Ginger)」「Relaxing Spa」
「Whitening Spa」「Lulur Spa」「Neobayu Unwind Spa」がある。
価格は350リンギット~380リンギット+5%のTAXがかかるが、マッサージオイルとスクラブ
の素材が異なるだけで、コースの内容自体は同じである。


ジンジャーにしたかったが、今回は、ジンジャーオイルが品切れということで断念。
しばらく悩んだあと、ソグマウスパに決めた。
レセプションでのジンジャードリンクのサービスのあと、セラピストさんと顔合わせ。どのスパ
に行っても思うが、セラピストさんの多くは、小柄で小太りで、フレンドリーなスマイルで、
ちびまるこちゃんのお母さんのようなパーマ頭だ。


さて、スパのスタートはボディスクラブから。
レモングラスのスクラブで、スクラブの時間は、他のスパより長かった。スクラブ終了後に
シャワーを浴びると、15分ほどサウナ。
サウナは低温なので、たいして汗ばみもしない。ただ、一人用のご家庭用サウナといった
程度のもので、首だけ出して座っているタイプ。首と背中と腰の位置が、不自然な体制で、
あまりリラックスできなかった。
サウナ後、りんごのおやつがあり、もう一度シャワーを浴びてからマッサージ。ここでは、
ローカルのカダザン族伝統のマッサージが施され、他のKKのスパや、アジアのリゾート
でのマッサージとは、手法がやや違っていた。このマッサージはとても心地よい。
そしてラストがボディマスク。ハケで塗られるマスクが冷たく、ちょっと寒かったことを除けば、
肌の手触りが明らかになめらかになって、よかった。日焼け後のトリートメントには、大いに
効果があったと思う。マスクを洗い流すと、コース終了。
料金は、5パーセントの税金込みで合計378リンギット、今のレートで13000円くらいだ。


スクラブがていねいだったことと、カダザン式マッサージは、とても気に入った。サウナは
どちらかというと、いらない感じはしている。


帰り際、スパのコンサルタントの女性が出てきたが、彼女は元ダイビングインストラクターで、
私がシパダンにダイビングに行ったと話したら、大変好意的だった。彼女いわく、ダイビング
後には、「ルルールがおすすめよ。でも、ルルールの香りが好きでないとダメなの」とのこと。


前に書いた、ピナンパンのカンダマン・スパ、タンジュンアルのジャリ・ジャリ・スパに加えて、
KKに来たら、また寄りたいスパだ。


ネオバユ・スパは、通りに面したWismaHCSという小さなビルにあるが、見つけにくい。

予約の際に、スパからは、タクシーのドライバーに、「ルヤン・サトゥ、レストランエープロンと
エンペラーの近く」と伝えればわかる、と言われたが、ルヤン・サトゥにはいとも簡単に到達
しても、ビル自体が無名のようで、かなり迷走した。スパの裏手にある、隣のビルには、
「リンタス・スーパーマーケット」というスーパーがあり、タクシーのおっちゃんには、このスー
パーの名前を言った方がよほどピンと来るようだった。
KKのホテルまでならば、前もって予約をしておけば、無料で送迎をしてくれるので、スパの
送迎を使った方がよい。





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KKスパ探訪 JARI-JARI SPA

2006-09-27 17:40:35 |  スパ
KKから車で10~15分、タンジュン・アルの、タンジュン・アル・プラザにあるスパ。
jariとはマレー語で指のこと。
マレー語の複数形は同じ単語を繰り返し、jari jariでfingersを意味する。
サバ州の、ドゥスン族に伝わる、エスニックでトラディショナルなマッサージや、ボルネオでとれた素材を使ってのスクラブが充実している。

タンジュン・アル・プラザは、新しいショッピングセンターだが、いつ行っても、閑散とした感じ。
ここの2F(日本でいう3F)に、ジャリ・ジャリ・スパ(Jari-Jari Spa)がある。
http://www.jarijari.com.my/

今年の3月にはじめて利用し、「Cofee Invigorating」という、カプチーノの香りのスクラブを使うトリートメントを選んだ。
300リンギット(1リンギット=31円ちょい)でボディスクラブと、ハーバル・バス、そしてマッサージをみっちり2時間。
「一杯のコーヒーが、いかにあなたの体に活力を与えるか」という文句がメニューにうたわれていたが、コーヒーずきなので、とても心地よかったし、疲れと角質が吹っ飛んだ。

が、7月に行くと、さらに強力で、はまってしまうメニューが登場。
「Mocoa Borneo Body Wrap」という4時間コース@670リンギット。
マレーシアの物価から考えるととても高い。
構成は、フットバス→ボディスクラブ→ハーバルバス→マッサージ→フェイシャル。
モコアは、モカ、ココ、ココア、をミックスした造語らしく、コーヒー+ココナッツ+ココアをミックスしたスクラブは、カプチーノより、さらに甘~くておいしそうな香り。
若くて大きいお姉さんが担当で、疲れが吹き飛ぶ、というよりは、そのマッサージの心地よさに、とろ~り、と眠りこけ、なんども意識がなくなっていた。
先日のカパライがえりにも、モコアのトリートメントを迷わず選び、友達も、ものすごくよかった、と喜んでいた。

このスパの恐らくオーナー、もしくは、少なくともマネジメントに携わっていると思しき女性と話をする機会があったが、シパダン帰りのダイバーが、乗り継ぎ時間を利用して受けることのできる、ダイバーむけメニューをたくさん用意したとのこと。
確かに、「マンタレイ・マリン・リバイタライジング」、「アフターサン・トリートメント」、「ディープ・シー・ダイブ・パッケージ」なんて、ダイバーを意識した名前のメニューが多い。
「シパダンの帰りの乗り継ぎで、空港でただひたすら待っていたり、KKでどうすごしてよいか迷っているJapanese girlsにぜひ来てほしい!」と宣伝されてしまった…

ジャリ・ジャリでのメニューは、45分~4時間まであるし、空港に近いので、乗り継ぎ時間に応じて、メニューを選べる。
ダイバーむけだけではなく、キナバル山登山やジャングルトレッキング後の人むけのメニューも用意されている。

特に、ダイバーで、カパライやマブールを炎天下にチェックアウトすると、センポルナに着く頃には、早くも発酵した状態になってしまう。
そのまま、タワウから、KK、KLで乗り継いで、翌朝、日本に着いたら、会社へ直行なんていう人には、汗も流せるし、リフレッシュできる。

また、KKにスティしている場合も、KKからの帰りは、夜~深夜便を使うことが多く、ホテルに追加代金払ってのレイト・チェックアウトは18時まで、それ以降は、まるまる1泊分がかかってしまうので、通常のチェックアウトにして、搭乗前にスパに寄って、汗知らず、なんていうのにも使える。

キナバル山と海に囲まれた環境のKKは、夜はエアコンなしで眠れるので、夕方にスパを出れば、そんなに汗ばむこともなくなる。

ジャリ・ジャリの回し者のような内容になってしまったが、ここに限らず、乗り継ぎや帰る日のリフレッシュに、安くて高品質なKKのプライベートスパはおすすめ!
ピナンパンのカンダマンと、タンジュン・アルーのジャリジャリ、次はどちらにしようか迷ってしまう。





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KKスパ探訪~カンダマン・スパ 

2006-05-14 23:35:02 |  スパ


カンダマン〈Ka'andaman Traditional Healing Garden〉は、KKでいちばんお気に入りのスパ。
キナバル山登山翌日にはじめて訪れ、その後もカパライやセレベス・エクスプローラーの帰りに、必ず寄り、かれこれ10回は通っている。
サバ州政府観光局に行って、おすすめスパをたずねれば、カンダマンがイチオシといわれ、信頼もある。
何がよいかと言うと、メニューが豊富、天然植物素材がメイン、かつお値段も、同等クラスのプライベート・スパの中ではいちばんリーズナブルだし、さらにリピーターへのディスカウントも、なかなか魅力的なのだ。

KKのスパは、大きくリゾート・ホテル型とプライベート型に分けられ、カンダマンは後者。
プライベート・スパは、ほとんどが郊外にあり、カンダマンもKKから車で約20分のところにある。
また、最近は、センターポイントやワリサンスクエアにもスパがぞくぞくオープンしており、場所は便利だが、メニューは限られ、どこも似たようなサービスで、「こだわり」が感じられない。

キナバル登山の翌日、スパに行った。
泊まっていたマジュラン・ステラ・ハーバー・リゾートには、マンダラ・スパがあるが、マンダラ・スパはほうぼうにあるので、あえてカンダマン〈Ka'andaman Traditional Healing Garden〉という、ローカルのプライベートスパを選んだ。
このスパは11時~23時まで営業しているが、その日はまる1日予定がなく、予約の際に「何時でもよいです。」と告げたら、「午後2時からにすれば、ディナーに出かけるのにちょうどよい時間に終わるわ。」と、すすめられるままに午後2時スタートにした。
スパの場所は、KKから車で約20分のピナンパン(Penampang)というヴィレッジにあり、スパが往復1台20リンギットで送迎車を用意してくれる。

送迎をホテルのロビーで待っていた私たちは、前日の山登りによる全身筋肉痛で、ドライバーのおじさんがやってきてもすぐに立ち上がれなかった。
立ったり座ったりするたびに、つい、イテテ、と言ってしまう。
ホテルのエントランスのわずか数段の階段でさえも、もたもたおりる私たちを、おじさんが怪訝な顔でみていたので、「きのうキナバル山から帰ってきたばかりなもんで…。」と言うと爆笑して、「マッサージは、少し加減してもらったほうがいいよ。山登りをしたってちゃんと言わないと、よけいにひどくなっちゃうよ」と言った。

ピナンパンは、郊外の住宅街な感じ。
瀟洒な白い家が並ぶところもあれば、古い木造の高床式の住居があるカンポンや、ただの野原だったり、なんとなくなつかしさを覚える景色だ。
道端にはヤギや野犬がほっつき歩いていたりする。

そんな景色をながめているうちに、車は、ローカル風の大きな屋根がみえる敷地に入った。
そこはカダザンドゥスン・カルチュラル・アソシエーション(KadazanDusun Cultural Association)、通称KDCAというところで、その一角にカンダマン・スパがある。
5月末のカマタン(サバ州の収穫祭)や、カダザン族のイベントがない限り、人影もまばらである。


車は半屋外のレセプション前に止まり、ドライバーのおじさんが、レセプションの人に、「この人たちは、キナバル山に登ってきたんだから、マッサージは、力を加減してやって。」とご親切にアドバイス。
アロマな香り漂うレセプションでは、ピーチティーのサービスがあり、メニューの確認。
メニューには、マッサージ、スクラブ、フットスパ、ハンドスパ、ネイル、フットマッサージ等、様々な組合せがあるが、欲張って、そのトリートメントのほとんどを網羅できる、「Haminodun Package」という3時間半コースにした。
そして、「マッサージオイルはどれにしますか?」と3つの小瓶を差し出され、香りをくんくんくんくん。
ラベンダー、レモングラス、そしてイランイランの3種類で、イランイランにした。
ロッカーキーをもらい、建物に入ると、ロッカールームで、備え付けの甚平のようなウェアに着替える。
あとは、使い捨ての紙パンツを着用だ。



着替えをすませると、女性セラピスト2名がおだやかな笑顔で迎えてくれた。

2人用の部屋に通され、まずはフットバスからスタート。
ここで、早くも2回目のお茶、ジンジャーティーのサービスが。
ジンジャーの効果はてきめんで、一口すすっただけで瞬時に体の中が急速に活性化するのを感じると同時に、気持ちは鎮まっていく。
ベッドに腰かけ、きれいな花が浮かぶフットバスは、暑めのお湯が心地よく、登山で疲れた足を生き返らせる。
だけれど、フットスパというのは、どこのスパに行っても思うのだが、軽くかかとに軽石と、爪にブラシをかけて、申し訳程度でさっさと終了してしまうことが残念。

続いてボディスクラブ。
まずはうつぶせになり、足から徐々に上へと、背面側からスクラビング。
うつぶせになると、顔のところが穴になっており、床にはお花が一輪浮いた鉢が置かれる。
ささやかな癒し。
スクラブには、Kudat産(KKから車で3~4時間、ボルネオ島北端の街)の生のココナッツをふんだんに使う。
ひんやりとしたスクラブが、パラパラっと素肌にまかれるたびに、体温との温度差でちょっとゾクっとする。
この日は、日本を出て5週間がたったところだ。
この5週間で、モルディブのダイブサファリ・サザンクロス→カパライ→ラヤンラヤンと潜り歩き、どこもシャワーの出は申し分なかったけれど、それでも毎日潜り、日焼けして、とどめに山登りまでして、潮と強い日差しと汗で、きっと老廃物だらけの肌になっているだろうから、セラピストさんも、やりがいがあったことだろう!?
ココナッツずきの私にとっては、こんなにも贅沢にフレッシュ・ココナッツを使ってくれるのが、うれしくて仕方なかった。
30分間の全身スクラブ後に、体についたココナッツを落とすためにシャワーを浴びる。
腕の臭いをかぐと、わずかに甘い臭いがした。

お次は、楽しみにしていたマンディ・スス。
マレー語でマンディ(Mandi)は風呂、スス(Susu)はミルク、牛乳風呂だ。
実際には、薄いカルピス程度の濁りで、たくさんの花が浮かんでいた。
浴槽につかっていると、「Enjoy your snacks!」と、またも菊花茶とビスケットが出てきた。
生ぬる~いお湯に15分つかる。
これは、想像していたリッチな牛乳風呂ではなく、たいした感動はなかった。

それからフェイシャルを30分。
クレンジングからスタートするが、途中で眠くなってしまい、記憶があいまい。
香りから、ハチミツを使っていたと思う。
友達はなめたら甘かったと言っていた。
仕上げに、よく冷えたキューカンバーのスライスを顔に並べられるが、ここでびっくりして目がさめる。
キューカンバーは軽く30~40枚は使っており、圧巻。
私はかなり気に入っている。

そして、ボディマッサージ。
私は、ふだんは肩こりも感じないし、くすぐったがりなこともあって、マッサージにはたいして用はないと思っていたけれど、イランイランの心地よい香りに、適度な力加減で1時間リラックス。

マッサージが終わると、個室から、別のラウンジに案内される。
ラストはフットレフレクソロジー。
フットは、男性のセラピストさんが担当。
これも1時間みっちりの指圧で、とてもよく効く。
すっかり血行がよくなった。
ここで、またまたサンドイッチとジンジャーティーが出てきた。
体によさげなお茶のオンパレードだ。
連れは、足ツボを刺激されたことで腸が動いたのか、さっそくトイレ(大)に行きたくなったと言っていた。

こうして、午後2時から3時間半のはずの全メニューを終えた時には、時計はもう午後6時をまわっていた。
料金は、二人で税込で798リンギット也。
一人あたり約12,000円で、これだけ内容の濃いサービスだから、いいお買い物だ。



すっかり全身が軽くなり、かつ自分的にはツルツルになった気分でスパから出ると、キナバル山が遠くにおだやかに佇み、虹までかかっていた。
昨日、あの悪夢のようなドロドロの下り階段と格闘していたことが、もう、遠い昔のように思えた。
KKまでの送迎は、しばらく待つように言われたが、ちょうどいい感じに空がオレンジ色に染まってきたので、しばしKDCAの敷地で、サンセットを楽しむことにした。
どこからか野良犬がやってきて、まるで私たちと一緒に夕日を楽しむかのようにすぐ近くにすわりこみ、のんびりした空気が流れる。
はじめのうちは「夕日キレイ~っ!」とか言って、写真をとりまくっていたが、さすがに20分もたつと、空も金色がかったオレンジから、紫がかった色へと変化し、どんどん暮れてきた。
野良犬くんも去っていってしまった。
急ぐ用もないが、ちょっと待たされすぎなので、「送迎まだ?」と催促をしたら、ドライバーはしっかりそこにいた。
往きに送ってくれたおじさんとは、違うおじさんだ。
しかし、様子が変。
「いや~、車はあるけれど、キーを、『フレンド』が持って行ってしまって・・・その『フレンド』が戻って来ないと、車を出せないんだよ~。」という、ちょっとまぬけな理由で待たされていることがわかった。
結局、「フレンド」が登場し、キーが戻って来た頃には、日はとっぷりと暮れてしまっていた。
まあスパですっかりリラックスしたあとで、気分もゆる~い感じだったので、サンセットも堪能したしと、ご満悦状態でKKに帰った。

その後も、KKに行くといつもこのスパに通っている。
どうやら、送迎のドライバーは、実はご近所の人達がバイトでやってるようだ。
KKに用事があった人が、ピナンパンに帰るついでに、等、車を出せる人が随時出動、って感じだ。
来る人もおじちゃんだったり、おばちゃんだったり、カップルだったり。
ときに施術をしてくれたセラピストさんだったり、レセプションのお姉さんだったり、さまざま。
車もダイハツミラパルコから、ランドローバーまで、いろいろ。
タクシーを使うより安いし、安全運転であればよいでしょう。
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