日本では超マイナーであろうタイチェンという名のワークアウト。
以前に「
タイチェンワークアウト フェーズ1」で書いたこととかぶるけれど、なかなかの神ワークアウトなので再度紹介してみる。
なにしろ、無理はいっさいしないワークアウトなのに、効果は絶大。
慢性的な痛みにお悩みの方、シニアの方、運動不足の方、メタボの方、いきなり激しい運動には不安のある方、運動しすぎて足腰いためた方など、誰にでもおすすめできる。
飲んだこともないのに、無責任に言い放てば、きっと、コンドロイチンより効果があるのでは!?
ただ、あまりに反復、あまりにスロー→退屈になる・・・
TapouT XTが4週めに突入した頃、なにやら尋常ではない疲労感にみまわれた。
もう週に一度の「REST」だけでは立ち直れない。
ワークアウト中には思うように足に力が入らないし、おまけに就寝後は足が痛い。
夜中に目が覚めると、体の置き場がないほどだるくて眠れなくなったりする。
よくTapouT XT vs Insanityと比較されるけれど、よりハードと言われるInsanityをやっていた頃よりも、体への負担を感じる。
TapouT XTはInsanityほどは息切れしないが、自重だけのInsanityとはちがって、レジスタンスバンドの登場が多く、これがきつい。
どうやら、慣れないレジスタンスバンド運動に相当やられているみたい。
疲れるとすぐにエナジードリンクに手を出す傾向にある私。
ところが、RED BULLもRAIZINも効いてこない。
パーフェクトプラス即攻元気ゼリーを飲んでみたけれど、ぜんぜん楽にならない。
ワークアウトで弱るというのは、本末転倒な話で、TapouT XTを思い切って休めばよいということはわかっているが、どうしても中断したくない。
なにしろ、TapouT XTの合言葉は、「There's no quit in TapouT」だから。
これは明らかにリハビリが必要。
そして、リハビリといえばタイチェン。
これまで2回トライして、2回とも挫折したけれど、忘れちゃいない。
仕切り直しでDAY1からスタートしてみた。
Drチェンと、アシスタントのケイトおばさまにアントンくんの、「運動」という言葉がおよそ似合わないトリオの動きを、ただ、ぼーっとマネするだけの18分。
それなのに、あ~ら、不思議。
わずか18分で体が楽になって、タイチェンマジック!
このたった18分で何をやるかといえば…。
片足ずつ、足を前後に振る「スケート・ボーディング」。
ペンギン立ちで、土踏まずの内側を反対側の手のひらにあてる(気持ちで振りあげる)「アーチ・スラップ」。
(あたっているのはDr.チェンだけで、ケイトおばさまもアントン君もあたっていない)
ひざを曲げて持ち上げるだけの「ニー・リフト」。
足首の回転運動「アンクル・ロール」。
アーチスラップは10回だけど、あとの動作は肩側5回しかやらない。
そのあと床に座って、フォームローラーでひざ下からふくらはぎを4箇所に分けてコロコロマッサージ。
Dr.チェンが、「フォームローラーはセルフ・マイヨフェーシャル・リリース」と言う。
マイヨフェーシャル?マヨフェーシャル?
聞きなれない言葉だ。
マヨと聞こえればマヨネーズしか思い浮かばないし、フェーシャルと言えば顔…
調べてみたら【myofacial】で、筋筋膜。
今度は筋筋膜がわからない。
専門用語は置いといて、たぶん、フォームローラーでころころやることによって、痛みやこりをやわらげるってこと?
このフォームローラー、ふくらはぎにあたるとけっこう痛い。
その痛いところがトリガー・ポイント、いちばん注意をしなくてはいけないところ、ということになるらしい。
たとえ痛くても、ポーカーフェースでいなくてはならないというDr.チェンからの指示が…
そして、このフォームローラーのあたりから、汗がじんわり出てくる。
Drチェンは、トリガー・ポイントにあたると、突然汗が噴き出たり、息切れしたりすると言うけれど、たぶん、私は両腕で体を支えているからだと思う。
どちらかというと、ふくらはぎの痛みより、体を支えている両手首の方がきつい。
フォームローラーの次は、腕立て姿勢「プランク」30秒程度を2セット。
腕立っていれば、手首は痛くなってくるが、決して伏せはしない。
しかも、ケイトおばさまはひざをついているから、まったくインパクトなし。
そして、腕立ての姿勢から「パイク」。ダウンドッグみたいなもの。
そのあとまた立ち上がって、伸びと前屈、スーパースロー屈伸、膝を曲げずに前方に蹴り上げる「ストレート・レグ・スインギングキック」。
膝を持ち上げて、足を伸ばして戻すだけの「インステップ・キック」。
両腕で両肩にふれるイメージで腕を振る「アーム・スイング」。
腕をぐるんぐるん回す「アーム・サークル」。
肩回し、そして、ゆっくりと首を前後左右にまわす運動でおしまい。
イメージは、小学生の頃のプール前の準備運動を、よりマイルドにていねいにした感じ。
そして、このあと、これまたスローなタイチーのポーズを10分ほど教わる。
たったこれだけで、あ~ら不思議、体が楽になっている。
このゼロインパクトなタイチェンのリハビリ効果はすごい。
そして、就寝後の筋肉痛もなくなった。
タイチェン効果は目からウロコもの。
シニアになったらやろうだとか、父の日・母の日のプレゼントむきだとか、退屈だとか思っていたけれど、あらゆる層に適合するすごいワークアウトだ。
私のTapouT XTタイムは帰宅後。
朝、がまんして30分早く起きてタイチェンを取り入れたら、その日1日がスッキリと過ごせるようになった。
寝る前にタイチェンをやると睡眠改善とコメントしている人もいるので、寝る前にも試しにやってみたら、眠りは深かった。
朝な夕なにできればいいのだろうけど、そうもいかないので、基本、毎朝。
しかーし。
3週目ともなると、前半は毎日毎日同じことをやり、同じ場面でたいしておもしろくないジョークを聞くことにうんざりしてくる。
タイチェンは13週分のワークアウトが12枚のDVDに収録されており、各DVDはDAY1、DAY2と、毎日すすんでゆくようになっている。
DVDがかわれば違う内容かと思ったら、WEEK1からWEEK3の3枚、毎日前半の18分は同内容、後半のタイチーのフォームだけは、日々、新しいことを習う。
タイチーは、1、2週目で、「フェニックステール」とか「ワードオフ」の基本を教わり、3週目ではそれをつなげてゆくイメージだけれど、タイチーのゆるい動きの中で、睡魔に襲われ、もうだめ。
かくもヒーリング効果がある!?
というわけで、リハビリ効果、ヒーリング効果絶大なのに、同じことを反復しすぎるあまり、この3週目が、私には乗り切れなかった。
こうして情けないことに、また、まさかの挫折という結末に終わった。
3度目の正直かと思ったら、二度あることは三度あるだった。
いくらよいとわかっていても、無理!
でも、タイチェンを挫折した頃からは、TapouT XTのあとの疲労はあまり感じなくなり、脚の痛みになやむこともなくなった。
TapouT XTに体が順応したのか?
いや、Tai Chengによるところが大きいとは思う。
また弱ったときのTai Chengにして、お蔵入りー!