くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

シパダンのサンゴは元気です

2007-05-16 23:39:41 |  ダイビング

2007年5月のシパダン・レポート





バラクーダポイントでは、ほぼ毎回バラクーダたちに巻かれた。







ある日のバラクーダポイントでは、バラクーダの群れが去っていくと

↑おしり




マンタがやってきた。







このマンタは、シパダンにしては珍しく、ホバリングをしてくれてた。




傷もない、とてもきれいなマンタだったので、若いマンタだと思う。私たちのことを観察するかのうようにまわりを舞うこと




10分くらい・・・。まわりに他のグループがいなかったので、ゆっくり私たちのボートだけでひとりじめ。




やがて、いちど消えたバラクーダの群れが戻ってきたら、マンタはそれを嫌ったのか去っていった。マンタとバラクーダ




を一度に、というのは珍しい光景だった。




また、別の日の早朝ダイビングでは、ハンマーを2匹だけ見た。今回は水温が高く、透明度も高かったので、こんなもん




だと思う。水深40mより深くにいたので写真はとれなかった。




そして、ギンガメの群れも健在。バラクーダポイントではディープで、35mから、おそらく50mくらいの深度に、どこから




沸いてきたのかと思うくらいたくさんいた。ドロップオフにも、ギンガメは、何か所かに分散こそしていたが、けっこうな




群れだった。




大物にもヒカリモノにも恵まれ、楽しいシパダン。




だけど、何よりもうれしかったのは、島の南側のポイントのサンゴが元気なこと。




1997~98年のエルニーニョ現象による高水温で、一時は真っ白になってしまったシパダンの浅瀬のサンゴは、現在めきめき




回復中。特に、潮通しのよい島の南側の浅瀬は、現在、色とりどりのさまざまなハードコーラルに覆われている。







青系、グリーン系、茶系といろとりどりの枝サンゴ・・・




ガレ場にも、次々と新しいサンゴが息づき始め・・・ときには、サンゴonサンゴ・・・。競争激しい・・・




そして、サンゴに群がる、ハナダイたちのキレイなこと。




枝サンゴの根元には、コバンハゼがころころ出てきていて、ほほえましい。




クリアな水に強い太陽光の差し込む浅瀬は、本当にカラフルで、リラックスできる。




リーフエッジでは、よくタカサゴの群れなんかもとおる。




というわけで、ディープでハンマーを探すアドレナリン系ダイビングから、浅瀬での癒し系ダイビングまで、マルチレベル




ダイビングの、すべてのレベルのよさを堪能できた。




例年、ゴールデンウィーク前後は、シパダンの透明度があがり、天気も安定することが多い。今年は、私がマブール入り




したGW終盤こそ、なんとなくスッキリしない天気だったが、GWが明けてからは天気も安定し、海も、べったり凪いでいた。




水温が高めだったので、体も楽だったけれど、今年はラニーャ現象という話もちらほら出てきていて、水中によくない影響




が出ないか、ちょっと心配。








セレベス・エクスプローラ

2007-05-15 21:23:16 |  ダイビング





5月7日、マブールを発ち、そのままセレベス・エクスプローラに移動して5泊6日。マブール滞在中は、天気とともにダイ

ビングもパッとしなかったが、セレベスエクスプローラに移ってからは、大物運急上昇。船は質素だったが、ダイビングは

バラクーダの群れ・マンタ・そしてハンマーヘッドに遭遇と、豪華だった。




以下、セレベス・エクスプローラの、よかったところと、残念だったところを、私の主観だけで1ダースほどコメント。







うれしいシパダン1日4ダイブ


  ただし、月・火・金・土のみ。(2007年5月現在)

  シパダンへの入島制限がきびしくなった今、リゾート滞在では、シパダンでのダイビングは1日2ダイブがやっとのよう。

  セレベス・エクスプローラでは、週4回、特定の曜日にしかシパダンには行けない。そのかわり、シパダンへ行く日は、

  シパダンで1日4ダイブできる。このクルーズのおかげで、シパダンのリゾートがクローズして以来、やっと満足いくまで

  シパダンを潜った気がした。



潜り倒せる


  天候さえよければ、早朝6時のダイビングから、ナイトまで。日によってはMAX6ダイブできた。



ダイブマスターの目がよい


  ミレニアムの頃には、すでにシパダンでバリバリガイドをしていたトムとジェリーのベテランDM。2人ともシパダンの

  潜り方を熟知しているし、マクロもよく見せてくれる。



珍しいダイブサイト(1)シアミル


  水曜日に行くポイント。ソフトコーラルと白砂の景観が美しい。今回は出遭えなかったが、ピグミーシーホースがいる

  らしい。私は参加していないが、ナイトではバンブーシャークが出てきて、昼間より面白いそうだ。



珍しいダイブサイト(2)シブアン


  日曜日に行くポイント。私は行っていません。聞いたところによると、ウミウシがいたるところに落ちているそうで、

  ウミウシを並べると、次々と雌雄同体の彼らの交尾がはじまるという、ユニークなサイトらしい。 



フルーツが豊富


  ちょうど旬だったマンゴを何度も出してくれたのが、とてもうれしかった。毎食後、スイカとメロンがデザートで出る。

  食事は飽きるかもしれないが、船上ということを考えれば、よくがんばっていると思う。カンムリブダイ、ギンガメと

  いった、いつも水中で囲まれるやつらが出てきたけど・・・。



カパライ・マブールでのダイビングポイントが少ない


  木曜日は、終日カパライ・マブールエリアでダイビング。また、シパダンでの4ダイブ後のサンセットやナイトも基本は

  マブール。カパライはJettyの下、マブールはパラダイス1か2のいずれかがほとんどで、ポイントのヴァリエーションが

  限られる。リゾートに滞在したことがある人には物足りないかも。



リラックス度低


  揺れやエンジン音で、熟睡できなかった。しだいに慣れてはくるけれど。また、デッキの昼寝ポイントも、心地よく休めそうな

  場所は限られ、日焼けもしづらい。



キャビンがそうとうせまい


  ダイブ・クルーズの多くは小さいが、トイレのスペースが狭すぎ。足が長くなくても、壁にひざがつかえるハズ。余談だが、

  トイレットペーパーを流してよい、という船は珍しいと思った。



キャビンの空気が悪すぎ


  部屋に入ると、ガソリンとカビが混じったようなニオイがしてよどんでいた。換気が悪いので、エアコンにたよるが、

  つけると冷えすぎ、消すとカビくさい。焼け石に水でも、次はファブリーズを持って乗船したい。



ビールが売り切れ


  わずか5泊の間に、Tiger Beerが売り切れた。搭載少なすぎ。ソフトドリンクも種類が少ない。



高い


  ボルネオ・ダイバーズ・マブールスティより、1泊あたり2割強高い。船の施設や古さ、マレーシアの物価を考えると、

  とても高いと思う。




・・・と、セレベス・エクスプローラの船上は、お世辞にも快適だったとはいえないが、セレベス・エクスプローラのダイビングは充実していて大満足。ダイバーは海がよければ、ほぼ万事OKだから。ひと昔前のシパダンだって、部屋にはダニとネズミがしっかり出た。それでも、海が他のどこよりもよかったので、何度でもリピートしたわけだ。キャビン内での時間はしんどめだったが、シパダンでのダイビングを中心に考えれば、絶対、有利な選択だ。そう遠くない日に、またセレベスに乗っていると思う。





ボルネオ・ダイバーズ・マブールのかんそう

2007-05-06 17:34:40 |  ダイビング


今回のダイブトリップは、マブールに2泊3日+セレベスエクスプローラで5泊6日という、ふつうは




組まないスケジュール。




マブールのリゾートは、2001年のシパダン以来、すっかり足が遠のいていたボルネオダイバーズ。




当初はセレベス・エクスプローラだけの予定だったが、何年も前にシパダンで知り合い、何度も島で




偶然に会ったことのある友だちが、ゴールデンウイーク後半にボルネオ・ダイバーズに行くと聞き、




再会をかねて2泊3日のお試しスティを加えることにした。




私はマブールで潜ったことはあるが、マブール島スティははじめてだし、なつかしい古巣ボルネオ・




ダイバーズに、そうとう期待しての上陸。




さすがに、シパダンにテントを張っていた時代のボルネオ・ダイバーズは知らないが、(体験した人




がうらやましい)ココナッツ葺きの屋根の木造シャレー(というよりは小屋に近い)に、共同トイレ・




シャワーだった頃からのボルネオ・ダイバーズゲストの私としては、上陸してまず、リゾートの、クリ




ーンなイメージに感心。




ガーデンは芝生(だと思う)に花、プールはリゾートホテル仕様だ。




シャレーの屋根と壁にはちゃんと塗装が施してあり、室内もなかなか快適だった。




部屋のクローゼットには、備え付けのバティークがあり、アメニティには、コットンや麺棒、コンプリメ




ンタリー・ドリンクには、コーヒー・紅茶、加えてドリンク用に2本、歯磨き用に2本のミネラルウォータ




ーの500mlボトルが支給される。




また以前は、リゾートのブリーフィングは、ダイブマスターが行ったのに、今はゲスト・リレーションズ




もいるし、レセプションの女の子は、服装こそポロシャツと短パンであるが、スマイルはホテルふう。




レセプションでは、貴重品をセーフティ・ボックスに預けるのに、財布の中身を、リンギットがいくら、




円がいくら、銀行のカードが何枚、クレジットカードが何枚と、目の前ですべて数えさせられ、有り金




全部チェックされたのにはマイッタが、セキュリティに気をつかっているのかな。




さらに、用途はあまりないと思うが、キンキンに冷えたコンベンションルームまであり、構成はちゃんと




したホテルのよう。全体的に「ちゃんとした」イメージだ。




私の泊まったシャレーのバルコニーの手すりに、なにやらオソロシげなキノコがひとかたまりはえて




いたことと、部屋の横が、有刺鉄線で囲まれた、殺風景な空き地ビューだったこと以外は、よい感じ。




にもかかわらず、裏はジャングル、満潮のときは、高床式の部屋の下まで波が寄せ、浮き世と隔絶




した感のあったシパダンのボルネオ・ダイバーズになじんでいた私には、裏はビレッジ、生活臭ぷん




ぷんのマブールの環境がしっくりこなかった。




シパダンでは、ジャングルのピ・ポ・パ・ピーポーパーポーと鳴く鳥の声でめざめたが、マブールでは




スズメのチュンチュンでめざめ、普通な感じだ。




昔と比較したがるのは、年くった証拠だと思うし、二泊だけなので、なんの愛着もわかなかったのか




もしれない。




さらに、ダイビングも、たまたまあたったボートがそうだったのか、今のボルネオ・ダイバーズのスタ




イルなのか、シパダンに行っても、ハンマーヘッド探しにリーフから離れることもないし、ただウォル




に沿ってドリフトしているだけで、おもしろいとは言いがたかった。




今年のゴールデンウィーク終盤は、天候が不安定という不利な要素もおおいにあったとは思うけれど、




My holiday powered by Borneo Diversは、陸上も水中もいまいち。リゾートの写真も、ケータイ




で撮っただけという、私もやる気がなかったんだな。











ラディウス・インターナショナル

2007-05-04 00:44:58 |  旅行





9か月ぶりのKK。

あしたからマブールに行くので、KKは今晩1泊のみ。

今日は、新しいホテル、「ラディウス・インターナショナル」スティにしてみた。

税サ(15パーセント)込みで、1泊155.25リンギット=5000円弱という、

値ごろ感と、新しモノずきで、さっそくとびついてしまった。




ホテルのURLは→http://www.radius-waterfrontkk.com/location.htm




                                               室内→







このホテル、ワリサン・スクエアという、センターポイントの1ブロック海寄りにオープンした、大型ショッピングセンターの

7階部分にある。ホテルのルームナンバーは、600X号室、700X号室という表示で、一見、複数のフロアまたがりだと

思ってしまうが、全室が7階にある。コンセプトはブティック・ホテル(WEBにはBOUTECHと書かれており、意味不明。

ブロッシャーはBOUTIQUEになっていたけれど…)。いわゆるバリ島によくあるタイプのブティック・ホテルで、日本でいう

ところのラブホ的なものではない。確かに、内装は今っぽく、しゃれた感じはする。新しいので、当然のことながら室内は

きれい。だけど、私が泊まった「Courtroom」という一番下のカテゴリーの部屋には、ビューがなく、狭く、赤系のカラリ

ングが落ち着かなくで、部屋にゆっくりしたい感じではない。部屋のカーテンを開けると、Courtroomという名のゆえん

であろう、屋内の中庭で、むかいの部屋の窓が並んでいるので、結果、カーテンはすぐ閉めることになる。もちろん上

のカテゴリーには、シービューやシティビューという、ちゃんと外が見える部屋もある。






 しかし、このホテルでいちばんやっかいだったのが、シャワー。左がシャワーの写真。

 稼動式のシャワーヘッドからは、どこをひねればお湯が出てくるのかわからず、適当に

 押したりひねったりしていたら、4つのバルブの1つから、いきなり水がこちらにむかって

 噴き出してきた。操作方法がまったくわからず、一苦労。今どきのシャワーって、みんな

 こんななの?

 さらに、安普請か、早くも部屋の壁にはヒビが入っていた。前回KKにいた昨年9月には、

 まだ外装も内装も最終仕上げ中の感じだったほど新しいビルなのに…。








さて、このワリサン・スクエア、ホテルの下には、さまざまなショップが入っている。KKにしては、高めの店が多い。

さすがに、高級ブランド店こそないけれど、クイックシルバーやビラボン、エスプリなど、名前の知れた店が主流。

そして雨後のたけのこのように、マッサージ&スパの店が何件もできていた。このワリサンの中をぶらつくだけで、

4件の店から、「マッサージどーですか?」と、ブロッシャーをつかまされてしまった。クイックシルバーとロキシーは、

オージーのラインで、また、マレーシアの海は、波乗りする波がたたないので、サーフィンのグッズはなかったが、

ウェアやバッグは日本に比べればずっと安いので、つい、買いあさってしまった。でも、適度に田舎な感じが良かった

KKなのに、こうした有名店の入ったショッピング・センターができ、スタバも登場し、しだいに都会化していく姿に、

一抹のさびしさを覚えた。




ラディウス・インターナショナルは、ホリデーで連泊するには、リゾート性はまるでないし、リラックス度が低いけれど、

KKに1泊だけのダイバーには、安い値段と地の利のよさで、コストパフォーマンスはよいと思う。ただし、全室禁煙

なので、スモーカーには無理!